【ロシアとの協力でAI開発競争を勝ち進む中国、一体どういう仕組み?】
イラク戦争により米中間のAI開発競争は構図が一変し、ロシアからのヘリウム供給が重要な要素として浮上した。ナショナル・インタレスト誌が報じた。
〈AIチップ製造に欠かせないヘリウム〉
ヘリウムは、天然ガス処理の副産物として生成される不活性の希ガス。他のガスよりも優れた冷却性を発揮し、AIチップ製造には欠かせない。真空状態を維持したり、汚染物質を除去する工程でも使用されている。
〈米国のイラン攻撃で世界ではヘリウムの供給が激減〉
イランの報復攻撃により、カタール最大の液化天然ガス(LNG)施設が停止し、世界ではヘリウム供給量の3分の1が途絶えた。ヘリウム供給の逼迫により、早くも3月下旬にはすでに世界のハイテク生産に影響が出始めているとのこと。
〈中国がAI競争で勝利する理由〉
中国はロシアから安定してヘリウム供給を受けている。2025年時点でロシアは中国が輸入するヘリウム全体の半分以上を供給し、その量は前年比で60%増。
極東アムール州スヴォボドヌイ近郊にある「アムールガス処理プラント」は、世界最大級の天然ガス処理施設。ここからパイプライン「シベリアの力」を経由して中国には天然ガスが供給されている。
ロシアから天然ガスが中国に供給される限り、ヘリウムも同時に輸送される。これこそ世界のAI競争において中国に大きなアドバンテージを与える要因となっている。