ファストリ柳井正氏「世界経済、戦争続くが分断はされず」
ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は9日に開いた決算説明会で、「終わりの見えない戦争が続いているが、国を越えた企業活動はつながりをますます深めている」と述べた。「世界のマーケットは1つで、世界経済は決して分断されていない」との見方を示した。
柳井氏はイラン情勢について「地政学リスクは誰にも分からない。もっと政治家にしっかりしてもらいたい。あまりにも政治が醜い」と述べた。また「今の時代は国別ではなく民間企業と個人の時代だ。企業や個人がもっと自立して、社会にいい影響を与えないといけない」とも強調。
その上で「(民間企業として)もっと悲鳴を上げないといけないと思う。むだな戦争はやめてもらいたい」と呼びかけた。
中東情勢の悪化による原材料高を受けて「うちだけが値上げを避けることはできない」と話した。ただ「日本は30年間、報酬が上がっていないので顧客に買ってもらうために我慢できるところは我慢しないといけない」とも述べた。
世界の服のトレンドについて「目先の流行を追いかけ、大量生産して廃棄が発生する服を社会は望まなくなっている」とした。手ごろな価格で長期間着用できる服への支持が広がっており、「(ファーストリテイリングにとって)今からが本当の成長期」と話した。