仮面ライダーゼッツCase24「壊れる」感想
⬛︎面白さと嫌悪感
今週は流石に面白かった…というよりは刺激の多い回だったと言った方が正しいでしょうか。冒頭から最後まで、衝撃展開の物量で押してくるこの感じは流石高橋さんですね。エグゼイドを見ていた頃の興奮を思い出します。上堀内監督の緊張感のあるクールな演出も見事でした。
ただ個人的に、うっすら嫌いな方向にいってるな、というのが今週抱いた印象。同じ高橋さんの脚本作品だと、ゼロワンの時も「面白いことをやってるのは頭で理解出来るが好きにはなれない」という感想を持っていたのですが、その時の気持ちが再び込み上げてきてるのを感じました。
こういう作品は本当に評価に困りますねー…。私が嫌いなだけで好きな人は好きでしょうし。ただ個人の感想ブログで客観性を意識して我を出さないのも意味あるのか?とも思うので、たとえ面白かろうが嫌いなものは嫌いと言い続けるスタイルで今後もやっていこうと思います。なので感性が合わないなと思った方は申し訳ありません。
⬛︎ザ・レディとねむの謎が解明
これまで引っ張るばかりだった謎がようやく明かされました。しかも2人いっぺんに。
ザ・レディはコード所属の元(?)エージェントでコードナンバー2。ドリームラーニングの副作用で悪夢に苛まれていたところ、そのブラックケースとして誕生したのがねむでした。悪夢の内容が「妊婦の自分がナイトメアに襲われる」という内容だったからそうなったとのこと。
もうね、この時点で個人的に地雷なんですよ…。妊娠出産子育て周りをあんま雑に取り扱って欲しくないです。ましてや子ども番組なのに。まあ前作のガヴでとんでもないハードルの越え方をしていたので今更かもしれませんが、あちらは出自からスタートして自分の居場所を見つける物語でしたしねえ…。今回のように、「コードってクソだよね!」っていう分かりきっている情報の裏付け(ダメ押し)要素として雑にお出しされてる感じが生理的嫌悪感すさまじかったです。
多くは語られませんでしたが…ザ・レディがそもそも妊婦の夢を見ていた理由も色々想像つきますよね。既に妊娠していたか、結婚していたか、将来を考える恋人いたか。だから任務で命を落とすことが彼女にとっては自分だけの問題じゃなかったんですよね。それが思わぬ形で子を授かることとなり、上司に連絡すると研究対象にすると言われ、自分のそばにいると狙われてしまうからと我が子を手放すしかなかったと…。よくこんな胸糞悪い話思いつきますね…。
そんなこんなでねむが人間じゃないということもさらっと明かされましたね。出自を知って一気に可哀想になりましたが、そもそも孤児で、大人になってからは事故に遭い、誘拐され、人々を悪夢に陥れるのに利用され、って既存情報だけであり得ないくらい不幸でしたね…。不幸のインフレが酷すぎる。ねむに関しては、口だけ人間の莫を含め周囲の人間が全員ろくにねむを探してないのが一番不幸ですね。ザ・レディにとってはそれが幸いして、犯行がやりやすかったことでしょう。なんつう世界だよ…。
ついでにザ・レディは20年間一度も眠っていないということも明かされました。な、なんだってー!?…ってなるかー!!死ぬだろ普通に!!なんでこの番組、夢とか心理はルールでガチガチなのに現実サイドは無法地帯なんだよ!!
⬛︎ゼロ(本体)について
満を持してゼロの本体が登場し、コードナンバーゼロという正式呼称も登場しましたね。やっぱりゼロもエージェントの1人ということなんですね。ナンバー的にも、今回の立ち振る舞い的にも、位の高い人間というのは伝わりました。ホント今回色々明かされますね。
しかし凄いタイミングで出てきましたね。ザ・レディの回想直後だったため、嫌悪感で直視出来ませんでした。3も嫌いなので、今回あんま画面見れてないかも…。というかもうコードそのものが受け付けなくなってしまいました。これで人類を守る正義の機関って嘘でしょ…?我々としてはいい部分を一つも見せて貰っていないのですが…。ここまで腐ってると5や6の心酔っぷりもますます謎です。洗脳されてるだけなんでしょうか。
余談ですが序盤の時点ではゼロ推しだったんですよー…。主人公を導くイカした人外キャラかなって思ってたのに…24話かけてここまで嫌いになるとは思いませんでしたね…。創作のスタンスは人それぞれでしょうけど、嫌な人間描いてて楽しいんですか?嫌な人間いすぎでしょこの番組…。
莫のことは戦力としか見てなかったようですね。いい感じに育てられたぜとか本人は言ってましたが、3からは「コントロール出来ないなら意味ねーんじゃねーか」と突っ込まれていました。仰る通り。本当に従わせたいならメンタルケアとかも真面目に考えた方が良かったんじゃないでしょうか。そもそもろくに導いてた印象もなかったですし、ただいたずらに不信感を抱かせてしまい、かえって自分で都合悪くしていたような…?嫌なキャラだけならまだしも、あんまり頭良さそうにも見えないのはどうなんでしょうか。
⬛︎セブン(莫)の描き方について
主人公の変化を最優先に描くべきでしょうに、他のビックリ要素を描くのが楽しかったのか、比率的には蔑ろにされていた印象で哀れでした。
というのも、スタンスの変化がよく分からないんですよ。コードに従う覚悟を決めたのかと思いきやそういうわけでもないし、コードの指令にあんまり従ってなかったのはこれまでもそうだったし。人助けのために手段を選ばないよう決めたのかなとも思いますが、別に莫単身ではナイトメアもブラックケースも感知出来ないですしねー…。一人で何が出来るんでしょうか。
結局コードの指令ありきでしか動けないのがダサいですね…。今回も3が座標送ってきて初めて動き出しましたが、連絡がなければアジトでカッコつけてガチャガチャ回してただけなんですよね?「ファインドネム」とかももはや呪文のように連呼していましたが、最後まで具体策を見出せないうちに、ねむの方から現れてミッションコンプリートしてしまい唖然としました。そりゃないでしょ…。主人公に残された見せ場がことごとくシナリオに潰されていってるんですが、ヒーロー番組の姿かこれが…。
そして3にも普通に負けましたと…。ホントどうなってるんですかこの番組…。もっと真っ当に主人公を活躍させてあげましょうよ…。
この辺りは凄くゼロワンを見てる感覚でしたね…。どれだけ主人公を好きになろうとしても、脚本が主人公を虐めるのが楽しくなっちゃってるんだからどうしようもない…。展開としては意外性があって面白いかもしれませんが、私はそういうのを楽しめないタイプなのでただただストレスでした。
⬛︎莫の周りの人たち
なすかはコードの存在や紅覇の死を受け落ち着かない模様。何かしなきゃという思いばかり膨らむものの、どうしていいか分からず、悶々としているのが伝わります。ここに来て共感出来る部類のキャラクターになっているのが驚きです。序盤の印象の悪さからすっかり持ち直しましたね。
富士見はというと、莫に小鷹を殺されたことを許せないながらも、莫(のバックにいるコード)に頼らなければ自分からは何も出来ないので、やはりモヤモヤしています。その莫はキャラチェンして謎に偉そうな態度をとってくるので火に油ですねw 富士見のことは嫌いですが流石に同情します。
美浪は…ザ・レディに情報を持っていくか、逆に洗脳されてアジトに戻るかのスパイのような立ち位置になっており、駒にされている感じですね…可哀想に。莫のことは「仕事の使命感に囚われて人が変わったようになってしまった」「私達の暮らしを必死に守ろうとしているのは分かるけど正直怖い」などとどこか生々しい言い方をしていたのがシュールでした。そういえば美浪が莫のエージェント活動を知った頃も、変に家庭感のある会話をしていて印象的だったんですよね(「仕事もう慣れた?」的な)。家族視点で莫を評価出来る唯一のキャラなので貴重です。
そして本日の名言。
「悪夢みたいな目に何度もあっても人助けしちゃう莫はどこへいったの」
「エージェントの俺イケてるとか思ってるなら大間違い」
よくぞ言ってくれた美浪😭 君こそこの番組のヒーローだよ…😭
しかしそんな美浪に対して「もうお前の兄じゃない」とか平気でライン超えしてくる莫はもう…ここまでくると拗れてるなんてレベルじゃないですね…。親への反抗期みたいなことを妹にやっているところが凄く闇が深いです。
⬛︎ラストの展開について
3に敗れ、なんとそのまま殺されてしまった莫。自分でコードに反抗しておいて、いざ殺されるとなると「やめろ、やめてくれ」と泣き言を言い始めたりと非常にショッキングなシーンでした。せめて5のように最後まで反抗の姿勢を崩さないでいてくれると多少マイルドでしたが…。ここも子ども番組のラインを逸脱していると思います。オモチャをぶら下げて好き勝手暴れるのもどうかと思いますが、その果てに大人に粛清される展開なんて見たい人いるんですかね…。許容出来る人がいるというだけで、積極的に見たいという人は少ないんじゃないんでしょうか。私は嫌いです。深夜アニメでやればいいのにと思ってしまいます。
そして最後は夢オチでちゃぶ台返し。そりゃビックリしますし、視聴者を驚かせられればスタッフとしては満足なんでしょうけど、そのちゃぶ台、残念ながら何も乗ってないんですよ…。24話もかけてこうも虚無なことありますかね…。まあでもぶっちゃけ何から何まで失敗していた悪夢のような番組でしたのでやり直すことについては納得しかないです。
…暴言が過ぎますね。真面目に考察しますと可能性として考えられるのは2つ。
①これまでのことが全て夢だった
②夢の世界に飛ばされた
①は前述したように番組の起爆剤としてはアリと思いますが、何故そうなるのかが分かりません。メタ的に見てもこんな中盤にやる展開とも思えません。以前私も全部夢オチなのでは的な妄想を記事に書きましたが、やるとしたら終盤の方が美味しいんじゃないでしょうか。さらには戻るのが1話の莫というのも引っかかります。そこに戻ってもどうにもならないでしょう。何度も言いますが24話もかけてキャラの関係性も主人公の成長も物語そのものも大して動きがなかったんですから、やり直してもさして変わらないような気がします。個人的にはピンときませんね。
なので落とし所としては②なのかなと。というのも、3が莫を殺した武器が拳銃でしたよね。ノクスが5と6を殺害したのも拳銃。二人ともコードの技術を持っていますから、「撃たれた者の魂を夢の世界に閉じ込める」的なとんでも銃が存在するのかもしれません。予告に5と6の姿も見えましたし、2人も夢の中に幽閉されていて、そこで再会するのかもしれませんね。
(追記)コメントで教えて頂きましたが公式の言い分的に本気でやり直す気らしいですね…正気か…?
⬛︎おわりに
続きが気になるというのは罪ですね…。こうなると良くも悪くも最後まで目が離せません。そういう意味ではスタッフの手腕はお見事ですね。
次週も感想を書きに来ます。読んでくれてありがとうございました。
(次回感想)
(1話感想)


今週もレビューお疲れ様です。 私は今回の話で脱落しそうです…。 りんご好き様のおっしゃる通り、何ものっていないちゃぶ台をひっくり返された感覚で「だから何?」としか思えません。 各キャラクターの紡いできた物語や関係性があってこそ、現実世界が実は夢だった!という展開が活きるのであっ…
コメントありがとうございます!!夢オチ含むリセット展開はリスキーですよね…私もゴジュウジャーを見ていましたが15話は確かに悪い意味で衝撃でした。その後の16話の改変後描写も乱雑で、ゼッツも似たような事態になるのではと今から構えています…。 ゲームの元ネタ分からなくてごめんなさい!た…