「女を偽装」と差別的投稿めぐりトランスジェンダー公表の町議が提訴
トランスジェンダーだと明かして町議選で当選した大阪府島本町議の女性が、SNSで「女を偽装するインチキ議員」などと繰り返し差別的な誹謗(ひぼう)中傷を受けたとして、名古屋市の50代男性に200万円の慰謝料を求める裁判を13日、大阪地裁に起こした。
原告の町議は河上りさ氏(43)。訴状などによると、河上氏は男児として出生届が出されたが、22歳だった2005年、性同一性障害特例法に基づき、男性から女性へと法的な性別を変更。性別変更前から20年以上にわたって女性として生活しているという。
河上氏側は訴状で、町議選期間中や当選直後の昨年3~4月、被告の男性からXやフェイスブックで「男なのに女を偽装するインチキ議員」「諦めの悪い女装変態男」「男が女の議席を奪いました」など17件の差別的な投稿をされた、と主張。
一連の投稿で重大な精神的苦痛を受けたのに加え、選挙運動やその後の政治活動でも、投稿の影響を受けたとみられる人物から執拗(しつよう)に攻撃されたと訴えている。
河上氏は提訴後の会見で「トランスジェンダーが立候補することへの集中的な攻撃は、公職に立候補する権利を侵害するという点で極めて悪質で違法だ。ダメなものはダメだとこの裁判で示したい」と語った。