個々のT細胞の関わりを整理してましょう。
免疫の司令塔であるT細胞は、➀Th1、②Th17、③Th2、➃制御性T細胞に分けれますが、ポイントはそれぞれが競合し合っているという点です。
Th1とTh2同様はたがいを牽制し増減を繰り返していますが、じつはTh1とTh17も同様です。
また、制御性T細胞はTh1とTh2の過剰な働きを抑える監視役ですが、Th17にはとりわけ厳しく対応します。
それぞれがつねに刺激しい、たがいに突出を抑制しながら、細菌やウイルス、寄生虫などを排除しているわけですが、清潔な環境のなかで過ごす時間が増えると、微妙な力関係で成り立っている四者のバランスが崩れてしまいます。その結果、本来は見逃してしまうわずかな刺激に過剰反応が起こってしまうのです。
たとえば、清潔な環境で育つとTh2が増えてアレルギー体質になります。ぜんそくなどの炎症の強いアレルギー疾患が発症すると、炎症性のTh2(サイトカイン分泌量が多い)やTh17が増え、それを抑える制御性T細胞が減少します。
また、子供の頃から細菌、ウイルス、寄生虫などがあふれている自然環境で育つと、Th1、Th2、Th17、そしてそれらを抑制する制御性T細胞がバランスよく発達します。