女性に不適切行為の伯乃富士に「仕置きを」と殴った元横綱照ノ富士、最下位格へ降格…部屋閉鎖は免れる
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弟子への暴力行為により、元横綱照ノ富士の伊勢ヶ浜親方が9日の日本相撲協会臨時理事会で降格と報酬減額の懲戒処分を受けた。殴られた側の幕内伯乃富士も泥酔して女性に不適切行為を働いていたことが明らかになり、師弟は理事会後にそろって東京都内の伊勢ヶ浜部屋前で謝罪した。
定年後再雇用者の「参与」を除くと、親方の階級としては最下位の「平年寄」に降格した伊勢ヶ浜親方は「多くの方にご迷惑、ご心配をおかけして本当に申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げた。伯乃富士も「軽率な行動により、相撲協会にご迷惑をおかけし、世間の皆様を大変騒がせてしまった」と反省の言葉を述べた。
相撲協会コンプライアンス委員会の調査によると、伯乃富士は「以前にも同様のトラブルを起こし、外出を禁止されたこともあった」という。調査では「トラブルが再び起きると伯乃富士が現役を続けられなくなる」と心配した師匠が、「何らかの仕置きをしなければ後援者らに対する示しがつかず、この場を収めることもできない」などと考えたことが暴力のきっかけになったことが明かされた。
師匠による弟子への暴力を巡っては過去には部屋閉鎖などの措置が取られた例があるが、協会の暴力禁止規程では禁止行為を自主申告した場合は「情状を酌量して、懲戒処分を減軽または免除することができる」と定めている。理事会では親方が事案を速やかに協会に報告したことや動機、常習性のなさなどを総合的に判断したという。
伊勢ヶ浜親方は師匠の座にとどまるものの、理事会は「継続的に(親方への)指導を行う必要がある」と判断。弟子の指導については先代師匠である宮城野親方(元横綱旭富士)を含む部屋付き親方4人との集団指導体制を取るよう命じた。部屋を当面の間、協会と所属する伊勢ヶ浜一門の指導、監督下に置き、定期的に状況を確認するという異例の対応が取られた。