米イラン停戦、パキスタンはなぜ動いたか サウジと探る「米抜き」安保
中東駐在編集委員 岐部秀光
米国とイランの停戦を橋渡ししたのは、核協議を仲介したカタールやオマーンではなくパキスタンだった。サウジと結んだ強力な相互防衛協定が中東域外のミドルパワー、パキスタンを動かした。米国不在の時代をにらみ、両国が主導するイスラム教スンニ派の安全保障グループが動き始めた。
サウジ・パキスタンが強固な防衛協定
パキスタンのシャリフ首相は8日、「最も深く誠実な感謝」をささげる相手の筆頭にサウジの名を挙げた。...
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(更新)- 鈴木一人東京大学 公共政策大学院 教授分析・考察
サウジとパキスタンの安保協定は確かに、これまでアメリカが構想してきた安全保障の枠組みから大きく異なるが、今回、サウジがイランに攻撃されても、パキスタンは何もせず、米イランの交渉を仲介するという選択をしている。その観点からするとサウジとパキスタンの安保協定は、イランに対する抑止力にもなっておらず、サウジを守るための協定にもなっていない。そう考えると、パキスタンとサウジが描く安保構想は絵に描いた餅でしかない。
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