ミクシィ創業者開発の子ども特化型SNS「みてね」…世界で想定外の快進撃
MIXI(ミクシィ)創業者の笠原健治氏が開発した「みてね」は、開始から11年で世界の約2900万人が利用するSNSに成長した。家族間で子どもの写真や動画を共有するサービスで、笠原氏は「今後10年間で1億人超の利用者を目指したい」と意気込む。 【写真】みてねの画面イメージ
■家族や親戚に限定
みてねは家族や親戚など登録した人限定で子どもの写真や動画が共有でき、2015年にサービスが始まった。
自由にコメントをつけられ、祖父母ら高齢者でも使いやすい。アップロードした写真からアルバムを作成したり、自動で1分程度の動画に編集したりする機能も搭載されている。基本は無料で、機能の拡充に合わせて税込み月590円と月1090円のプランがある。
日本版のみてねでは、子どもの現在地をGPS搭載の専用端末を通じてスマホから確認できる「みまもりGPS」や、プロのカメラマンによる出張撮影サービス、オンライン診療など様々なサービスを展開する。
現在は、世界175の国・地域で7か国語で展開しており、利用者は26年2月時点で約2900万人。このうち海外が約4割の約1200万人だ。
世界全体の利用者が1億人を超えるLINEのような事例もあるが、海外で1000万人超の利用者を持つ日本発のアプリはまだ珍しい。笠原氏は「国内だけでなく、海外でここまで大きく成長できるとは予想していなかった」と手応えを語る。
■mixiの失速
笠原氏は国産SNSの草分けとなる「mixi」を開発した。04年に運営を開始し、利用者は12年にピークの約2700万人に達したが、その後はフェイスブックやツイッター(現X)などに押され、利用者を減らした。中国などへの海外展開もうまくいかなかった。
「mixiの日本語のコミュニティーに海外の人が入ってくるのは難しかった。すでに多くの利用者を抱える競合SNSが各国にある中で、海外展開も簡単ではなかった」と振り返る。
13年に子どもが生まれた笠原氏は、家族同士で子どもの写真を簡単に共有できるサービスがないことに気がついた。自身がリーダーとなって5人程度のチームで開発を開始し、15年にみてねの提供を開始した。