「必殺」という言葉についてのメモ

「必殺技」とかの「必殺」について。

たいしたもんじゃないです。




とりあえずの「必殺」自体のあれこれ


意味

ひっ‐さつ【必殺】
相手を必ず殺すこと。また、そのような意気込み。「必殺の一撃」
[類語]謀殺・密殺・暗殺
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

必殺(ヒッサツ)とは? 意味や使い方 - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E5%BF%85%E6%AE%BA-610819

 意味合いを一応引用。
当たり前ながら、文字通り「必ず殺す」の思いの意味の言葉。



漢語

山田孝道 著『菜根譚講義』,光融館,明41.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/755572 (参照 2026-03-02)
https://dl.ndl.go.jp/pid/755572/1/55

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山田孝道 著『菜根譚講義』,光融館,明41.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/755572 (参照 2026-03-02)
https://dl.ndl.go.jp/pid/755572/1/55
P.88

 漢字の言葉であるので、漢語から既に存在している「必殺」。
意味としても当たり前ながら「必ず殺す」という意味。



「必殺」

 この辺は言葉として出てくる件数が多いのでいい加減です。

『トルストイ全集』第11巻,トルストイ全集刊行会,大正14. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/962765 (参照 2026-03-02)

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『トルストイ全集』第11巻,トルストイ全集刊行会,大正14. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/962765 (参照 2026-03-02)
https://dl.ndl.go.jp/pid/962765/1/213
P.178

 原文がよくわからないのでなんだけど、トルストイの神の国は汝らのうちにありの翻訳で「必殺」の単語を確認している。
別にこれが最古ではないだろうけど、古い事例の一つには違いない。



 大矢の根には種々なる文字がある、たとへば「一矢鏖殺」、「人生如朝露」、「諸行無情」、「如露如電」、「九族必滅」
「必死必殺」 などあつていかにも佛敎臭いが、 又いかにも當時流行した修驗道、 ―庶那業中の天狗道の本願をパーバ
フスな轉生に依て現出せしめんとしたやうな、迫り切つた心が見えるやうである。之等の矢の根の研究も亦極めて面
白いから、何れ機會を見てまとめて發表する考へでゐる。

清水孝教 著『槍・薙刀及び鐔の新研究』,太陽堂書店,昭和6. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1192908 (参照 2026-03-02)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1192908/1/84
P.123

 古い事例についてであろうが、とりあえず引っ張っておく。



「え、やツ」
必殺の氣合ひをかけて格之丞が、斬りつけた刃の下を辛くも逃れてうしろへ避けた岩松は、「あツ」
と驚きながら、縫三救助に斬つて出た。

『昭和長篇小説全集』第8巻,新潮社,昭和10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1219397 (参照 2026-03-02)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1219397/1/91
P.170

 意気込みの表現としての「必殺」。




大本営海軍報道部 編纂『大東亜戦争海軍戦記』第4輯,興亜日本社,1944.6. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1907184 (参照 2026-03-04)

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大本営海軍報道部 編纂『大東亜戦争海軍戦記』第4輯,興亜日本社,1944.6. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1907184 (参照 2026-03-04)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1907184/1/65
P.102

 必殺の~という言い回し。こういうのでで。


 そんな感じでで、戦前戦中でも「必殺」という言葉はあったわけですよ。
まあそりゃそうなんでしょうが。



富田常雄 著『姿三四郎 : 全』,春歩堂,1951. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1659325 (参照 2026-03-04)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1659325/1/109

『姿三四郎』でも『必殺』という表現あり。
ただ、いわゆる『必殺技』とはかかれてない。




主にNDLデジコレから検索

国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/

 既にデジコレ使って資料引用だのしてますけど、いちおうそのへんから探す。


必殺剣

 なんかで「必殺剣」がその辺の最初みたいななんかみたので(あえてぼんやりひょうげん)、まずそこから


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NDLデジコレ「必殺剣」検索

 ざっと探した限りでは大正末というより昭和初期からありそうな「必殺剣」。
行くとこいかないと確認できない資料もあるので、このへんもぼんやり。


「あツ!」甲子太郎がバラリ雪駄をはねた間もあらせず、再び、
「えーいツ!」いきなり、さツと見舞つた土方歳三の必殺劒。さしもの甲子太郎、受けそ
んじて、よろめくところを大石鍬次郎。
「裏切者め!」サツと横に拂つた一刀!

『近藤勇』,大日本雄弁会講談社,昭和6. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1031866 (参照 2026-03-04)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1031866/1/176
P.241

 一例。
ただまあ、この辺は表現としての「必殺」であって、そういう特別な技があるみたいなものではないだろう。


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「飛龍必殺劍」

『飛龍必殺劍』という題の映画があったらしいが、内容不詳。





https://dl.ndl.go.jp/pid/1667566/1/80



眠狂四郎

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タイトル「眠狂四郎」単語「必殺剣」

 振り返りやすかったというのもあってか、この辺が最初と言われる「必殺剣」。
あくまで一般的な通説であり、探せばまだ前後はするかもしれない。
まだ探しきれてない。



力道山(プロレス)

『勝った勝った……どうだい力道山の張り手は!』
『いや、あれは張り手ぢゃない、彼が発明した空手チョップだ。必殺剣ぢゃないか』
『凄いなあ』

金田達夫 作 ほか『王者力道山 : 世界選手権をわが腕に』,近代出版社,1955. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2477239 (参照 2026-03-04)
https://dl.ndl.go.jp/pid/2477239/1/17


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『必殺』『空手チョップ』

 この辺の表現でも「必殺」周りのことはあるとは思う。




必殺技



 駅の一二丁手前、列車の速度はグーンと弱まつてるが、それでも、屋上から抛り出されたら、即死はせずとも、重傷は必ず負うに定つている。
「離せッ、離してーッ」
山蝶お新である。 蹴り突きの必殺技は知つている。 三四郞もろとも、地上に転落して、アノ世行きだ。で、うつかり手を出せない。

城戸礼 著『旋風三四郎』,東京文芸社,1956. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1355259 (参照 2026-03-04)

『必殺技』という単語は書かれているが、特定の技を指してそう表現する使い方ではない。



佐藤六竜, 横井伯典 著『方位の見方』,愛隆堂,1956. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2967937 (参照 2026-03-04)
https://dl.ndl.go.jp/pid/2967937/1/130




「こッ、こいつッ」
三四郎の全身に闘志がわいた。相手のからだをひっぱずすと、
「ええいッ」
エリガミつかんで、一度、二度、三度、そして四度、空中でブン回してたたきつけた。かけだし三四郎の荒わざ中の必殺技、肩車である。
「あッ?」
相手のからだがはずんだ。そして鉄のサクをはね越えると、ドッボーン、水中に転落した。

城戸礼 著『かけだし三四郎』,春陽堂文庫出版,1960. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1359119 (参照 2026-03-04)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1359119/1/52

 特定の技を『必殺技』とする事例、にはなるだろう。



 チャンピオン太で「必殺技」という言葉はあるらしい。
未確認。

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 本当のメモ。
あとで更新したりするかもしれません。

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