現場から

【詳報】陸自隊員の自民党大会出席 小泉防衛相、会見でかわし続ける

 陸上自衛隊員が自民党大会の壇上で国歌を斉唱したことについて、小泉進次郎防衛相は14日午前の記者会見で「今回の件は自衛隊法違反には当たらない」と主張しました。

 ただ、なぜ自らの関連のX(旧ツイッター)投稿を削除したかを問われると「事実関係等を確認するため」。事前に報告があったら出席を認めたかについては「お答えすることは控えます」。記者の質問をかわし続けました。

 部隊に対して出席依頼があったのかを尋ねられたにもかかわらず、「イベント会社からの依頼があった」と依頼側について答える場面もありました。小泉防衛相の関連のやりとりを詳報します。

 ――12日の自民党大会で、陸上自衛隊音楽隊の歌手の方が国歌を斉唱した。自衛隊法が制限する政治的活動に当たるのではないかという指摘が出ているが、防衛省・自衛隊としての見解は。大臣の12日の関連Xの投稿が削除されているが、なぜ削除したのか。

 はい。4月12日に開かれた自民党大会において、陸上自衛官が国歌を歌唱したことについては承知をしています。

 当該自衛官は職務ではなく私人として関係者からの依頼を受けて国歌を歌唱したものと聞いています。

 また、お尋ねの政治的行為の制限との関係については、自衛隊法第61条第1項において、隊員の政治的行為の制限について定められていますが、国歌を歌唱することが政治的行為に当たるものでもなく、今回の件は自衛隊法違反に当たらないと認識しています。

 また、ご指摘の私のXの投稿の取り消しにつきましては、投稿後、念のため事実関係等を確認するため、いったんその投稿を取り消すこととしたものです。

 いずれにしても、今回の国歌斉唱、国歌を歌唱することが政治的行為には当たらないと、自衛隊法違反にも当たらないと認識をしています。

私には上がっていなかった

 ――Xの削除について事実関係の確認のためと述べたと思うが、事実関係の部分の確認が取れたらまた投稿するということか。自衛隊法違反に当たらないということだと思うが、参加自体が自衛隊の政治的中立性に疑念を呼ぶというふうに考えないのか。

 まず今回の国歌斉唱自体が今回、政治的行為に当たることはないと、自衛隊法違反にも当たらないというふうに認識をしています。

 また、私のXについては今回の件で私が確認をしたところ、組織の中で、自衛隊・防衛省の中で「服務」の方にも確認をしたと、そういったことも聞いています。

 ただ一方でですね、今回、私にそれが上がっていなかったということもありますので、きっと隊員からすれば私まで含めてですね、そういった報告があった上での判断だというふうに思ったと思うんですよね。

 ですから、今回そういった報告体制、そういったことについても私は改善点があると思いますので、そこはしっかり徹底させます。

 投稿については隊員に様々な負担がかからないように、これは削除した方がいいだろうと、そういった判断をしたものです。

 ――この件について報告がなかったのは、投稿するということについての報告がなかったということか。

 いやいや、まったく違います。そうじゃなくて、ここの自民党大会に国歌斉唱で出席をする、もしくは依頼をする、依頼がされていると、こういったことについての報告がなかったということです。

報告体制を含め、改善すべきところがある

 ――なのでXの削除にも至ったということか。

 事実関係の確認もそうですし、このことについてはやはり報告体制も含めて改善すべきところがありますので、それが隊員の責任ではありませんから、そういった観点でしっかり組織としてやるべきことがあると、そういうふうに思います。

 ――報告がなかったところだが、自衛隊の中の上司に対しては報告があって、出席を了承していたということか。

 今回、「服務」の方にそういった話が上がり、そこでの判断だと聞いています。

 ただ、やはりこちらまで含めてですね、この報告が上がるべきだったというふうに思いますので、そういった報告が上がるように改善を徹底させたいというふうに思います。

 ――報告が上がった場合、出席を認めたか。

 仮定の質問にはお答えすることは控えますが、やはり様々なご指摘をこのように今、受けている中で、そのことが隊員個人に対してですね、私人として参加したとはいえ行くことは、私としては隊員を守るという大臣の責任からも避けなければならないというふうに思いますので、これはしっかりと改善を徹底させたいと思います。

制服は常時着用義務があり…

 ――自民党大会への自衛官の出席についての質問に答えていないと思うが、特定の政党の会合に私人とはいえ自衛官が制服を着て出席する、ステージで紹介をされるということが政治的活動と取られかねないという懸念はないのか。

 まず、制服についてちょっといいですか。制服についてはですね、常時着用義務というものがありますので、制服を着て私人としても行動すると、こういったことについては問題がないと承知をしています。

 なので、最終的に今回の党大会の出席についての是非と、こういったことについてはですね、法的な面から言えば昨日、鈴木(俊一・自民党)幹事長も申し上げていましたし、私も申し上げたように、国歌斉唱をすること自体が政治的行為には当たらず、そして自衛隊法違反にも当たらないと、こういったもので整理をしています。

 ただ、いずれにしても自衛隊の活動に対して国民のみなさんから理解を得るという観点で、例えば今回のようにこの会合に依頼を受けていますとか、そういったことについて報告が十分、中で上がってこなかったと、このことについてはやはり、そのあり方について改善が必要だろうというふうに思いますので、しっかりと部内で徹底させたいと思っています。

 ――依頼の件ですけども、今回、歌唱として登壇された自衛官に直接依頼があったのか、それとも陸上自衛隊に対して依頼があったのか。

 私は現時点で確認をしているのはイベント会社の方から依頼があったというふうに聞いていますが、詳細については最後はこれは自民党大会での企画とか準備のことだと思いますので、そちらの方にも確認をいただきたいというふうに思います。

 ――陸上自衛隊としては部隊としては依頼は受けていないということか。

 私が聞いているのはこれは私人としての活動ですが、イベント会社からの依頼があったというふうに聞いています。

「デジタル版を試してみたい!」というお客様にまずは1カ月間無料体験


関連トピック・ジャンル

ジャンル