知らなかった頃は幸福か
追記
novel/12615307
↑弓視点のお話3つを修正してまとめたもの。内容に変更は無いので誤字脱字が少ない(当社比)こちらの方が読みやすいかもしれません。
はじめて小説を書いてはじめて投稿しました。
槍(←)弓(仲悪い)好きになったらいけないって気持ちを隠してる弓から
槍→(←)弓になって
槍弓になるけど槍の記憶が無くなって最初に戻る話です。
エミヤ視点です。
ちゃんと小説になっているかも怪しいし誤字脱字も怪しいです。完全に初心者のそれです。
しかも文字数がそこそこ多いです。妄想を詰め込みすぎてごちゃごちゃになった気がします。
iPhoneで書いているので読みにくいところがあるかもしれません。
キャラの口調や設定、解釈など迷子です。独自のものが多いです。
精霊見えたりするサーヴァントがいたりします。マスターも出ます。
ハッピーな続きも書きたいしすれ違いまくりのランサー視点も書きたい。沼は深かったです。
なんでも大丈夫な人はお暇な時にでも読んでやって下さい。
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透き通るような青をした長い髪を括り、しなやかでいて引き締まった体に纏うのは髪と同じ青の装束。肌は白く透き通るようで、顔は整っていてとても綺麗だ。その美しい顔は楽しそうに、嬉しそうに笑っている。
ランサー、クー・フーリン。ケルトの大英雄。
彼の視線の先には、このカルデアにいる全てのサーヴァントのマスターがいた。
二人を見ていると赤い瞳がこちらを捉えた。
その瞬間、笑顔が消え、僅かに眉間に皺が寄り、美しい顔がこちらを睨む。
「なんだアーチャー。お前が俺に用があるはずもないだろう。マスターに用か?」
不快そうに、面倒そうに、彼の口から言葉が紡がれる。
私はいつものように皮肉な笑みと言葉で返す。自分の気持ちを、本当に見ていたものを悟られないように。
「当たり前だろうランサー。わかっているなら少し外してくれないか。貴様がいると気が散るのでね。」
そう言うと彼は眉間の皺を一層深めてため息をつく。
「あーはいはい、邪魔者は消えますよっと。んじゃまたな、マスター。」
「あ、うん。じゃあねアニキ。」
彼は踵を返しマスターに軽く手を振りながら立ち去ってしまう。
その背中をいつまでも目で追いそうになり、すぐマスターに話しかけようとしたら、こちらを真っ直ぐ見つめる青い瞳と目が合った。
「ねえエミヤ、もう少し素直になろうよ。エミヤがもう少し変われたら、きっとアニキの態度もやわらかくなると思うよ?それに、やっぱりエミヤ、ちょっと悲しそうだよ。」
だって、好きな人に嫌われたら、誰だって悲しいよ。
言われて、少し目を見開く。表情や態度には出ていない自信があったのだが、このマスターにはやはり隠せていなかったらしい。さすがだな。
笑顔をつくり、こちらを心配そうに見つめるマスターの頭を撫でる。
「駄目なんだマスター。この想いを知られる訳にはいかないし、普通の態度を取るにしても、私はこの想いを隠しきれる気がしなくてね、あれくらいで丁度いいのさ。」
そう、彼に嫌われている今の関係が、丁度いい。
「でも、多分アニキはエミヤの気持ちを知っても、その気持ちを否定することはしないと思うよ?」
このままでいいと言う私に、なんとかしたいと言葉を紡ぐマスター。私のようなサーヴァントの一基にも心を砕いてくれる優しい彼に心が暖かくなる。
けれど、やはりその意見には肯定できない。
「マスター。こんな守護者風情がケルトの大英雄に心を寄せている事が既に罪なんだよ。この罪は明かしてはいけないし、本人に伝えるなんてもってのほかだ。」
君には気付かれてしまったがね。
小さく笑うと、納得していないのか目の前の瞳はこちらを見つめ、小さくため息をつく。
「わかった、そこまで言うなら無理強いはしないよ。でも、前にも言ったけど、相談くらい乗るから遠慮しないで話してね。」
随分と頼もしくなった少年に、自然と笑みがこぼれる。
「ああ、わかった。ありがとうマスター。」