今週の世界

世界はずいぶん動きが激しい。AIにはまっている友人がいろいろ訊いてみて、AIのご託宣はイランが勝つというものだった。私はイランが負けると言った。

インターネット上の情報は、必ずしも正しいことばかりではない。たとえば、日本の江戸時代の蘭学者で、”自転車のもとと言えるようなもの”を作った平石久平次時光のことなどでもそうだ。日本最初の自転車と言うと庄田門弥の千里行車がいまだに出てくる。千里行車は4輪車です。3輪車、4輪車は人力であっても自転車とは呼ばない。それは、2輪車はコーナリングの時、内側に傾くが、3輪車は(一部の最新のもの以外)4輪車と同じように外側へ傾く。これは船舶でも同じです。つまり、旋回時に起こっていることが違う。世界の歴史学会ではそれはH.P.V.(人力車両、Human Powered Vehicle)と呼んで区別される。人力で動く乗り物、H.P.V.は古代ギリシャのころからありましたから。千里行車は自転車にはなりません。さらに平石久平次の付けた名称は”陸奔舟車”ですが、インターネット上では誤った陸舟奔車という用語が圧倒的に用いられている。私はコロナの流行時にその古文書を手に取って子細に検分する幸運を得た。平石久平次本人の筆跡で書かれた本文部分は、すべて陸奔舟車と書かれていた。

”君子、賢人は奔車に乗らない”ということが、中国の古典には書かれている。そのような不吉な奔車というような名称を第一級の学者であった平石久平次が言うはずがないのである。しかし、インターネットの検索のアルゴリズムでは、誤った陸舟奔車のほうが大量に出て来て検索の上位を占める。

さいわいにして、今年の4月に、全国の小学校に入る書籍の中で、正しい”陸奔舟車”が、江戸時代に作られた補助輪付きのほぼ自転車、として紹介されたのは喜ばしいことだ。時間はかかるだろうが、徐々に検索順位も変ってくるに違いない。

さて、イランとアメリカの戦争だが、多くの予想では”イランがホルムズ海峡を封鎖すれば、西側諸国の敗北”と言われていた。これは、じつは十数年前にこのシミュレーションのゲームがあった(2008年ごろだったか?)。それではアメリカが負けることになっていた。今回は、その外がわをアメリカが封鎖するという、いままでにない”手”をうった。これによって、イランは石油を輸出できず、現金が手に入らない。イランの石油はその90%を海運による輸出によっていると言われている。さらに、石油はどんどん地下から汲み上げられていますから、輸出がとまると貯蔵庫は一杯になる。それで油田を停止させると、再開にはとんでもなくお金がかかるらしい。

それで、アイ・アール・爺・シーは兵士へ払う給料も滞っているという。しかも、みんなやられてしまって、若い兵士が集められず、道路の検問所では12歳ぐらいの少年が働いているのが動画で撮影されてあがっている。まだ、国はコントロールされているというのを示すため(国民にむけて)、マシンガンを付けた4輪駆動車が町中をパトロールし、それにはオバサン兵士が乗っている。そもそも、インターネットなどはブラック・アウトしているので、国内では銀行なども機能していない。

積年の恨みから、市民によって、ひとりまた一人と警察の関係者やアイ・アール・爺・シーのメンバーがやられているようだ。国内のインフレ率は180%以上と言われており、電気の供給が安定しないので、飲料水も不足しているという。

唯一の不安定な要素は、この停戦中に、砂漠に隠していたロケット・ランチャーを掘り出していることぐらいか。しかし、極東にいる私がそういうものを衛星画像で見ているわけだから、アメリカは先刻承知でしょう。

この戦争に関して、レオ教皇が虎ん腑に批判的な発言をしたが、それがローマン・カソリック内部からも批判が沸き上がってきている。彼は伊須ラームにずいぶんすり寄っており、ヴァチカン内部で、彼らが伊須ラーム式に礼拝できる場所をあらたに設けた。さらにアフリカでは多くのキリスト教徒が伊須ラーム教徒に虐殺されているにもかかわらず、それらの墓を訪れず、むしろ現地のモスクを訪れたりしている。

キリスト教徒と友人になってはいけないと聖典に書かれている人々、イエスの復活などということはなかったと聖典に書いてある人たち、”全能の神に息子があるなどととんでもないことを言っている、すべての被創造物の中で最も劣悪な者たち”と聖典に書かれていることを信奉しているひとたちと、うまくやってゆくことが出来るのか?

ほとんど報じられていないことだが、アメリカはメキシコ、ヴェネズエラから、自国まで石油を至近距離で調達し、さらにロシアに頼っていたウラニウムをカナダとの国境で掘りはじめ、そこへグリーンランドのレアアースが加わると、すべての産業と資源がひとつの経済ブロックで(虎の腑はグレィター・ノース・アメリカ経済圏と呼んでいる)まかなえる。

虎の腑は、一見、支離滅裂なことを粗野な感じでしゃべっているようにみえるが、その裏で、やりたいことはすべてちゃっかり通しているようだ。その意味で、まったくいままでの類型ではくくれないタイプの政治家だと思う。

プロフィール

roughton

自然と調和して、自転車の上のEthicalな生活をして、健康長寿。

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