沖縄県名護市辺野古沖で船2隻が転覆し、平和学習中の同志社国際高(京都府)の2年の女子生徒(17)ら2人が死亡した事故で、うち1隻の船長だった金井創(はじめ)牧師(71)=死亡=が昨年の研修旅行の際、自身が運航する船について米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する「抗議船」だと明言していたことが16日、分かった。
抗議活動の危険性も強調、学校認識か
また、海上での抗議活動では命を落とすこともあると危険性を強調し、「平和のために抗議している」とその意義を訴えていた。
研修旅行の初日に行われる「開会礼拝」での発言。生徒だけでなく、教員らも礼拝に参加していたとみられ、学校として生徒を抗議船に乗船させることの危険性を認識しながら、漫然と安全対策を怠っていた疑いが浮上した。
同校は毎年、沖縄研修旅行のリポートをまとめた冊子「平和を作り出す人」を発行。昨年分の冊子に掲載された開会礼拝(昨年3月14日)の記録によると、金井牧師は前年の研修旅行で生徒らに「辺野古の抗議船に乗っていただいた」と振り返り、自身について「ずっと抗議をしている」「海上保安庁の方から『船長のプロですね』といわれる」と紹介していた。
海上での抗議活動については「仲間の船長が抗議活動にいって海で亡くなった。海では実に簡単に人が死ぬ」と強調。それでも「生きて帰ってくる」ことを心がけていると、命がけの活動の意義を説いていた。
同校の西田喜久夫校長は、事故後の会見などで「抗議船に乗せた認識はない」と説明。金井牧師の発言について、同校は「(リポートは)公開を前提としたものではなく回答を控える」とした。