無理の構造

『無理の構造』(著)細谷功

「自分の努力が結果に実らない。世の中、不条理なことばかりだなぁ…」

ふと、そう感じることは誰にでもあるだろう。しかし、そもそも自分が不条理だと思っていることが、理(ことわり)として成り立っていないと疑ったことはないだろうか。

抵抗が無駄に終わる原因の1つは、「自然な流れや法則に逆らっている」ことにあります。
人間の中で私たちが勝手に信じている「理」は単なる思い込みであることが多く、実はそのことに気づいていないことが多くの「理不尽さ」の原因としてなっているのです。

要は、「人間が考えていること=正しいとは限らない」が理である。しかし、人間特有の「自分で自分を保護する」性質上、上手くいっていない時ほど自分以外の「何か」に当たってしまうことが多い。

また、その行為で改善できるかと言えば怪しいところである。自分では気付かずに無駄な努力に終わってしまうこともあるだろう。

そこで著書は「対称性の錯覚」を切り口とし、勘違いを可視化することによって、無駄な抵抗と労力を少しでも無くしていくことをゴールとしている。


無理の構造(著)細谷功

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●目次
第1部 対称性の錯覚
第2部 時間の不可逆性
第3部 ストックの単調増加性
第4部 「自分と他人」の非対称性
第5部 「見えている人と見えていない人」の非対称性

著書を通じて、日常生活で応用できると感じたことを3つ記していく。


1:9の法則

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イノベーションを起こしたり、クリエイティブなアイデアを考えたりする能動的な人たちは世の中の1割程度だと言われている。一方、世の中にとって画期的なアイデアだったとしても、それを受け入れる対象は9割の受動的な人である。寧ろ、世の中が能動的な人たちで溢れていたら、「社会」は成り立たなくなるだろう。

また、社会に影響を与えているのも1割の能動的な人たち。例えば、数日前に100万円を100人に配るZOZOの前澤さんの取り組みは、いずれ新たな広告の事例として取り上げられてもおかしくない。

のこぎりの法則

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一般的に、モノの増減に置ける変化量は同じで、自由自在に扱えると錯覚されている。しかし、のこぎりの法則からすれば、増えるときは単調増加→リセット→単調増加→リセット...etc と増えていく。それに、モノを減らすときは増えるとき以上にエネルギーを要す。

例えば、家に引っ越しした当初は物が全然ないのに、1年くらいしたら部屋の中が物で溢れている状態が挙げられる。断捨離を定期的に実施するか、そもそも定住というスタイルを辞めて、縄文時代のような移住し続ける生活に転換するか。


折り曲げの法則

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一般的には、成功と失敗は反対の関係を持っていると見られている。両端に成功と失敗、真ん中に「どちらでもない」を記した矢印で説明していく。

成功と失敗が重なるように折り曲げてみたら、成功と失敗は重ならない紙一重の関係となる。一方、もう片方の端は「どちらでもない」。

この関係を抽象化してみると、「変化を起こす」と「何もしない」に収束される。

折り曲げの法則によって、いかに挑戦しないかが機会損失になると分かるだろう。自分も痛感している…笑

成功と失敗のような表裏の関係を例えるなら、長所と短所の関係がそうであろう。

明るい⇄うるさい
引っ込み思案⇄思慮深い
決断力がある⇄頑固

成功も失敗も自分への経験と考えれば、最終的には「資産」になる。


まとめ

著書には日常生活で使える理論があった。読み終えた後、誰もが自分で自覚していようとしていなくても何かしらの「自己矛盾」を抱えて生きているんだなと感じた。しかし、無駄と分かっていても、自分で直接体験したモノを積み重ねることによって、抱えた矛盾を壊すことができる。

滑稽だなぁ〜と思う一方、どれだけすごい人間と言えど「人間」であることに変わりはない。やっぱり一定量の時間を投下して頑張るなら、理を把握した上で取り組んだ方がいい。

以上です。



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