平和丸転覆事件当時の生徒たちの動きは非常に的確だった。身長の低い生徒が「自分が立てるなら他のみんなも立てるはず」と判断し、すぐに浅瀬を探しに行き、胸から首あたりの深さの場所を見つけて全員を呼んだ。生徒たちはその浅瀬に集まり、輪になって手をつなぎ波に流されないようにしながら、スマホで救助要請を行った。海上保安庁は体感で約10分後に現場へ到着したとのこと。到着後、生徒たちは自分たちでけがの程度を見て、誰を優先して救助すべきか判断していた。いわゆるトリアージ的な行動で、医療現場のように重症度や生存可能性を考慮して順番を決めていたことになる。そして生徒の証言からは、乗組員が救助要請をしたかどうかは不明ながら、少なくとも積極的に主導していた様子は見えないという印象。 これらを踏まえると、平和丸の船長が現場で本来行うべき対応、つまり自船乗客の安全確保や人数確認を優先していなかった可能性が浮かび上がる。もし不屈丸の船長捜索を優先してたのが事実なら、本来最優先の平和丸乗客対応が後回しになった可能性もある。ただ断定はできず、今後の検証がかなり重要なポイントになりそう。
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