新生児取り違え 都、調査に区切り 原告側は戸別訪問調査を要請

東京都保健医療局の鈴木和典・都立病院支援部長(右)から調査報告書を受け取る江蔵智さん=東京都庁で2026年3月30日午前10時5分、後藤由耶撮影 拡大
東京都保健医療局の鈴木和典・都立病院支援部長(右)から調査報告書を受け取る江蔵智さん=東京都庁で2026年3月30日午前10時5分、後藤由耶撮影

 1958年に東京都立墨田産院(88年に閉院)で起きた新生児の取り違えを巡って、江蔵(えぐら)智さん(67)の生みの親を見つけられなかった東京都。都は、江蔵さんと同時期に墨田産院で生まれた可能性がある男性やその両親に文書を送ったが、受け取らなかった人や未回答者にさらなる働きかけは行わなかった。

 都の担当者は30日、その経緯を報道陣に「第一に秘密の保持。また必ずしも戸別訪問が対象者の意思に沿わないかもしれない。対象者の意思を最大限尊重するため、まず書面を出した」と説明した。また「(江蔵さんに)多大なご迷惑をおかけしたのは事実。(実の親を)見つけられなかったのは残念だが、やれることはやった」として調査を区切る方針を述べた。

 一方の江蔵さん側は、都に調査を命じ確定した東京地裁判決が、文書の送付だけでなく戸別訪問などによる調査を都に義務付けていると主張。「調査義務の完全履行を求める」として対象者への戸別訪問を改めて要請する文書を都側に渡した。【柳澤一男、遠藤龍、加藤昌平】

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