世界で唯一の捕鯨母船「関鯨丸」3季目の出漁式、船団長「最高品質の鯨肉を多く持ち帰りたい」
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出港を前に、下関港岬之町ふ頭に停泊していた関鯨丸の船内で出漁式が行われた。関係者は質の良い鯨肉の安定供給による消費拡大や鯨食文化の普及、市場活性化などに期待を込めた。
2024年3月に完成した関鯨丸の建造に3億円を補助した下関市の島崎敏幸・副市長(61)はあいさつで「関鯨丸が陸揚げするおいしく質の高い鯨肉を市民はもちろん、全国の人が心待ちにしている。栄養特性に焦点が当たっていることも踏まえ、鯨の街・下関市として消費拡大や捕鯨の活性化に努めたい」と述べた。
水産庁の槙隆人・捕鯨室長(53)は「鯨の捕獲枠は科学的調査に基づいて決め、日本の捕鯨の持続性を確保している。乗組員の皆さんには、日本の鯨食文化を担っている誇りを持って操業していただきたい」とエールを送った。
共同船舶の所社長も「大手スーパーの取り扱いも増え、鯨肉の販売は前年を上回る好調さだ。今後も市場を開拓するので、乗組員には思い切り捕ってきてほしい」と激励した。
この後、関鯨丸の北嶋晃宏船長(54)と古賀喜政機関長(51)、捕鯨船も含む船団の恒川雅臣船団長(52)に花束が贈られた。恒川船団長は「安全操業に徹し、市場を盛り上げられるよう、最高品質の鯨肉を多く持ち帰りたい」と力を込めた。
今春入社して初航海となる北九州市出身の機関員・太田恵里奈さん(35)は「船舶に関わる仕事をしたくて転職した。“縁の下”で船を故障なく動かし、無事に帰ってきたい」と笑顔を見せた。
関鯨丸は乗組員の家族や関係者らの見送りを受け、ふ頭を離岸した。