未解決事件ファイル
| 広島市植物公園職員失踪事件(2014年6月) |
2014年(平成26年)6月7日午後6時ごろ、広島市佐伯区の植物公園職員・藤野千尋さん(当時25歳)が、職場の同僚女性に車で地毛バス停まで送ってもらった後行方が分からなくなった。
同日朝9時頃、千尋さんは、家族3人(母、弟)で暮らす自宅を出て、いつも通りJR五日市駅南口からバスに乗り、職場である広島市植物公園へと出勤していった。千尋さんは運転免許証を持っていなかった。
1日の業務を終えた午後6時頃、千尋さんは勤務時の作業着姿のまま、職場の同僚女性の車で、5分ほどの距離にある地毛バス停へ送ってもらっている。これは毎日のことであったようで、降りる際には特に変わった様子も無く挨拶を交わしたとされている。これが千尋さんの最後の目撃情報となっている。
千尋さんは普段地毛バス停から帰宅していたが、当日の交通系ICカードの利用履歴がなかったため、この日は同僚女性と別れた後にバスには乗っていないものと思われる。また、18時ごろに普段は電話しない大学時代の先輩に電話をかけていたことが分かっている。この時、先輩は電話に出ることができなかったため、30分後に折り返しかけ直したが、千尋さんは電話に出なかったという。
行方不明から2日後の6月9日朝7時ごろ、五日市駅南口のバス乗り場付近のベンチで目撃情報があった。目撃者によると、女性はぐったりとした様子でベンチに座っていたという。同日には付近で携帯電話の電波を感知したが、正確な位置が特定できず、その後電波は途絶えてしまった。千尋さんの当日の所持金は2000円ほどと思われ、その後千尋さんの銀行口座から出金はないという。
翌日の10日と24日には、区のボランティアセンターでも千尋さんに似た女性が目撃されている。女性は杖をついていて、顔を隠すような仕草をみせていたというが、この女性が千尋さんだったかどうかについては分かっていない。
千尋さんは市内の公立高校を卒業後、長野県の国立大学に進学。この年に父親が急死し、とてもショックを受けていたという。大学院への進学を希望していたが体調を崩したため断念し、4年生の秋から就職活動を始めていた。なかなか体調が回復しないため、1人暮らしをしていたアパートを引き払い、広島の実家で療養していたという。
その後、無事に就職先が決まり2014年4月に臨時職員として植物公園に採用されており、母親によると約2ヶ月が経過したところで担当の植物(ベゴニア)も決まり充実した生活ぶりに見えたという。長野県の国立大学でも園芸を学んでいた千尋さんは「一生ここで働き続けたい」と正規職員への希望も口にしていたという。一方で、母親によると行方不明当日、千尋さんは体調が悪く気持ちも不安定そうだったという。
千尋さんは身長156センチの中肉で、血液型はAB型。失踪当時は水色のポケットのたくさん付いた作業シャツに、ライトグレーの作業ズボンを着用していた。ピンクのハンドバッグと白いトートバッグを持っており、白にピンクのラインの入ったスニーカー(24.5センチ)を履いていた。髪を後ろで1つに束ね、通常はメガネをかけているという。
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