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デジタル庁GCASガイド

別紙1-1. 用語の定義

2026/03/31 公開

1. 用語の定義

本文書における用語の定義を下表に示す。
また、GCASガイド全体で利用している共通的な用語については、「はじめにお読みください」の「用語集Opens in new tab」に掲載している。本ページの用語と合わせて参照することをお勧めする。

表 別紙1-1 本ガイドにおける用語の定義

カテゴリ用語説明
技術オートスケールサーバーの負荷に応じて、自動的にクラウドサーバーの台数を増減させる機能のこと。 システムにアクセスが集中したときはサーバーを自動で増やし、アクセスが少ないときはサーバーを減らすことで、常に必要最小限のサーバー数でシステムを安定的に稼働させることができる仕組み。
技術パイプラインコードのビルド(ソースコードが記述されたファイルをデプロイに必要となる実行ファイルに変換・作成する作業)、テスト(実行ファイルが正常に動作するかを検証する作業)、デプロイ(実行ファイルをサーバー上に配置し、システムをユーザーが利用できる状態にすること)の過程でソフトウェア開発を推進するプロセスのこと。
技術バッチ処理複数のタスクやジョブをまとめて順次処理する手法のこと。例えば、一定の条件が満たされたときに自動的に複数のデータ処理やプログラム実行を行う。大量のデータを扱う際や定期的な処理に適しており、効率性や一貫性の確保に貢献している。
技術RAID複数のハードディスクを1つのハードディスクのように扱う技術のことで、次のような効果が得られる。
・複数のディスクに分散してデータを配置することで、データの読み込み/書き込み速度の向上が期待できる
・複数のディスクに同一のデータを配置したり、エラー訂正コード(パリティ)を配置することで耐障害性向上が期待できる。
RAIDにはいくつかの種類があり、種類によって、安全性の高さや使用できるデータ容量等が異なる。例えば、RAID 10 の構成の場合、RAID 1(ミラーリング)とRAID 0(ストライピング)の技術を組み合わせて実現される。このときRAID 1 を利用しているため、ストレージのデータ利用効率としては全体の50%となる。
サービスアセスメントサービスCSPのコスト分析専門チームが、リソースの利用状況の分析と実行計画を提示するサービスのこと。
サービスIaaSInfrastructure as a service の略。システムの稼働に必要な仮想サーバー、機材やネットワーク等のインフラを、閉域網やインターネット上のサービスとして提供する形態のこと。オンプレミスでシステムを構築する場合、サーバーやソフトウェアを購入し、運用やメンテナンスが必要だが、IaaSではサーバー等のハードウェアを利用者自らが所有せずに、必要なときに必要なだけサーバーやストレージ、ネットワークリソースを利用することができる。
サービスPaaSPlatform as a Serviceの略。インターネット経由で、仮想化(※)されたアプリケーションサーバーやデータベース等アプリケーション実行用のプラットフォーム機能の提供を行うサービスのこと。
(※)仮想化:仮想化とは、コンピュータやハードディスク、OSやアプリケーション等を物理的構成に拠らず、柔軟に分割・統合ができる技術。1台の物をあたかも複数台であるかのように利用できる、逆に複数台のものをあたかも1台であるかのように利用することが可能。
サービスサービスレベルサービスの品質やパフォーマンスを評価するための基準や指標。
サービスダッシュボードサービスやリソース等のデータを収集し、分析するツールのこと。
蓄積された大量のデータを収集・分析し、集計値や表、グラフ等の分かりやすい形で可視化する。
サービスブロックストレージデータを固定サイズのブロックに分けて保存するデータストレージ形式のこと。この形式では、必要なデータに対し素早くアクセス可能である。クラウド上のブロックストレージでは、必要に応じて新しいリソースを容易に追加可能である。これにより、データの増加や変化に柔軟に対応することができる。
サービスストレージクラスIO性能や最大容量、単位当たりの費用等のストレージの特徴ごとに区分されたストレージ種別のこと。標準クラス・低頻度アクセスクラス・アーカイブクラス等、様々なストレージクラスが用意されている。
システムオンプレミスシステムの稼働やインフラの構築に必要となるサーバーやネットワーク機器、あるいはソフトウェア等を自前で保有し運用するシステムの利用形態のこと。
システムガバメントクラウド利用方式単独利用方式…各地方公共団体がガバメントクラウド個別領域(団体が利用できる範囲)のクラウドサービス等の運用管理を単独の団体で実施する方式を指す。
共同利用方式…複数の地方公共団体が同一のガバメントクラウド運用管理補助者に委託し、運用管理に必要となるガバメントクラウド個別領域利用権限を付与することで、当該ガバメントクラウド運用管理補助者が、複数の団体のガバメントクラウド個別領域利用権限を行使してクラウドサービス等の運用管理を行う方式を指す。
システムインフラストラクチャシステムやアプリケーションが適切に機能するために必要な基盤のこと。これは、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データセンター、サーバー、ストレージ、通信機器等、ITシステム全体を支える要素を含む。
システムOSOperating System(オペレーティング システム)の略。コンピューターを動かすための基本ソフトウェアのこと。OSは、コンピューターのリソース管理やタスクスケジューリング、ファイル管理、ネットワーク通信、セキュリティ等、さまざまな機能を提供する。主なOSには、Microsoft Windows、Mac OS、Linux、UNIX等がある。
システム業務パッケージソフトウェア特定の市区町村の業務内容、運用を対象に開発したものではなく、業務に共通して必要な機能を汎用品(既製品)として販売しているソフトウェアのこと。
システムミドルウェアソフトウェアの構築や連携をサポートする中間層のプログラムのこと。アプリケーションやシステム間での通信、データの受け渡し、機能の統合を円滑に行うために使用される。ハードウェアとアプリケーションソフトウェアの架け橋として機能し、異なるプログラムやサービスが協調して動作するための共通の基盤を提供する。例えば、データベース接続、メッセージング、セキュリティ機能等が挙げられる。
システム業務要件システム開発やソフトウェア開発の初期の段階で、システム化の対象となる業務の現状を分析し、新たに実現すべき業務の目的や流れ(実施手順、担当者、取り扱う情報、管理すべき指標等)を明確化したもの。
システムシステム要件業務要件を満たすために必要な機能要件・非機能要件。
システム非機能要件情報システムやソフトウェアの開発時に定義される要件のうち、機能面以外の要件全般をいう。システムの性能や機能の信頼性、拡張性、運用性、セキュリティ等に関する要件のこと。
システムDRDisaster Recoveryの略。災害や事故等の緊急事態における復旧計画のこと。
システムウォームスタンバイ最小限のスタンバイ環境を起動させておき、障害発生時にリソースを追加する障害対策方式のこと。
システムの一部の機能がアクティブな状態で保持されており、ホットスタンバイとコールドスタンバイの中間の方式である。
システム本番環境システムを稼働するための環境で、実際に利用するための業務データや個人情報等を格納する。
システム検証環境開発したシステムの動作確認をするための本番環境を模擬した環境のこと。
システム開発環境システムの開発業務で利用する環境のこと。システムの開発期間外では利用されないことが多い。
ガバメントクラウドでは原則提供しないが、CI/CDを利用するシステムについてのみ開発環境の提供を行う。
システム縮退環境通常使用する環境が正常に機能しなくなった際に、機能や性能を制限しながら限定的に使用可能な状態を維持するための環境のこと。
システムメトリクスサービスやシステム等の様々な活動を定量化し、その定量化したデータを管理に使えるように加工した指標のこと。
システムインスタンスクラウドにおけるインスタンスとは、物理サーバー上でソフトウェアとして起動した仮想サーバーのこと。1台の物理サーバー上に複数の仮想サーバーを立ち上げることができる。インスタンスはvCPUやメモリ等によってスペックが決まり、ユーザーは要件にあったインスタンスを選択する。
インスタンスのスペックは、vCPU、メモリ、ネットワーク帯域上限等のキャパシティについてあらかじめ決められた組み合わせから選択する必要があり、これをインスタンスサイズと呼ぶ。
インスタンスサイズのほか、インスタンスの用途や世代(バージョン)等との組み合わせにより複数のインスタンスタイプが定められている。
システムバーストあらかじめ設定されたCPU使用率(ベースライン)の閾値を超えてCPUリソースを使用すること。
システム遊休状態システムが必要な処理をしていない状態のこと。
システムIOPSInput/Output Operations Per Second(1秒あたりの入出力操作数)の略。コンピューターやデータストレージが1秒間に処理できる入出力操作の回数を表す指標のこと。高いIOPSは、データストレージが迅速かつ効率的にデータにアクセスできることを示し、特にデータベースやアプリケーションのパフォーマンス向上に寄与する。
システムトラフィックパターン通信回線やネットワーク上で送受信される信号やデータや、その量や密度のこと。
システムスループットコンピューター等の機器が単位時間あたりに処理できるデータ量のこと。
システムサイロ化組織やシステム、インフラリソース等が一元管理されずに独立しており、システム間、部門間等の連携が取れず、蓄積されるデータを他のシステムや部門等で活用できない状態。
システムブラックボックス化ある業務プロセスを限られた人しか理解・対応しておらず、その実態がわからなくなり、属人化すること。
システムライフサイクルデータの作成から削除までの一連の過程のこと。