「ぷよぷよ」年間王者、ゆうき選手&お母様にインタビュー 小学生にして“日本一”の夢を叶えた若き才能の見守り方
ゆうき選手の世代は『ぷよぷよeスポーツ』では「黄金世代」
ゆうき選手の世代は「黄金世代」と呼ばれており、同年代で強豪プレイヤーが多い。 決勝で戦ったともくん選手は大学生、きーくん選手はゆうき選手と同じ小学4年生、おうすけ選手は1つ下の小学3年生だ。 ゆうき選手は、同じ小学生プレイヤーの活躍をどのように見ているのだろうか。 「まず、きーくん選手は中盤戦を重視したプレイをしていて、形が良いときは15連鎖を打ってきたり、急に火力を出してきたりして、緩急がすごい」 「おうすけ選手は最初に会ったときに、GTR(※最もポピュラーで強力な折り返しの型)以外の土台を組んでいて『この子、めっちゃ才能あるやん』と思っていたら、ちゃんと10連鎖とか打ってきて『この子、ぜったい伸びるだろうなぁ』と思った。僕と同じく火力が高くて、17連鎖を打ってきたり。中盤戦も上手くて、攻めも上手くて、いろいろできる選手」 なんだろう、すでに「ゆうき節」のようなものが完成されている気がする。ここまで相手を正確に分析して、言語化できるプロゲーマーは大人でもなかなかいない。
「日本一を維持して、安定させられたら、本当に日本一を達成したことになるのかな」
お母様に「普段どんなサポートを意識しているか」を聞いてみたところ「本人の意思を尊重して、やりたいようにさせています」とのことだ。 続けて「勉強も学年が上がるにつれて、忙しくなっているとは思うのですが……本人のやりたいことが、一番伸びることだと思っているので、楽しんでいることを続けてくれればと思います」と話してくれた。 筆者はゆうき選手に2年ほど前にインタビューしたことがある。その時と比べても、さらにプロの道が現実的になってきたように思うので、将来の夢についても聞いてみた。 「電車の運転士さんになりたいという夢はまだあるんですけど、『ぷよぷよ』の夢がどんどん叶ってきた。今日も、この1年の最強を決める大会で優勝しちゃったから、目標にしていた日本一を達成したので、あとはそれを維持して、安定させられたら、本当に日本一を達成したことになるのかなと思います」 なんというか、小学生とは思えない発言の数々だ。 お母様も「“夢を叶えたい”ではなく、“夢が叶った”なので(笑)。私たちもびっくりしています」と驚きを隠せない様子だった。 長時間の取材にお疲れの様子だったが、最後に2つの質問をさせてもらった。 まず「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2025 SHIGA ぷよぷよ部門 滋賀本大会」にて、小学生の部ではなく、オープンの部門から出場したという件について。 どうやら、小学生の部は「普通に勝ててつまらない」らしく、加えてともくん選手と決勝で当たりたいというのが大きかったようだ。 最後に気になったのは「eスポーツアワード」の2部門(「U18部門」「マインドゲームプレーヤー賞」)の受賞についてどう思ったかだ。 これに対して、ゆうき選手は「へーすごいなーって思いました」と一言。 もうお疲れのようで、社交辞令もしてくれなくなった。ちなみに取材現場は爆笑だ。 続けて、ゆうき選手は「俺すごいなーみたいな感じで、そんな興奮はしてませんでした。受賞できたのは嬉しかったです」と話した。 「eスポーツアワード」の受賞について、お母様にも聞いてみたところ、どうやらお母様は同アワードのことをよく知っている様子だった。 「えらいことになった!」 息子の受賞を聞いて驚いたようだ。 「eスポーツアワード」では、お母様も自身の好きな選手に投票をしていたとのことで、まさか自分の子供の名前が出てくるとは思っていなかったようだ。「本当にありがたいことだと思っています」と締めくくった。