クジラ・シャチ・イルカのご当地ポスト7基そろう、和歌山・太地町…最後の1基は手紙のみ込むナガスクジラ
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古式捕鯨発祥地の和歌山県太地町内で、クジラなどをモチーフにしたご当地郵便ポストが順次設置され、その最後となる7基目が太地郵便局に完成した。海面から顔を出したり、ジャンプしたりする姿のオブジェが装飾されている。ポスト目当てに同町を訪れる観光客もおり、新たな観光資源として注目されている。(望月弘行)
ご当地ポストの制作は、太地郵便局の局長だった小河則行さん(65)が2019年、「地域おこしのために」と町に提案して実現。町の費用で、毎年1基のペースで作られてきた。設置場所は、元々ポストがあった▽町立くじらの博物館▽道の駅たいじ▽町役場――などだ。
制作したのは、同町の鯨類造形作家・山門基秀さん(65)らクジラ好きの芸術家3人でつくる「ホエールアートミュージアム」。海をイメージしてポストを青色で塗装し、上部にザトウクジラや、同博物館で飼育しているバンドウイルカなどのオブジェを装飾した。リアルな表情や動きを意識して制作したという。
7基目のオブジェはナガスクジラ。大きな口を開け、えさの代わりに手紙をのみ込む姿が表現されている。山門さんは「体形がスマートで泳ぐのが速い。下あごとヒゲの色が左右で異なる非対称なのも魅力」と話し、制作にあたり、こうした特徴を再現したという。
町や小河さんによると、ポスト前で記念撮影する観光客らが増えている。同郵便局には「あちこちで出会ったポストたち 宝探しのようでした」などとつづられたはがきが複数届いたという。
小河さんは「ご当地ポストを巡り、クジラと町に興味を持ってもらえれば」と話している。
町内にはポストが10基あるが、残る3基は県営住宅内など、観光客の出入りが難しい場所に設置されており、ご当地ポストは7基目が最後。町は「全てのポストを巡るイベントなどを期待する声が町内外から上がっている。これを機に、クジラのまちとしての情報発信を強化したい」としている。