街から看板が消えたシェルがエンジンオイルで再出発 ブランドの強みを生かせるか
エンジンオイルのシェア拡大を目指す
日本でもシェルの名前はよく知られているが、実は一般ユーザー向けのエンジンオイルの販売は一時ほぼゼロに近い状態まで落ち込んでいた。理由はサービスステーション事業の再編だ。出光興産と昭和シェル石油の統合により、シェルブランドのサービスステーションが日本から消え、エンジンオイルの販売ルートが失われたためである。 現在はそこからの再スタートの段階にある。新たな販路として、カー用品店や整備工場ネットワーク「シェルピット」を拡大。ブランド看板を掲げた整備拠点を増やし、ユーザーとの接点を広げている。さらに「オートバックス」や「イエローハット」など量販店での展開も強化し、この二本柱でシェア拡大を目指す。 エンジンオイルは違いがわかりにくい製品だ。それだけに、技術とブランドの両方をどう伝えるかが重要になる。フェラーリとのパートナーシップ、F1イベント、GTLベースオイルといった技術ストーリーを組み合わせ、ブランドの魅力を高めていきたいというのが、日本法人であるシェル ルブリカンツ ジャパンの方針である。 個人的にもシェルは大好きなブランドで、シェルのサービスステーションがあった時代には、ハイオクを入れるならシェルと決めていたほど。そんなシェルが、その技術力で日本での存在感を高めてくれることを期待している。 (文=生方 聡/写真=シェル ルブリカンツ ジャパン、生方 聡/編集=櫻井健一)
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