米移民・関税執行局(ICE)による取り締まりの様子。参考資料(U.S. Immigration and Customs Enforcement)
国外追放求める世論の高まりを受けた可能性も
米・イスラエルとイランの戦闘の中で、「敵国司令官の親族がインフルエンサー生活」という皮肉な構図は、ネット上でも注目を集めた。「亡命を主張しながら母国に渡航していた時点でアウト」「アメリカでぜいたくな暮らしをしながら反米を叫ぶのは矛盾している」といった批判が噴出している。
「中東メディアの『アルジャジーラ』によれば、この拘束劇の背景には、国外追放を求める4000件規模のオンライン署名の広がりや、活動家による当局への働きかけがあったとのこと。あるインフルエンサーは、自ら当局に通報したと主張し、拘束後には『大きな戦果だ』と誇示しています。
ソレイマニ司令官の姪を名乗りSNSで発信していたことからネット上で着目され、過去の渡航歴などが掘り起こされて拡散された。本人のInstagramはすでに削除されていますが、スクリーンショットや再投稿の形で拡散が続き、世論が高まっていった。こうした動きを受け、当局がグリーンカード剥奪などの対応に踏み切った可能性も指摘されています」(海外ジャーナリスト)
なお、イラン側は、逮捕された2人とソレイマニ家は無関係だとしている。「国民的英雄であるソレイマニ司令官の姪」という血縁関係が誇張、あるいは虚偽であった可能性も浮上する一方で、イラン側が政治的な事情から関係を否定している可能性も指摘されている。
現在、アメリカとイランは暫定的な停戦に合意し、水面下での交渉が行われている。母娘については強制送還に向けた手続きが進むとみられるが、最終的な送還先がイランになるかどうかは、今後の判断に委ねられる。