連載「青春コンプレックス」③
電車で仲のよさそうな高校生カップルを見かけると、神奈川県内の女性(27)の胸は、いまだにうずく。
「私はこんなこと、できなかったのに」
イケメンの彼氏と廊下で話したり、一緒に勉強したり。「あの人、かっこよくない?」と同級生からささやかれる。
そんな青春になるはずだった。
北陸の地方都市で育った。小学校から塾に通い、男女共学で進学校の高校に合格した。
誰もが少しは抱えている、青春時代の心の傷。そんな「青春コンプレックス」をめぐる物語です。
入学前から、SNSで同級生同士がつながっていた。そこで出会ったのが、人気アイドルグループのメンバーに似た男子だった。
顔がどストライクだった。
「好きなので、つきあいたいです」
その場のノリで「いいよ」と言われたが、1週間後には「別れよう」と言われた。
LINEを送っても返事がないと、メッセージを送り続けたり、電話をかけ続けたり。そういう重いところが、嫌われたのかもしれない。
ふられた直後、また別の人を好きになった。会ったことはなかったが、SNSの投稿で、顔は知っていた。
「写真を送って」と言われたので自撮り写真を送ると、以後、音信不通となった。
「私、ブスなので」1軍女子に勝てぬ現実
2人とも、いわゆる「1軍男…