ミクシィ創業者開発の子ども特化型SNS「みてね」…世界で想定外の快進撃
海外では子どもに特化したSNSが少ないことや、外部に公開されるSNSに子どもの写真を投稿することへのプライバシー上の懸念が強いことも追い風となった。
20年のコロナ禍を機に米国などで利用者が大きく伸びたといい、「ママ友やパパ友を通じたSNS上の口コミなどで浸透している」という。
現状、海外で利用者の最も多い地域は北米で、約500万人。今後も北米を中心にサービスを強化しつつ、利用者数の少ないインドやインドネシア、ブラジルなどの巨大市場へのテコ入れも図る。
■まだ赤字
みてねの利用者はmixiのピーク時を上回り、mixiやスマホゲーム「モンスターストライク」に続く、ミクシィの新たな「顔」となりつつある。
もっとも、ミクシィの25年3月期の売上高1548億円のうち、みてねなど「ライフスタイル」事業の占める割合は約1割に過ぎない。利益面でも赤字が続いている。24年から無料会員向けに広告表示を開始したが、収益面の強化は不可欠となっている。
ミクシィの25年3月期の売上高の約6割は、モンストに代表されるゲーム事業が占める。モンストの爆発的ヒットにより、16年3月期にミクシィの売上高は過去最高の2087億円に達したが、その後は伸び悩む。モンストは約6400万人の利用者を抱えるが、台湾や香港、マカオ以外では海外展開できていない。そうした中で、海外で好調なみてねへの期待は大きい。
今後のサービスの軸となるのが教育分野だ。24年には、オンラインで縄跳びの跳び方などを講師が子どもに教えるサービス「みてねおうち運動教室」を開始した。
笠原氏は「サービス開始から10年余りが経過し、当時から利用してくれている子どもは小学校高学年になった。オンライン教育など、成長の過程で必要になる様々なサービスを展開していきたい」と話す。
AIの活用も推進する方針だ。すでに、動画の作成などで活用しているが、「AIで絵本を生成するなど、いろんな思い出の振り返り方を提案していきたい。AIメガネなど、スマホ以外の端末で撮影した写真も、みてねでスムーズに共有できる仕組みを取り入れていきたい」と話した。