駐日イスラエル大使がテレ朝に懸念書簡 玉川徹氏がトランプ氏娘婿を「ユダヤ人ですよね」

テレビ朝日の社屋=東京都港区

10日放送のテレビ朝日系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」でコメンテーターの玉川徹氏が、イランとの協議に出席するとみられる米側の顔ぶれを紹介した中で、トランプ大統領の娘婿クシュナー氏について「ユダヤ人ですよね。いないほうがいいような人のような気もする」と言及した。コーヘン駐日イスラエル大使は14日、X(旧ツイッター)で、懸念を伝える書簡をテレ朝に送ったと明らかにした。

番組で玉川氏は、出演した専門家に「トランプ氏の娘婿。要するに、トランプ家の代表として入ってるっていうことですか。そういうふうにしか見えない。ましてやユダヤ人ですよね。イランとの協議に関しては、むしろいないほうがいいような人のような気もする」などと質問した。

玉川徹氏(テレビ朝日提供)

ユダヤ系米国人でイスラエルのネタニヤフ首相に近いクシュナー氏が協議に加わっていることが協議に影響しないか、懸念した発言とみられる。

コーヘン氏はXで、ユダヤ暦のホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)記念日(13日日没~14日日没)に言及し、「ユダヤ人であるという理由で外交交渉から排除されるべきだと示唆した懸念すべき発言」「平和構築は、経験と誠実さに基づくべきであり、個人の属性や宗教に基づくべきではない。差別や反ユダヤ主義が入り込む余地は一切ない」と指摘。

「とりわけホロコースト記念日である今日においては、あらゆる憎悪や排除に対して断固として立ち向かう必要がある。テレビ朝日が本件に対し、しかるべき重大さをもって対応することを信じる」と述べた。

テレビ朝日広報部は、産経新聞の取材に対し「イスラエル大使館から書簡をいただきました。内容を精査して誠実に対応いたします」とコメントした。

また、米ユダヤ系人権団体サイモン・ウィーゼンタール・センターのエイブラハム・クーパー副所長は、産経新聞に寄せたコメントで「イランに関する議論に個人の宗教や民族性を持ち込んだことは、直ちに放送で批判されるべきだった」と述べた。

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