思い出の校舎が地域の未来育む「教室」に 琴浦「いさいベース」開所
佐藤常敬
鳥取県琴浦町で閉校した旧以西小学校が3日、公民館機能やイベントスペースを兼ね備えた地域交流拠点「いさいベース」として生まれかわった。開所式には多くの住民や町の関係者が駆けつけ、思い出の学びやの新たなスタートを祝った。
施設は鉄骨造り2階建ての旧校舎を改修した。教室や職員室は、町づくり活動や会議に使えるスペースに生まれかわったほか、老朽化した以西地区の公民館も移転。会議室の一つは、黒板や机があえてそのままあり、旧校舎の面影を残した。地域のイベントに使う調理室も新設した。
同地区では、全約240戸がまちづくり協議会に入り、福祉や防災などの地域課題の解決に取り組む結束力がある。2014年に児童数の減少で閉校したが、住民から「地域の中心として再生してほしい」との声が高まり、町が約8300万円をかけて改修した。
開所式には、福本まり子町長や住民ら約40人が出席。公募で選ばれた愛称「いさいベース」が発表されると、会場は大きな拍手に包まれた。考案した住民の中井一郎さん(66)は「気軽に寄ってもらえるベース(基地)にとの思いを込めた。人と人がつながり、新しいことが生まれる地域の教室にしていきたい」と話した。