酒とピアノ
その土地を味わいながら生まれる音
重松壮一郎さんの演奏は、言葉にするのが難しいところがあります。
「美しい」と言ってしまうのは単純すぎて、「すごい」と言ってしまうのは雑すぎる。
ただ、その場に 「在る」 音。
その人の息づかいごと、生きているままに鳴っている音。
祈りのような時間です。
そして演奏会が終わると、よく旅先の居酒屋で、美味しそうに日本酒やビールを飲んでいる写真が、Instagramに上がります。
その表情が、なんとも素敵なのです。
「その土地ぜんぶを味わっている」ような飲み方。
空気も、会話も、人の気配も、季節の湿り気も、まるごと受けとりながら、ゆっくりと。
ふと思います。
もしかしたら、重松さんにとって旅は
演奏 → お酒 → また次の土地へ
という、ひと続きの巡りなのかもしれません。
音楽と暮らしが分かれていない。
生きることと奏でることが、地続きの人。
だから、わからなくていいのだと思います。
「理解する」のではなく、その時間に一緒にいる。
「評価する」のではなく、ただ、耳を澄ませる。
そうしていると、いつのまにか、胸のどこかやわらかいところに、静かな波がひとつ、そっと届きます。
もし、すこし呼吸を整えたい夜があれば。
思考を休めたい夜があれば。
誰かとではなく「自分のまま」でいたい夜があれば。
どうぞ、この時間に立ち会ってみてください。
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詩とピアノのコンサート
「言の葉の音つむぎ」
2025年11月11日(火)
開場 18:30 / 開演 19:00
会場:かのん[奏音](佐世保市島地町1-12 松屋ビル4階)
前売り:一般 3,000円 / 中高生 1,000円(ドリンク付き)
小学生以下 無料
※当日500円増
ご予約・お問い合わせ
みずのえ tel: 090-6518-6963
mail: soso@livingthings.org
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