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【FGO】マスターがすごい訛ってる/Novel by 鳩野おはぎ

【FGO】マスターがすごい訛ってる

4,901 character(s)9 mins

久々なのであんまり難しいことを考えないで話を書きたいな、と思っていたのですが……、やっぱりなんかややこしい。

時系列は第1部の前半です。
いろいろ捏造。
カルデアの言語事情ってどうなってんのかな、と思って。既出ネタだったらごめんください。

シリアスでは絶対にないけどギャグかと訊かれたらどうだろう。これウケんのか?
設定はもうわたしにもよく分からなくなってきたのでツッコまれてもぐぅの音も出ないので軽く流してくださいネ。

あとカワイイ訛りでねくてごめんね。だって自分の地元のしか分がんねぇからさ。
方言は親戚の爺様婆様の喋り方を思い出しながら書きました。わたし自身はここまで訛ってないです。……本当ですよ?

↓以下、お里言葉で心のさけび。

……あんな、真性の訛りってのは文字だけじゃ分がんねぇのよ。重要なのはイントネーションなのね。だけんど小説とか漫画にする時はそごんとこ表現でぎねぇから文字に頼るしかねぇのは分がんのよ。でもね。これだけは声を大にして言いたい。

適当に「だべ」つけときゃいいと思ったら大間違いだがんね‼‼
(#`皿´)ノ‼‼(ぷんすこ)

……音声付きでお送り出来ないのが心から残念です。

◇◇◇

評価、ブクマ、コメント、スタンプ有難うございます!

◇◇◇

このお話が10月22日付の男子に人気ランキング87 位に入りました! 有難うございます!

◇◇◇

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◇◇◇

カルデア、管制室。

マスターが足を踏み入れると、いつものドクター・ロマンとマシュの組み合わせに加えて、その日はサーヴァントのエミヤ(弓)も同席していた。

「お疲れさまです、先輩」
「よし、じゃあブリーフィングを始めるよ」
「わたしが最後? うわぁ、なんかごめん」
「別に遅刻ってほどじゃないから大丈夫だよ」
「新たな特異点の兆しがあった、とのことだが?」
エミヤの質問に、ドクターが頷く。
「場所は◯◯年の◯◯、ついこの間修正したばかりの所の筈なんだけど――…」

「なしてそだ所にまた出てきたんだべない?」

「………」
「そうだねえ」
「本当ですね――…、? エミヤ先輩、どうかしましたか?」
「……マスター」
「? なに?」
「もう一度頼む」
「? 〝なんでそんな所にまた出てきたんだろうね〟?」
「……そうか。そうだな。うん」
「?」
「説明続けるよ」
「は~い」
「はい、お願いしますドクター」
「………」

何事もなかったかのようなドクター・ロマンやマシュの反応に違和感を感じつつ、とりあえずエミヤはこの場は流すことにした。

とある特異点。

「あ、見てください先輩。仔ウサギですよ」
「あんれ、ほんとだ。めんけぇない」
「そうですね、可愛いですね」
「………」(複雑な表情の同行サーヴァント)

またまたとある特異点。

「ふぅ、突然の敵性エネミーの襲撃でした。大丈夫ですか、先輩?」
「は~、びっくらこいた~」
「本当ですね、私もびっくりしました」
「………。………」(複雑な表情の以下略)

またまたとある特異点。

「あーもう、うっつぁしぃな、何なのこの街‼‼」
「そうですね、ずいぶん騒がしいですね」
「………。………。………」(複雑な以下略)

◇◇◇

――…その後。
カルデア、管制室。

「うーん……」

召集を受けたわけではないがなんとなくマシュと共にドクターとレオナルド・ダ・ヴィンチの元を訪れていたマスターが、ふと小さく唸った。ロマニが不思議そうにその顔を見る。

「どうしたの、立香ちゃん」
「大したことじゃないんだけど、ちょっと気になることがあって」
「うん。いいよ、言ってごらん」
「どうしたんですか、先輩?」
マシュも首を傾げた。

「なんかねぇ、最近わたしが喋るとサーヴァントの皆が変な顔する時があるんだけど、わたしの喋り方、なんか変?」

その言葉に、ドクターとマシュが顔を見合わせる。
「いや?」
「変なところなんてありませんよ。とってもキレイな発音の英語です。エルメロイさんも褒めてらっしゃいました」
ドクターとマシュが首を横に振るのを見て、マスターがどこか安堵のような、しかし釈然としないような表情を浮かべる。
しかし、そこにレオナルド・ダ・ヴィンチから一言。

「でも立香ちゃん、たまに訛るよね」

「!?」
「え、そう?」
「そうですか……?」
「訛る訛る」
ダ・ヴィンチのその言葉にマスターが明らかに狼狽し、ドクターとマシュは首を傾げて顔を見合わせた。
「ボク聞いたことないけど」
「私もです」
「え、そう? 最近割と頻繁に出てるよ?」

マスターがますます目を泳がせる。
「う、うそだぁ~? だってわたし、ずっと英語で話してるんだよ? カタコトに聞こえることはあっても、まさか訛るとか、そんなそんな。……まさかぁ……」
「うーん、それじゃあ皆に聞いてみようか」
ぽん、とダ・ヴィンチが手を叩いた。

「立香ちゃんの喋り方? 訛ってる? そんな事ないと思うけど? だったら俺の方が訛ってるくらいだよ」(スタッフ/男性)
「日本って英会話は必須じゃないんでしょう? それでこれだけ堪能なんだもの、頑張ったのねぇ、すごいわねぇ。飴食べる?」(スタッフ/女性)

………

「あ、うん。たまに訛るよね、マスター。素朴な感じがして僕は好きだけど?」(アーチャー/ダビデさん)
「〝なまる〟って何?」(ランサー/エルキドゥさん)
「言葉なんて意味が通じればなんでもいいだろう……。……まあ訛ってはいるが」(アサシン/エミヤさん)
「ヤッホーイ‼ 今日はボクが宝物庫MVPだもんね‼ 一番多く金箱出したもんね‼ 褒めて褒めて~! え、マスターの喋り方? 訛ってるよね‼」(ライダー/アストルフォさん)

「……えぇと、スタッフの皆さんは全員〝訛ってない〟、サーヴァントの皆さんは大多数が〝訛っている〟との回答でした……」
「うそだーーー‼‼」
膝から崩れ落ちるマスター。

「うそだよぅ、わたしものっすごい頑張って勉強したんだよ!? その英語まで訛るわけないじゃん!」
「いや、待ってくれ立香ちゃん。落ち着いて。結果が片寄り過ぎてる。これは多分単純な話じゃないぞ」
半べそ状態の立香の傍でロマニがおろおろと手を泳がせる。

「というか、周りにとってはキミが何語で話してようが関係ないよ? 魔術礼装に翻訳機能付いてるから」

ダ・ヴィンチの言葉に、マスターがきょとんと顔を上げる。
「え、そうなの?」
「なんで特異点でいつも言葉に困らないと思ってたの。国も時代もバラバラなのに」
「え……。主人公補正……?」
「ちょっと何言ってるか分かんないけど、ふむ、なるほどなるほど。分かってきたぞ」
「何が?」
マスターと、加えてマシュとドクターも並んで首を傾げる。

「普段立香ちゃんは英語で話してて、カルデア内での共通語も英語だからそこは翻訳する必要がない。だからスタッフ達にはキミの話してるそのままの言葉が聞こえている」
「そうですね」
マシュが頷く。

「ちなみにサーヴァント達もまたそれぞれに翻訳機能を持ってる。普通に考えて私達と古代エジプトとかの英霊が共通語で話せるわけないだろう? 召喚される時に自動的にそれが付くんだよ」
「? じゃあダ・ヴィンチちゃんにはわたしの言葉は何語に聞こえてるの」
「英語だけど、同時に一番馴染みのある言語の副音声も聞こえる感じ?」
「そういえば先のインタビュー(?)でも、例外的に英語圏出身のサーヴァントの皆さんは〝訛ってない〟と答えてらっしゃいました。あれは訳す必要がないからだったんですね」
「そういう事だろうね」
ダ・ヴィンチが頷く。

「ところで立香ちゃん。さっき〝英語まで訛るわけない〟って言ったけど、きみ日本語だと訛ってるのかい?」
「あ」
その指摘に、マスターがぎくりとした様子で口元を隠した。しかし、すぐに観念したように「うぅ~……」と声を漏らした。

「うぅ、そうですよぅ。わたし、田舎で訛りの強い親戚に囲まれて育ったから、日本語だとすっごい訛ってて……」
「つまり、きみは〝訛ってる日本語〟と〝訛ってない英語〟を使い分けてるわけだ。そして当然、本来のきみの言語は日本語の方だ」
「まあ、そりゃそうだけど。独り言とかは日本語で出ちゃったりするけど」
「だろう? 気を弛めたり、本当に切羽詰まったような状況になればポロッと口から出るのは生まれ育った母国語だ。まあそれでもスタッフやロマニ達には魔術礼装の翻訳機能で英語に聞こえるだろうけど。ただ――…」
ダ・ヴィンチが続ける。

「我々サーヴァントは各々搭載している機能もあって、より忠実にきみの言葉が翻訳されて聞こえているんだろう」
「より忠実に、というと……」
マシュが首を傾げる。
「立香ちゃんの本来の言語は〝訛った日本語〟だ」
「ひとに断言されるの、なんかヤだよぅ……」
「つまり魔術礼装の翻訳機能とサーヴァントの翻訳機能が合わさって強化された結果……」
「……結果……?」

「素が出るほど、サーヴァント達にはきみの言葉は訛って聞こえる‼‼」

「やだーーーー‼‼」
「滅多に駄々をこねない立香ちゃんが渾身の叫びを‼‼」
「やだやだやだー‼ そのほ◯やくこ◯にゃく今すぐ解除してぇ‼‼」
「ちょ、英語圏の英霊はともかく古代勢とかとどうコミュニケーションを取るつもりだい立香ちゃん!」
「そだの気合いで何とかなんべよ‼(そんなの気合いで何とかなるでしょ‼)あんまりでねえの!?(あんまりじゃない!?) 方言馬鹿にされんのが嫌で英語の仕事さ目指して来だのに‼‼」
「そんな理由で流れ流れてカルデアに!? ……あ、えーと、ところで今のはどう聞こえた? レオナルド」
「完全に訛ってたねえ」
「そ、そっかぁ……。ボクにはお手本みたいにキレイな英語に聞こえたんだけどなぁ……。ねえ、マシュ?」
「………」
「マシュ?」
何やら黙り込んでいるマシュの様子に、ドクターが怪訝そうにその顔を覗きこんだ。

「……ひどいです、そんなの!」
「! マシュ!」
ぱぁっ、と、マスターが表情を明るくした。さすが最高の後輩、わたしの気持ちを分かってくれるのはマシュしかいな――…
「私だって先輩のサーヴァントなのに、どうして私は聞けないんですか!? ダ・ヴィンチちゃんは聞こえるのに!」
「そっちーーー!?」
勝手に上がって勝手に落ちた。

「先輩が気を弛めた時だけ聞こえる、だなんて……、そんなの、そんなの私だって聞きたいに決まってるじゃないですか‼‼ ずるい! ずるいです皆さん!」
「頑張って今から英語じゃない言葉をマスターするかい?」
「一番馴染みのある言語で聞こえるんだろう? 今から学んで英語を超えるのは無理だろう……」
「じゃあ私はこの先も絶対に先輩の訛りは聞けないんですか!?」
「そだの(そんなの)聞がなくていいよ‼‼」

◇◇◇

かくかくしかじか……

◇◇◇

(特異点ロンドン、黒幕との対峙)

「人類を滅ぼす!? なしてそだ事すんだい!?」
「ふ、それは――…。………。なんて?」

ラスボス、二度見ならぬ二度聞き。

◇◇◇



◇◇◇

どこの地域の方言か気になる人はGoogle先生とかに聞いてみてね。
以下、この話の中での設定。細かいところは流してけろ。

・マスター
英語は頑張って勉強したのでとても綺麗な発音で話せる。日本語は手遅れ。
幼少期を田舎で過ごし、中学入学前くらいで町中に引っ越し、自身の訛りに気づく。

・英語圏のサーヴァント
翻訳の必要がないのでマスターとはずっと普通に英語で問題なくコミュニケーション。

・英語圏以外のサーヴァント
それぞれの母国語に同時通訳されてる状態でずっとマスターと話しており、普段はキレイな標準語で聞こえている。マスターが素になると訛ったそれぞれの母国語で聞こえる。

・英語も日本語も話せるサーヴァント
例:エミヤとか。普段はマスターが英語で話してるので英語に聞こえる。マスターが素になると訛った日本語で聞こえる。意味はニュアンスで理解できる。

・日本語のサーヴァント
時代による。〝ござる〟とか〝候〟とか使ってた人らもいるわけだし。
ちなみにばっちり現代人かつ日本語オンリーの両儀さんとかは最初っから「こいつすげー訛ってんな」と思ってた。

◇◇◇

Comments

  • Lilly小説専門081030

    ホント方言は一筋縄ではいかぬ。個人的に聞いたことのある生きた方言(熊本、京都、会津)の中で、後者に行くほど判りにくかったりします。熊本は夏休みに毎年いってたからですが。鹿児島の親戚は東京弁に近いと思ってもよく聴くと違うんですよね。

    January 18, 2019
  • ¥9

    す、凄く、地元に近しい訛りを感じました!!!!こういう系のぐだは初めて見ましたが、親近感が凄く凄かったです!!!!(語彙力が迷子)

    November 1, 2017
  • ぱたぽと

    ずぅずぅ弁かあ。懐かしいなあ。地元の人ももちろんだけど、伊藤秀志が昔大きな古時計のずぅずぅバージョンを歌ってた記憶のほうがインパクトがでかい

    October 22, 2017
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