デジタルを問う

欧州からの報告 陰謀論に陥った論客(その2止) ネット検索、誤信助長

ウォルフレン氏が2020年9月に創刊した雑誌「ヘゾンド・フェルスタンド(良識)」。新型コロナウイルスワクチンなどへの懐疑論を展開している。
ウォルフレン氏が2020年9月に創刊した雑誌「ヘゾンド・フェルスタンド(良識)」。新型コロナウイルスワクチンなどへの懐疑論を展開している。

 

好みの情報囲まれ「真実」に

 「(新型コロナウイルス感染が拡大した)この1年半、壮大なごまかしやウソが続いている。その裏で何が起きているのか。それは全体主義的な権力の掌握です」

 8月下旬、アムステルダム郊外。オランダの著名ジャーナリスト、カレル・バン・ウォルフレン氏(80)は記者の取材に対してもやはり、根拠不明の「陰謀論」を繰り返した。

 パンデミックは米マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏や米富豪ロックフェラー家らによる「一種の犯罪シンジケート」が仕組んだ虚構で、恐怖をあおり、ワクチン接種を推進することにより、「ゲイツ氏らが空想するSF(サイエンスフィクション)の世界を現実化する企て」が進められているのだという。

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