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世代屈指のアタッカー忠願寺莉桜が新キャプテン「勝つのと同じくらい大事にしたい」もの…春高バレー3位の東九州龍谷が日本一目指して始動

世代屈指のアタッカー忠願寺莉桜が新キャプテン「勝つのと同じくらい大事にしたい」もの…春高バレー3位の東九州龍谷が日本一目指して始動
東九州龍谷高のキャプテンに就任した忠願寺莉桜

 高校バレーボール女子の強豪で「東龍(とうりゅう)」こと東九州龍谷(大分)が2019年度の全日本高校選手権(春高バレー)で果たして以来、遠ざかっている高校日本一を目指して始動した。年明けの春高では、優勝した金蘭会(大阪)との準決勝でフルセットの激闘の末に2―3で敗れ、3位に終わった。

藤﨑愛梨(左)から東九州龍谷高のキャプテンを引き継いだエースの忠願寺莉桜

 新チームは2年生8人と1年生7人の計15人でスタートした。キャプテンには、オポジット(セッター対角)で世代を代表するエースアタッカーの忠願寺莉桜(2年)が就いた。竹内誠二監督(50)は春高を終えた翌日、背番号「2」を託すことを直々に伝えた。「東龍の2番は代々キャプテンがつけます。コートに立つ責任感やチームの伝統…いろんなものを背負う覚悟が求められます」と竹内監督は明かした。

 1年時から同学年のまとめ役を務めてきた忠願寺も心の準備はできていた。

 「もちろん、日本一を取ることも大事なんですけど、私は高校生活を終えた時に『このチームで良かったな』と部員全員に思ってもらえるチームにしたいとずっと思っていて…。そのチャンスがきたので『やるしかない!』という気持ちです。逆に「やりにくかったな」と思うようなチームになるのだけは絶対に嫌なんです。勝つのと同じくらいチームワークも大事にしたい。そういう意味でも(同じ2年生の)廣瀬(安寿紗)と福田(結衣)が練習でいい雰囲気をつくってくれるので本当に助かります」

 忠願寺によると、入学してから喜びも悔しさも一緒に味わってきた同級生の「横のつながり」は強固だという。副キャプテンでセッターの吉村はぐみもコート内外で忠願寺をサポート。得点源の一人となるアウトサイドヒッターの鎌倉詩織はチーム一の「元気印」らしく、部員が寝食を共にする寮生活でも掃除や食事当番を決める「寮長」として率先垂範で引っ張っている。

 春高3位の原動力となった忠願寺をはじめ、吉村、鎌倉、2年生ミドルブロッカーの松尾侑和のレギュラー4人が残ることから、早くも26年度の高校バレー界を引っ張っていく有力校との見方をされながらも、チームに浮ついたムードはない。取り組むべきテーマが明確で「東龍はブロック、レシーブを含めた守りのチーム」との竹内監督の言葉を15人全員が共有しているからだ。

 特にサーブレシーブを受け持つレセプションアタッカーとして「攻守の要」の役割を担った前キャプテンの藤﨑愛梨(東海大に進学予定)と、春高でも絶対的守護神として守備を統率したリベロの源田真央(九共大に進学予定)の両3年生が卒業することから、新戦力の台頭が求められる。竹内監督は「源田の代わりを誰がするのか…今のところ競争です」と横一線を強調した。

 新生東龍は、2月上旬に行われる全九州選抜高校大会の予選を兼ねた大分県高校新人大会(1月24、25日)から新たな一歩を踏み出す。(西口憲一)

新キャプテンの忠願寺莉桜(前列右から4人目)ら東九州龍谷高の新チーム

◆東九州龍谷の近年の全国大会成績◆
【2024年度】
インターハイ 3位(準決勝で金蘭会に敗戦)
国スポ    未勝利(初戦で愛媛に敗戦)
春高     8強(準々決勝で共栄学園に敗戦)
【2025年度】
インターハイ 8強(準々決勝で富士見に敗戦)
国スポ    3位(準決勝で静岡に敗戦)
春高     3位(準決勝で金蘭会に敗戦)

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西口 憲一

西口 憲一

論説委員

立命館大学パンサーズでアメリカンフットボールと出会い、「人の心を動かし、心に残るような記事を書きたい」とスポーツ記者を志しました。 1993年西日本新聞社入社。 運動部からスタートし、以来、福岡→大分→福岡→東京→福岡→東京→福岡。 主にプロ野球(ダイエー、ソフトバンク、西武)やソフトボールを取材。1999年ダイエー初優勝、2008年北京と2021年東京の両五輪でのソフトボール金メダル獲得に心が震えました。 現在はバレーボールSVリーグ女子のSAGA久光スプリングスの記事も書いています。福岡市出身。

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