第2次ハワイアンブームの正体。“高嶺の花”となったハワイ旅行と、国内代替消費の拡大 #エキスパートトピ

三輪大輔
外食ビジネスアナリスト
画像:株式会社 KONA'Sリリース素材

2010年のEggs 'n Things上陸から15年。今、日本の外食市場で「第2次ハワイアンブーム」が加速している。

2024年12月のホノルルコーヒーの再上陸や、2025年4月のTiki's Tokyoの進出。さらにKING'S HAWAIIANなどが期間限定ショップを戦略的に展開し、市場の露出を急増させている。一方で、国内勢ではコナズ珈琲が新業態「KNOWS COFFEE」を始動。また、ゼットンによるハワイ発ブランドの逆輸入も進む。

なぜ今、再びハワイなのか。その背景にある3つの要因を読み解く。

ココがポイント

ハワイは今や“高嶺の花で論外…「国内で満足」「海外は台湾や韓国」変わる日本人の家族旅行
出典:THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) 2026/3/18(水)

2024年12月にハワイ発のコーヒーブランド「ホノルルコーヒー」の日本再上陸1号店となる原宿店をオープン
出典:商業施設新聞|インタビュー from 紙面 2025/7/8(火)

株式会社KONA’Sは、新たなカフェブランド「KNOWS COFFEE(ノーズコーヒー)」を立ち上げた。
出典:食品産業新聞社ニュースWEB 2026/3/17(火)

Bananは、ハワイで誕生したアイスクリームブランド。(中略)バナナ本来の自然な甘さを生かして濃厚な味わいが楽しめる
出典:フードリンクニュース 2026/3/5(木)

エキスパートの補足・見解

今回の動きを読み解く鍵は「3つの変化」にある。

まず挙げられるのが、「ハワイ旅行の代替需要」である。円安や物価高、燃油代の高騰により、本場ハワイ旅行のハードルはかつてなく上昇した。その結果、国内でハワイ気分を味わう需要が相対的に高まり、外食がその受け皿となっている。

次に「再上陸モデルの確立」だ。ホノルルコーヒーに代表されるように、一度撤退したブランドが知名度という資産を活かし、新たな国内パートナーと組んで再進出するケースが増えている。ゼロから顧客を獲得するのではなく、既存のブランド認知を起点に事業を再構築できる点が強みである。

最後は「商業施設のキラーコンテンツ化」である。ハワイブランドは世代を問わず訴求力が高く、滞在時間も長い。デベロッパーにとっては集客装置として機能しやすく、誘致が加速している。

今後、ホノルルコーヒーはハワイ発スイーツブランド「Banan」の展開を、コナズ珈琲は新ブランドのハワイアンカフェバー「goodNess(グッドネス)」の展開を計画。第1次が「パンケーキ」の流行だったのに対し、第2次は「ライフスタイルとしての定着」を志向している点に特徴があり、盛り上がりはさらに広がりを見せている。

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外食ビジネスアナリスト

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外食ビジネスアナリストとして、外食産業を中心に、企業戦略、DX、業界構造の分析と取材を行っている。2019年7月より「月刊飲食店経営」副編集長を務め、2021年12月には著書『外食業DX』を出版。現場取材で得た一次情報と、経営者視点を掛け合わせた独自の分析を強みとする。これまでにインタビューした経営者は外食関連だけでも500名近くに及ぶ。 「ガイアの夜明け」「情報7daysニュースキャスター」などの番組出演や、業界向けセミナーの講師経験も多数。近年は外食DXや産業構造の知見を活かし、企業のビジョンや方針発表書の言語化支援、導入事例コンテンツの制作など、情報発信の戦略パートナーとしても活動。

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