椚ヶ丘学園の危機
こんにちは!お久しぶりです
ずっと前から書き始めてたんですけど、途中からなかなか進まなくて…
後半適当ですね、はい。すみません笑
ずっとこういう話が書いてみたかったんです笑笑
続きはもし要望があれば書きますが多分ないので書かないですかねぇ…
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いつもと変わらない日常。
いつもと同じように登校し、いつもと同じように授業を受ける。
そして、いつもと同じように家へ帰るはずだった。
が、しかし。突然政府の意向で椚ヶ丘市全体が閉鎖されることとなった。
閉鎖された理由は、【危険な細菌があちこちに飛び回っている可能性があるから】らしい。
その為、市全体はパニック状態となった。
しかし、ある学校は例外であった。その学校とは。そう、あの椚ヶ丘学園。
椚ヶ丘学園は偏差値が全国的に見てもずば抜けて高く、この学園の生徒なら大丈夫だろうという信用からだった。
そしてこれは、名誉的なことでもあった。市全体は閉鎖され、ここから避難を促されてる中、椚ヶ丘学園だけは政府からの信頼も厚いということからであろう。
その名誉を守るため、生徒達を、子供達を校舎に残すというのをプライドの高い保護者達はあっさりとOKしてしまった。
「全く、迷惑なもんだよなぁ。」
「ホントに。なんで俺らが学校に残されんだよー。しかも校舎から出られないって…」
そう、外は危険なため校舎から出ることは学校側から禁止されていた。
「でもさ、この校舎危なくない?E組以外は設備整ってるから大丈夫だろうけど、ここはこんなボロボロ校舎だよ?」
「あぁ中村。俺も思ってた。あいつらは大丈夫だとしても俺らは感染する可能性十分あるだろ。危なくねーか?なんで向こうに避難させてくんねーんだろ」
それはE組の生徒だけでなく、本校舎の生徒達も疑問に思っていたことだ。
しかし、それでも否や、E組の生徒は立ち入りを禁止された。
しかし、本校舎に移動しても良かったとしても外に出なければならなくなるので、本校舎に向かう途中誰かが感染する可能性がある為、ここに居るのが懸命である。
「あーもう、暇。」
「ほんとに、暇ー。こんなとこいたらなんも出来ないじゃん」
「しかも、ここWiFi繋がんないしね。」
「じゃあさ、指スマしようぜ」
「うっわ〜何それおもんな」
「何もしないよりましだろ!人数あった方が楽しいし、俺と磯貝と杉野と渚と…あ、カルマ!指スマやろうぜ」
「えーなに、前原。つまんな」
「仕方ねーじゃん、することねーし」
「そうだね、カルマくん。せっかくだしやろう!」
仕方ないな〜、と返事し四人のもとへ行き、椅子に座る。
それぞれがそれぞれの暇つぶしをしていた。
テンションは…E組に入った当初のみんなくらいに低い。
そして、いつの間にか時計の針は午後7時を指していた。
「お腹空いた」
みんな、口に出さないようにしていたが、カルマが我慢しきれず口に出す。
すると口々に「なんか食べたい」「腹減った」「暇すぎて腹すきすぎた。」などという言葉が飛び交う。
「殺せんせー達にご飯ないのか聞いてくる。」
「あ、僕も行くよ」
カルマが行こうとすると渚も着いてきた。
ガラッ
教員室の扉を開けると、いつも通り仕事をしている烏間先生、その烏間先生にちょっかいをかけているビッチ先生、そして…
「あれ、殺せんせーは?」
殺せんせーの姿が見当たらなかった。
「あいつは食料を調達するために外へ出て行ったよ」
「え、殺せんせー、ウィルスは大丈夫なの?感染しない?」
「あぁ。あいつはそんな細菌に感染するほどヤワじゃない。」
あーそっか、そりゃそうだね。あんな化け物、ウィルスとか細菌に簡単に感染するんだったらとっくに殺れてるはずだし。
「いつ頃帰ってくるの?殺せんせー」
渚が率直な疑問をぶつける。
「さぁ、すぐ帰ってくるでしょ。あのタコ。ほらほら、あんた達、行った行った。教室で待機してなさい。あのタコが戻ってきたらすぐご飯食べれるんだから」
ビッチ先生に言われ、渋々教室に戻って行く。
「あ、帰ってきた。」
「ねぇ、ご飯はー?まだー?」
いつも天真爛漫で笑顔を絶やさない倉橋さんも、さすがにお腹が空いたのと心配が入り交じっていつもよりテンションが低そうだ。
「殺せんせーが食料調達に行ってるってさ。すぐ帰ってくるだろうって。」
一旦、ご飯は食べられることにみんな安堵の表情を見せた。
暫くして、殺せんせーが帰ってきて、無事晩御飯にありつくことができた。
…そして、次の問題は。
「ねぇ、お風呂どーするの!?」
「ホントだ、お風呂入れないままとか俺らムリだよ!」
そう、お風呂だ。
しかし、その心配はなかったようだ。
「それは大丈夫です。更衣室の横に、シャワー室があります。残念ながら湯船に浸かることは出来ませんが、シャワーを浴びることは出来ます!シャンプーとリンスも買ってきたので、皆さん順番に入ってください」
これは助かった。
そして、全員分の布団も用意され、なんとか無事に一日を終えることが出来た。
そして次の日。平日と同じように授業することとなった。台風が近付いているのか、雨足も強く風も強い。
(校舎ボロいし壊れないといいけど…)誰もがそう思った。
そして、何事も無く昼休みに入った。
殺せんせーに昼食を貰い、それぞれが食べ始める。
ガタガタっ
「結構、窓揺れてるね」
渚が呟く。
「本当にね、大丈夫かなー。校舎ボロいし危なそ…」
バリーン
言いかけた途端、窓の割れる音がした。
「やば、やばいって、早く逃げようぜ!」
「大丈夫ですか!?今、何か割れる音が…って、にゅやー!早く、教室から避難してください!」
全員急いで教室から廊下に出た。
「皆さん、怪我はないですか?」
殺せんせーが一人一人確認していく。
幸い、ほとんどの者が窓から離れていたため怪我人はいなさそうだ。
しかし…
「カルマくん!腕にちょっとだけ破片がついてますね」
カルマが1番窓に近かったため、破片が散らばったのだろう。
「ああ、大丈夫だって殺せんせー。別に傷もそんなついてないし、かすり傷程度じゃん?」
「でも、その破片から感染する可能性が…」
「いやいや、大丈夫だってば」
うーん、と心配する殺せんせー。
「でも、しんどくなったらすぐに言って下さいね。何かあってからじゃ遅いですし…人から人へ移るようなものでは無いのでそこは心配ないですけど」
はいはーい、と適当にカルマが返事すると、殺せんせーは全くこの子は、自分の心配くらいしなさいとため息をした。
「ねぇタコ。今日の午後の授業はどうするの?こんなんじゃ教室も使えないし、」
「そうですねぇビッチ先生。変わりに理科室を教室がわりにしときましょうか」
殺せんせーの言葉で、みんな理科室に移動し始める。
「ねぇカルマくん、大丈夫?」
「ん?何が?」
「いや、だから、さっきの窓の破片。油断は出来ないでしょ?」
「あ〜、大丈夫だよ。渚くんって結構心配性だね〜」
「いやいや、心配するよ。こんな状況じゃ、何かあっても治療もままならないし…」
「んー、そうだね。ありがと、渚くん」
「うん、ムリはしないでね?」
わかったよ、とニコリと笑って返事するカルマを見て、安堵の表情を浮かべる。
そして、5、6時間目の授業がいつものように行われ、放課後になった。
放課後といっても学校にいるだけだが…
カルマside──────
…っ。
なんか、息が苦し…。けど、みんなに心配かけわけにはいかないし、我慢したらなんとかなる…わけないか
どうしよ、…
前原side──────
なんかカルマ、6時間目辺りから様子がおかしい。
どこか目が虚ろというか、ぼーっとしてる。
そういや、破片がどーちゃらで殺せんせーと話してたな。もしかして…
一応聞いた方がいいな。
「おい、カルマ。大丈夫か?」
俺が話しかけるとカルマがゆっくり振り返る。
「いきなり何、前原」
「いや、さっきからしんどそうだと思って」
すると、みんなカルマの方を見た。
「それ、僕も思ってた。」
「やっぱりあの擦り傷から…大丈夫?」
「無理しちゃダメだよ!」
みんな口々に心配して言葉を発する。
しかしカルマは、「大丈夫だよ」と言い、いつもの笑顔を見せた。その顔は元気そうだった。
なんだ、気のせいか。大丈夫ならよかった。
「そういやさ〜」
「〜〜、〜!」
「〜〜〜〜?」
「〜!」
いつものようにみんなが会話を始める。
俺も、磯貝と渚のいるところへ行き話し始めた。
ドサッ
しばらくして、後ろから何かが倒れる音がした。何かと思い振り向いてみると、そこには苦しそうにしているカルマの姿があった。
「…っ…はぁ、っ…うぅ…」
「カルマ!?」
「どうしたの!?」
「おい、大丈夫か?」
「しっかりして!」
騒ぎを聞きつけ、殺せんせー達がやってきた。
「カルマくん!?だ、大丈夫ですか!!」
「ころ…せんせ…おれ、…しぬの…?」
そういうカルマの目は泣きそうだった。
「…大丈夫ですよ、カルマくん。とりあえず、保健室へ運びましょう」
そう言うと、カルマを触手で丁寧に抱き抱え、保健室へ行った。
「…カルマ、大丈夫かな」
「わかんない…」
みんな心配だった。ウイルスの正体が何かもわからないし、普段免疫が強いカルマがあそこまで苦しむのだ。
カルマに対する心配と同時に、自分が感染したら、と考えると恐怖がみんなの中に芽生えてきていた。
この校舎はボロいし、今は台風が来ているためいつどこが壊れてしまうかわからない。
だから、不安が募る一方だ。
「みんな、不安だろうけどきっと大丈夫だ。今はカルマを、この校舎を信じるしかない。」
さすが磯貝、こんなときもみんなの気持ちを察して心強い言葉をかけてくれる。
「そうだぜみんな!こんな暗くなってたらダメだ、もうちょっと明るく行こうぜ」
俺も磯貝に繋いでそう言うと、みんなの表情は少しずつ柔らかくなって行った。
「ちょっと僕、カルマくんの様子見てくる」
あれから小10分後、渚が我慢しきれずに言う。
「じ、じゃあ私も行きたい」
「私も」
「俺も」
みんな行きたがった。
「みんな、行きたい気持ちはわかるが今はまだ安静にしておくべきだ。無理に気を使わせてしまうだろうし、今は我慢だ」
どこからか烏間先生が出てきてそう言う。
確かにそうだ。今は俺達も我慢すべきだろう…
カルマside──────
くるし…
おれ、どうなるのかな。
動悸がすごいし、上手く息が吸えない。
たったあれだけの破片から…感染したのかな…
そうだとしたら俺、どうなるんだろ
なんかすごく…
「怖いか?」
「……へ?」
いきなり頭上から聞こえるはずのない声がして間抜けな声が出てしまった。いや、しんどいせいもあるけど。
「久しぶりだな、赤羽」
そこには、生徒会長こと浅野学秀がいた。
「どう…してお前がここにいるわけ?」
息苦しさも忘れるくらい驚いてしまった。
なぜなら、こいつはここじゃなくて本校舎にいるはずだし外に出るとしても感染するから無理なはずだ。
「外に出るために完全防備の服を用意してもらってね。宇宙服みたいなものだよ」
あぁ、なるほど。そんなのあるんだ。
「最初は外に出る用事なんてないし、使うつもりはなかったけどお前が倒れたと聞いて来た。生徒会長として、ここの生徒が倒れたと聞いて見過ごせなかったしな。しかも、…」
その先は言わなかった。いや、言えなかったんだろう。
【感染したかもしれない】というのは、その本人にどういう害があるのかも分からないし、気を使ってだろう。
「わざわざお気遣いどーも」
できるだけしんどい様子を見せないように、軽くあしらってさっさと出て行ってもらおうとした。
「お前、苦しいのバレバレだぞ」
「…は?」
「僕が気付かないとでも思ったのか?」
「…」
「苦しいなら無理しなくていい。さっきから体に力入れて我慢してるだろ?体力を使ってしまうだけだ、ほら、力を抜いて」
そう言って浅野はカルマの腹のあたりに手を伸ばし、腹をさすってやった。
不思議なことに、それによって自然と力が抜けてきた。
「…あさの…くん…」
「ん?どうした、赤羽」
「おれ…こわい。どうなるんだろ、」
そう言うと浅野は少し驚いたような顔をした。
珍しく弱音を吐いたからびっくりしたのだろう。
「赤羽、心配だろうがきっと大丈夫だ。僕にはそう言ってやることしかできなくて済まない」
きっと大丈夫…か。
まぁ誰にもどうなるかなんてわかんないしそうとしか言えないか
暫くして、沈黙が続いた。
そして、いつの間にか眠りに落ちていた ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
浅野side──────
さっきから、強がってるのバレバレだ。
顔真っ赤だし…大丈夫なのか心配だ。自分でもらしくなくすごい心配になってしまう。
「大丈夫なのか…?」
俺がそう聞くと、赤羽はただ「大丈夫」と答えるだけだ。大丈夫かと聞いたら大丈夫と答えるのは当たり前だろうけど、たまには強がらなくてもいいんだ、そう言ってやりたい…
なぜ僕はこんなにも素直になれないんだ?あぁ、やっぱり僕と赤羽はよく似ている。
だから、「こわい」という言葉をこいつの口から聞いた時はびっくりしたけどその反面安心した。
なんだ、ちゃんと言えるんじゃないか。
今の僕にできることといえば…
どうか ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
赤羽が、元気になりますように
お願いだから、治ってくれ
またいつもみたいに競い合いたいんだ
あの生意気な面を見せてくれ
そう願うしかほかなかった
続きをください!!!