「今さら基本練習?」と揶揄されても…中日首脳陣が敢行する“本気の方向転換”
苦戦が続く中日だが、諦めるのはまだ早い。開幕時のチームプランは早々と崩壊したが、素早く修正に着手したことで可能性は残されたように思える。春季キャンプのように、基本や連携プレーの確認に時間を割き始めたのも再編への一環。そして、日本ハムから杉浦稔大を獲得してブルペン強化にも着手。新プランがハマり始めれば、今後へ向けての希望はあるはずだ。 【写真】井上監督が開幕投手に指名しながら「キャンセル」を考えた投手はこちら 中日は46年ぶりの開幕5連敗を喫するなど、調子に乗れない戦いを続けている。今季は戦前からの期待度が高く、Aクラスを予想する声も少なくなかった。しかし近年はお互いにBクラス常連であるヤクルトが首位争いをする一方、序盤とはいえ中日は最下位付近を彷徨っている。 4月10日の阪神戦(バンテリンD)は現状を象徴する試合。先発した柳裕也が粘り強く投げ、「3-1」で勝利目前だったが、9回にマウンドへ上がった守護神・松山晋也が4失点を喫し逆転負けした。移動日前の8日DeNA戦(横浜)では、根尾昂がプロ8年目で初勝利を挙げており、勢いに乗るチャンスだったのだが……。 「ベテラン投手(柳、大野雄大)が必死に投げ、根尾がプロ初勝利を挙げる。そういった勢いに乗れそうな状況になると、簡単に負けてしまう。井上一樹監督をはじめ、チーム全体がフラストレーションを感じているはず」(中日関係者) 3連勝を目指した4月4日のヤクルト戦(神宮)に「6-11」で敗戦した試合にも落胆させられた。2日の巨人戦(バンテリンD)は大野が「2-1」で完投勝利。そして翌3日のヤクルト戦(神宮)は、柳が「1-0」の完封勝利を飾った後だった。「先発投手が投げ切らないと勝てない」チーム事情が浮き彫りになった。 「ストロングポイントのブルペン陣に故障者が相次ぎ不安視されたが、的中してしまった。また野手も岡林勇希、上林誠知の2人が離脱している。しばらくは現有戦力でやりくりして、上位から離されない戦いをするしかないだろう」(在京球団編成担当者) ブルペン陣では、守護神・松山が左脇腹の筋挫傷、セットアッパー・清水達也は昨秋から腰痛を患い、昨季23ホールドの斎藤綱記も左肩を痛めていた。また野手では、岡林は3日のヤクルト戦で足を負傷、オープン戦で右膝付近の肉離れを負った上林の1軍合流も未定だ。投打共に苦しい状況を踏まえ、4月序盤から井上監督は動き始めた。