福岡県豊前市立小中学校の再編事業の一環として、合岩小と合岩中を統合した小中一貫の義務教育学校「豊前蔵春(ぞうしゅん)学園」が7日、同市下河内に開校した。西元健市長ら約200人が記念式典で京築地区初となる義務教育学校の誕生を祝った。
校名は、江戸時代末期に儒者の恒遠醒窓(せいそう)(1803~61年)が市内に開設した漢学私塾「蔵春園」に由来。校歌の作詞は、醒窓のやしゃごで元求菩提資料館館長の恒遠俊輔さん(81)が手がけた。
式典では、西元市長から松中祥泰校長に校旗が手渡された。松中校長は「この学び舎(や)が子どもたちの笑顔と希望にあふれ、光り輝く場所になるよう祈念します」とあいさつし、児童・生徒を代表し9年生の坂田光鞠(ひまり)さん(14)が「まだ伝統がないこの学校で、何ごとにも全力で挑戦し、素晴らしい足跡を残していきたい」と述べた。
蔵春学園の在籍児童・生徒数は、小学1~6年に相当する前期課程が54人、中学に当たる後期課程が45人。前後期の教諭が連携し、専門性の高い教育を実践する。校舎は、合岩小の既存校舎を増改築、新築し整備した鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積は約5250平方メートル。9学年の児童・生徒が日常的に顔を合わせやすいように、1階中央階段周辺には交流スペースを設け、地域住民とのふれあいの場として活用できる芸術系活動室も配置して開かれた学校を意識した。
豊前市は少子化に対応し、地域の特性を生かした教育環境を整備するため、市内の4中学校と10小学校を義務教育学校1校、小学校2校、中学校1校に再編する。新設される「豊前中学校」は2027年4月、「豊前北小学校」と「豊前中央小学校」は29年4月に開校予定。【出来祥寿】
あわせて読みたい
Recommended by