「日本の石油中東依存度は世界一」とよく言われるが、輸入原油ベースではフィリピン(98%)の方が高い。しかし石油消費全体に占める中東産の比率を計算すると景色が一変する。
フィリピンは98%→71%に急落する。消費の7割を韓国・中国・シンガポール経由で製品として輸入しており、それら精製国の原油調達が中東以外にも分散しているためだ。中国も54%→37%に落ちる。日量500万バレルの国内生産が効いている。
一方、日本は96%→80%。国内生産はほぼゼロ、原油を直接大量に中東から買って自国で精製する構造のため、どう計算しても希釈されない。2位に10ポイント差の断トツ1位。
日本の中東依存の深刻さは、計算方法を精緻にすればするほど、むしろ浮き彫りになる。