大谷翔平、5年ぶり「投手専念」で驚愕の数字「43%」、10回グラブ叩き同僚唸る「競争心の塊」…監督からの報告「ちょっとびっくり」、防御率0.50で突き進む未到達の栄冠
大谷翔平の目の色が変わった。5回。適時二塁打で失点を喫して1点差に迫られ、なおも1死二、三塁のピンチ。9番ファムを迎えて、ギアを切り替えた。1ストライクから、2球連続で100マイル超の真っ直ぐで押して3球三振。続く1番の好打者リンドアにも、100.1マイル(約161キロ)でストライクを奪い、2球目は今季最速の100.4マイル(約162キロ)。左直に抑えて最少失点で切り抜けると、右手で10回もグラブを叩いた。「全力で抑えにいく場面だった」。魂の投球に、同僚のラッシングは「競争心の塊だ」と唸った。 【実際の動画】大谷翔平、猫だまし投法! リンドアを160キロで空振り三振 中7日でのメッツ戦。スタメン表の定位置「1番」に名前はなく、投手の欄だけだった。「大谷ルール」が適用される前の2021年5月28日以来、5年ぶりに「投手専念」での出場。ロバーツ監督は試合前に「死球を受けた右肩付近にまだ痛みが残っている。トレーナー、投手コーチと私で話し合って、(投手だけの出場が)最善だと思った」と決断の理由を説明した。本人も「ちょっとびっくりしたけど、チームとしてもいい戦略」と受け入れた。 「二刀流封印」でのマウンド。エネルギーは投手だけに注いだ。貧打のメッツ打線に、真っ直ぐでねじ伏せた。3回2死二塁の場面では、リンドアに粘られたが、最後の11球目、足の上げ方を変えてタイミングをずらし、99.6マイルのストレートで空振り三振に。ニヤリと笑った。95球中、全体の54%が真っ直ぐで、空振り率は脅威の43%。真っ直ぐを振らせた30球中13球で、相手のバットが空を切った。メッツのメンドーサ監督は「真っ直ぐがよくて、何もさせてもらえなかった」と脱帽した。 6回は真っ直ぐ、カーブ、スプリットと緩急を使って3球種で三振を奪い、6回1失点にまとめて今季2勝目。シーズンでは3年ぶりに10奪三振をマークした。5回に1失点して今季3試合目で初めて自責点がついたが、2013年の岩隈久志と、22年の大谷自身がマークした連続イニング自責点ゼロを更新し、日本選手の新記録の32回3分の2に到達した。「全体的にはリラックスして投げられたので、そこは前回より進歩」。今季は3試合連続でクオリティスタート(QS)をマークし、防御率は0.50と好発進。まだ未到達の投手最高の栄誉「サイ・ヤング賞」を目指し、一歩一歩突き進む。
中日スポーツ