まさか、自分の好きな球団の選手を知らぬ間に撮っていたとは―。カープ、サンフレ、人気グループのライブ…。広島市内で多くのイベントが集中した5日、混雑するJR広島駅の様子を撮影した。
写真に写っていたとされるのは、阪神タイガースの佐藤輝明選手。本人と確認したわけではないが、「サトテル」の写真は瞬く間にネットで拡散され、元タイガースの糸井嘉男さんや週刊誌も取り上げる事態となった。兵庫県尼崎市生まれの私は、生粋の阪神ファン。喜びと戸惑いが入り交じる中で、この文章を書いている。
混雑の様子が分かる1枚を―。会社から要求された写真を撮るために、マツダスタジアム(広島市南区)であった広島と阪神の試合終了後、駅に向かった。身動きが取れないほどの人の多さだった。通行の妨げにならないよう、柱の前に置いた脚立に上り、報道の一環であることを示す社の腕章を付けて、10枚ほど素早く撮影した。
「サトテルがおるらしいで」。聞きなじみのある関西弁で誰かが叫んでいる。