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トレーナー「ウマ娘の湿度を測ってみよう」/Novel by Nø.4h

トレーナー「ウマ娘の湿度を測ってみよう」

7,733 character(s)15 mins

未完だったシリーズの完結作品です。

Q.栗毛賞の進捗は?
A.明日投稿します。

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アグネスタキオン
「最近何故か学園の湿度が高いと思ったことはないかい?」

「大して気にしたことはないが…まあ、しっとりしていると感じたことはあるわな。」

アグネスタキオン
「それは恐らく私達ウマ娘のせいだろうね。」

「?どうしてまた。」

アグネスタキオン
「勿論科学的根拠はないから断定は出来ないが、手持ちの湿度計で学園中を計測した結果から、ウマ娘の発しているものだというのが判明したのさ。」

「…そんな大雑把な検証でいいのか?」

アグネスタキオン
「当然、この結果じゃあ満足しないさ。ということで、モルモット君にはその検証に協力してほしいのさ。」

アグネスタキオン
「まず相談としてウマ娘たちを一人ずつ招集する。その際、この湿度計を壁にかけておくから確認したまえ。」

「そんなにすぐに反応するもんなのか?」

アグネスタキオン
「心配無用。これはウマ娘専用に作ったもので、元々の湿度は含めないようになっている。」

「なんつーご都合主義だよ…。」

アグネスタキオン
「まあ細かい部分は気にしないでくれたまえ。さて、早速だがウマ娘を一人呼び出して欲しい。」

「タキオンは?」

アグネスタキオン
「私はモニタリングしているよ。万が一のことがあったら大変だからねぇ。」

「はいはい…。」

セイウンスカイの湿度


セイウンスカイ
「はいは〜い、セイウンスカイで〜す。セイちゃんのこと呼んだかな〜?」

「うん。とりま座ってくれ。」

セイウンスカイ
「ほ〜い。」

「どうだ?最近は上手いことやれているか?」

セイウンスカイ
「ぼちぼちかな〜? ま、トレーナーさんがいればセイちゃんはいつでも幸せですから〜。」

「それは良かった。」

「あ、そうそう。俺来週出張に行かなきゃいけないから、その間他のトレーナーに世話になってな。」

セイウンスカイ
「え…。」

セイウンスカイ
「ちょ、そんなの聞いてないですよ!どうして!あまりにも急じゃないですか!?」

「まあまあ落ち着け。初めて言ったんだから仕方ないだろ?」

セイウンスカイ
「そんなこと言っても落ち着けないですよ!?」

「でも仕方ないじゃないか。仕事の都合上、こういうことはあるんだ。ちゃんと終わったら戻ってくるからさ。」

セイウンスカイ
「や、やだよぉ…。やっと見つけた私の居場所なのにぃ…。」ポロポロ

「お、おいおい泣くなって…。」

(なんか大げさ過ぎるだろ。いつもの楽天的な彼女じゃないなぁ。)

(ん?)チラッ


湿度計:51%


(マジか。マジで湿度上がったんだが?)

セイウンスカイ
「うぅ…ぐすっ…。絶対に帰って来てくださいね…。」

「…騙しちゃあ悪いが嘘だ。お前が俺といれば幸せって言うもんだから、ついからかっちまった。」

セイウンスカイ
「…ふぇ?」キョトン

「俺は基本的には出張しないし、何よりお前が大切だからな。他のトレーナーなんかに預けないさ。」

セイウンスカイ
「…。」ポカーン

「あれ?大丈夫か?」

セイウンスカイ
「このバカッ!!!」ドカッ

「ぐへっ?!」

セイウンスカイ
「どれだけ私が心配したと思ってるんですか?!いくらトレーナーさんでも、やっていいことと悪いことぐらい分かりますよね?!」

「すみません…。」

セイウンスカイ
「絶対に今日は許してあげません!!罰として今日はずっと傍にいてください!」

「ん?」


「…これでいいのか?」

セイウンスカイ
「う〜ん…。もうちょっと…ぬいぐるみを抱きしめるみたいに抱擁して欲しいですねぇ…。」

ダキッ

「ほい。」

セイウンスカイ
「おお〜。良いですなぁ〜…。」

セイウンスカイ
(…私、トレーナーさんがいるからこうして普通に振る舞えるんです。貴方がいなければ、セイちゃんなんてとっくの昔に壊れちゃってますよ?)

セイウンスカイ
(嫌いと言ってもいいです。だけどせめて…せめてトレーナーさんの好きなようにしてもいいから…)

セイウンスカイ
(ずっと一緒にいてください…。)

グラスワンダーの湿度


アグネスタキオン
「ふむ。これは興味深い。」

アグネスタキオン
「元々数値の小さいセイウンスカイが、彼の嘘でここまで上昇するとはね。驚いたよ。」

アグネスタキオン
「だがまだ検証が済んだ訳じゃないから、引き続きモルモット君には頑張って貰おうか。」

アグネスタキオン
「…。」

アグネスタキオン
「ここの湿度が高い気がするのだが…気の所為だろうか?」


「次はグラスワンダーか。…ん?」

セイウンスカイ
「グラスちゃんは気をつけた方がいいよ。あの子…トレーナーさんが関わるとちょっと怖くなるからさ…。」

「そうか?いつもどおりに見えるが…。」

コンコン

グラスワンダー
「私です。お呼びでしょうか?」

「おう。入っていいぞ。」

グラスワンダー
「失礼します。本日はどういったご用件でお呼…どうしてスカイさんがいらっしゃるんですか?」

セイウンスカイ
「い、いやぁこれには色々訳がありましてね〜…。」

「スカイの言うとおり、やましいことなんて無いさ。だからそんなに不機嫌な顔をしないでくれ。」

グラスワンダー
「…分かりました。」

(凄い耳を後ろにしてるなぁ。こりゃスカイの言うとおりかもしれん。)

「まあ今日呼んだのは君の近況について、尋ねたかったというか相談に乗りたかったんだよ。どうだ?」

グラスワンダー
「私は特に不満はありませんね。強いて言うなら、トレーナーさんの周りに邪魔な虫がくっついていることでしょうか?」

「ははは…。」

(こ、こえ〜…。てか不満あるじゃねぇーかよ。)

(あ、そうそう。数値は…。)


湿度:72%


(高い。通りでじめじめする訳だわ。)

グラスワンダー
「それよりトレーナーさん。いい加減にスカイさんから離れて下さい。見てられないです。」

「あ、ああ。」

ガシッ

「え?」

セイウンスカイ
「やだ。離さないから。」

セイウンスカイ
「さっきから黙って聞けば傍若無人の限りを尽くしてさぁ、一体何様のつもりかな〜?」ギリギリ

「待てま…首!首が締まって…。」

セイウンスカイ
「あはっ!トレーナーさんの苦しんでる姿も可愛いですね〜。」

セイウンスカイ
「トレーナーさんは渡さないから。いくらグラスちゃん相手でもね。」ギロッ

グラスワンダー
「あらあら威勢のいいことで。それにトレーナーさんは貴女の所有物じゃありません。私の一蓮托生の人ですから。」

「お、お前ら落ち着け!後スカイは首から手を離してくれ!」

「でなければ二人共他のチームに異動させるぞ!」

セイウンスカイ/グラスワンダー「」ビクッ

セイウンスカイ
「や、やだよう…。お願いだから私を嫌いにならないで…。」

グラスワンダー
「うぅ…申し訳ありません…。」シュン…

「はぁ…スカイもムキになるなよ。グラスもグラスで煽り耐性が無さすぎるぞ。」

グラスワンダー
「はい…。」

「取り敢えずスカイは先に退出してくれ。ずっと俺の部屋に居たら何をしでかすか分からないからな。」

セイウンスカイ
「そんなぁ…。」

セイウンスカイ
「…後で会いに来てくださいね。」

「分かってるって。」

バタン

グラスワンダー
「…。」

「…まあ嫉妬するのは分からないでもない。俺も学生時代、三角関係になってその彼女に好かれていた男に同じ気持ちを抱いたからな。それは普通なんだよ。」

「ただまあ人に迷惑かけちゃあかんな。俺もグラスの気持ちに出来るだけ応えるからさ、そんなに焦らなくていいんだよ。」

「ほら、ハグするから気持ちを落ち着かせろ。な?」

グラスワンダー
「…はい。」ギュウ

「よしよし。」ナデナデ

グラスワンダー
(トレーナーさんのハグ…とても落ち着きます…。)

グラスワンダー
(ごめんなさいトレーナーさん。もう…貴方のことを独占したくてたまらないんです…。自分の近いところに置かないと落ち着かないんです…。)

グラスワンダー
(今はみんなのものでもいいですから…いつか貴方の時間を私に下さい…。)


ナリタタイシンの湿度


アグネスタキオン
「さてと、調子はいかがかな?トレーナー…いやモルモット君。」

「前者の方で呼んでくれ。まあ…そこそこ高い奴らが多いよ。今までなんで気づかなかったんかなぁ。」

アグネスタキオン
「さてと、次も頼んだよ?」

「はいはい。ってかこんなのなんの役に立つのか分からんよ…。」


ガチャ

ナリタタイシン
「来たけど…なんでアンタの部屋から他の女の匂いすんの?」ハイライトオフ

「さっきまで相談してたからだ。てか俺はトレーナーだから、ウマ娘と関わるのは当たり前だろう。」

ナリタタイシン
「うっさい。アンタはアタシのトレーナーなんだから、アタシのことを第一に見ろっての。」

「んな無茶な…。」

ナリタタイシン
「で、その相談でアタシも呼び出したの?」

「勿論だ。なんか最近困ってることとかはないか?」

ナリタタイシン
「ない。これで満足?」

「な、なら良いが…。」

(こりゃ早く帰りそうだな。さてと数値の方は…)


湿度:58%


(60近くか。大体スカイとは大差ないな。)

(それでも嫉妬はグラスワンダー並みだが。)

「まあタイシンが特に迷ってることが無くて良かったよ。じゃあ退屈してるだろうし、帰って良いぞ。」

ナリタタイシン
「は?帰るなんて一言も言ってないけど。」

「え?」

ナリタタイシン
「アンタの為に時間をあげたんだから、暫くは部屋に居させてよ。文句あるの?」

「いや…。と、トラブルとか起こさないよな?ウマ娘が入ってきても。」

ナリタタイシン
「それはアンタの態度次第だけど。アンタが他のウマ娘を前にしてデレデレしたりしなきゃね。」

「はぁ…。」

ナリタタイシン
「じゃ、膝貸してよ。」

「?」


(タイシンが俺の膝の上に座ってる…。)

「あ、あの…窮屈じゃないか?」

ナリタタイシン
「別に何ともないけど。ほら、もうちょっと膝を平にしてよ。」

「あ、はい。」

(凄い擦り寄ってくるなぁ…。)

ナリタタイシン
(はぁ…。全く、私以外の女と関わるところは見たくないけど、隠れて何かしてるのもそれ以上に気に食わない…。)

ナリタタイシン
(ま、トレーナーに座れたんだから良しとするか。それに…匂いをつけておけばアタシのだって嫌でも分かるだろうし。)

ナリタタイシン
(誰にも無料タダで渡さないから。奪えるものなら奪ってみろ。)

トウカイテイオーとシンボリルドルフの湿度


アグネスタキオン
「ふぅん。モテモテだねぇトレーナー君も。」

アグネスタキオン
「…しかしさっきから小型カメラの映りが悪いのが気がかりだ。昨日揃えた新品だし、初期不良でも無ければここまで陥るはずはないが…どうしたものか。」

アグネスタキオン
「それに…少しばかり寒くなってきた…。上着持ってこよう。」


ガチャ

トウカイテイオー
「トウカイテイオー様の参上だ〜!」

トウカイテイオー
「ん?」スンスン

トウカイテイオー
「ねえねえ、なんでトレーナーから女の匂いがこんなにするの?ねえ。おかしいよね?なんで?」ハイライトオフ

(やべっ!?服着替えるの忘れてた!)

「そ、そりゃあさっきまでゼロ距離で話しかけてきた奴がいたからなあ。」

トウカイテイオー
「にしては匂いが濃くないの?」

「そそそそうか?」

トウカイテイオー
「まるでマーキングされたみたいじゃん。ほら、早く話しちゃいなよ。」

トウカイテイオー
「答え合わせしちゃってもいいなら、遠慮なくトレーナーとうまぴょいしちゃうけどさ。」

(…本格的に部屋がジメジメしたきた。そろそろ最適解を見つけないと不味いが、湿度計の方は…)


湿度:78%


(高っ?!通りでべっとりする訳だ…。)

(って関心してる場合じゃない。彼女を説き伏せなきゃ。)

「…確かに俺も、度が過ぎたウマ娘のスキンシップに対して注意出来なかったことについては反省する。すまなかった。」

「だが俺はお前を、トウカイテイオーを見捨てて他のウマ娘に鞍替えするつもりは一切ないこと。これだけは頭に入れてくれ。」

「育成した時からお前のことが好きだったし、これからもテイオーのことを大事にしたい。」

トウカイテイオー
「ふぇっ?!」

トウカイテイオー
「ちょ、ちょっとそこまで言われちゃうとな〜…、流石のボクも恥ずかしいな〜…///」

「わ、分かってくれたのなら良いんだ。」ホッ

(これで機嫌は元通りだな。危なかったぁ…。)

「じゃあ俺は少し休憩したいから、もう帰っていいよ?」

(流石にテイオーをなだめるのに脳みそ使い切ったから、暫くは休ませてくれ…。)

トウカイテイオー
「え?ちょ、ちょっと待ってよー!何かボクとお話ししないの?今日は休みなんだよ〜?」

「お話しならさっきしたじゃないか。」

トウカイテイオー
「も、もうー!そういうことじゃないのー!」

???
「なら、私とのお話しは良いのかな?トレーナー君。」

「ん?」

シンボリルドルフ「」ニコニコ

「え、る、ルドルフ?何故ここに?ってか生徒会は?」

シンボリルドルフ
「ふふっ、生徒会の雑務も一区切りついたからんだ。なのである程度羽を休めに来たのさ。」

シンボリルドルフ
「ところで…私のいない間、沢山のウマ娘と随分仲良くしていたそうじゃないか。この経緯について、君の口から直に聞きたいのだが。」ハイライトオフ

「あ、いやぁそのぉ…。」

(不味いぞこれ。テイオーの時よりも圧力が増したんだが?)

トウカイテイオー
「もう、カイチョー良いところで邪魔しないでよ…。」ジロッ

シンボリルドルフ
「ふふふ…。邪魔でもしなければトレーナー君と進展してしまうだろうからね。改めて、私も彼を狙っている一人だと分からせる必要があるのさ。」

(そういえば彼女の湿度はどうなって…。)


湿度:82%(全体湿度。+80%)
   

(は、80…。このままだと俺の部屋がベトベトになるよ…。)

(それよりも二人目の王様もなんとかなだめなくて)

シンボリルドルフ
「トレーナー君。ちょっと失敬。」

「へ?んむぅ…」

シンボリルドルフ
「んちゅ…れろ…んっ…♡」

「んんっ…?!んはっ!ぷはっ!き、急に何をするんだよ!」

シンボリルドルフ
「何って、ただの愛の接吻じゃないか♡ほら、もっとし欲しいのだろう?」

トウカイテイオー
「あーっ!ズルいズルいズルい!ボクもするもん!トレーナーこっち向いて!」

「なに…痛っ!」

トウカイテイオー
「はぁ…はぁ…はぁ…♡はむっ…。」

「痛い痛い痛い痛い痛い!そこ首だって口じゃない!痛いって!」

トウカイテイオー
「はぁ…はぁ…。これでボクのものって証拠を身体に刻みこんだから。カイチョーのだけじゃないよ?」

シンボリルドルフ
「なら私も負けてはいられないね。トレーナー君、もう一度私とキスをしてくれ。」対抗意識◎

「た、助けて〜!!!」



???「」じー…

???「」ギリッ…


アグネスタキオン
「お疲れ様だトレーナー君。実に有益な資料を頂いたよ。にしても大変だったようだねぇ。」

「当たり前だ。一時は死にかけたからな、二つの意味で。」

アグネスタキオン
「それより、さっきからそちらでトレーナー君とは別の声が聞こえるのだが他に誰かいるのかい?」

「?俺以外誰もいないぞ?」

アグネスタキオン「」ゾクッ…

アグネスタキオン
「じょ、冗談じみたことを言わないでくれたまえ…。さっきからずっと聞こえるのだが…。」

「え…。」

ビビビッ!ビビビッ!ビビビッ!

「ん?なんだなんだ…。」


湿度:測定不能


「え…?い、一体何が…。」

???
「もう離しませんよ…トレーナーさん…。」

「お、おま」

プツン

アグネスタキオン
「?!」

アグネスタキオン
「と、トレーナー君!トレーナー君?!」

アグネスタキオン
「くっ、小型カメラの電池が落ちるとは…。一体何が起こっているんだ?!」

ザ、ザザー…

???
「もう我慢出来ませんでした…。トレーナーさんは私が…貰います…。」

アグネスタキオン
(姿は見えないがこの声は…。)

アグネスタキオン
「か、カフェなのかい…?」

マンハッタンカフェ
「正解です…。しかし残念ですね…。」

マンハッタンカフェ
「貴女はここで消さなければ…いけません…。私と…私のトレーナーさんの楽園の…礎になってください…。」

アグネスタキオン
「ひ、ひいっ?!」

ガチャ

アグネスタキオン
「あ、開かない?!内側からの施錠はされてないんだぞ!」

マンハッタンカフェ
「さあ…。」

アグネスタキオン
「や、やめてくれ…。私は…私は何もしていないじゃないか…。」

アグネスタキオン
「た、たすけ…」




Comments

  • マイミクチャーくん

    タキオン...お供するぜ...

    March 2, 2023
  • フワ天

    温度かと思ったら湿度だった…。体温を測ってみようだったら大体高いよな。特に完走後。

    December 16, 2022
  • ましゅたー

    アグネスタキオン「止まるんじゃねーぞ」

    November 12, 2022
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