開幕どん底の井上ドラゴンズ、いつ"ボタンの掛け違い"は解消されるのか?
根尾のプロ初勝利に沸く
この敗戦は尾を引くと思われた。続く横浜スタジアムでの横浜DeNAベイスターズ戦も、先発の金丸夢斗が好調な立ち上がりを見せながらも突然打ち込まれて、単独の最下位になってしまった。翌4月8日のゲームも終盤に4対2とリードしながら、セットアッパーのウンベルト・メヒアが同点を許す。しかし、暗雲立ち込める中、延長で登板した根尾昂が好投し、打線も奮起して、延長11回の末、6対4で勝った。根尾は8年目にして、プロ初勝利を挙げて、翌朝にかけて全国のスポーツニュースも大いに沸いた。これで、ボタンの掛け違いは修正されるかと信じた。しかし…。
松山が打たれて途中降板
本拠地バンテリンドームに、昨季のリーグ覇者である阪神タイガースを迎えての3連戦。その初戦に、またしても悪夢が待っていた。3対1の2点リードで、9回のマウンドに立った松山を、スタンドからの万雷の拍手が迎えた。しかし、そのストレートにいつもの力強さがない。強力な振りをしてくる猛虎打線につかまり、4連打で逆転されて、イニング途中の降板となった。ライトの守備に付いていた外野手が、打球をファンブルした致命的なミスも痛かったが、まさかの敗戦。ボタンの掛け違いは、少なくとも3度目となった。
本拠地で虎に3連敗
3度目のボタンの掛け違いは、解消されていない。翌4月11日は大野、そして、12日の日曜日は高橋宏斗、ドラゴンズが誇る先発陣が打たれて、結局、本拠地でタイガースに3連敗した。ペナントレースが開幕して3週間、ドラゴンズは週末に1度も勝っていない。ドラゴンズファンのため息が溢れている。この3連戦も初戦で勝っていれば、また違った結果になったかもしれない。ボタンの掛け違いは深刻だ。
キャンプからの落とし穴
けが人や体調不良の選手はたしかに多い。しかし、選手のコンディションも含めてのベンチ采配なのである。言い訳はできない。例えば、抑え投手である。春季キャンプ途中から松山はコンディション不良だった。その代わりに期待したアブレウも、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場していた。ならば、二重にも三重にも、リリーフ陣の整備に知恵と力を注がなければならなかった。「豊富な先発投手陣」の陰に大きな落とし穴があった。