「クラスメイトの川崎さん」(はじめて話した日)
川崎桜とは、
同じクラスだけど、ほとんど話したことがなかった。
名前と顔を知ってる。
それだけ。
廊下ですれ違っても、
会釈するかしないかくらいの距離。
そんな関係が変わったのは、
掃除当番が一緒になった日だった。
黒板の前。
俺は黒板消しを持ったまま、
どうしていいか分からず立っていた。
桜:「○○くん」
急に名前を呼ばれて、
思わず背筋が伸びる。
○○:「……はい」
桜:「そんな端っこいなくていいよ。こっち来な」
軽い口調で言われて、
反射的に一歩近づく