1. はじめに
2026/03/31 公開
1.1 本書の背景、目的
ガバメントクラウドのランニングコスト(クラウド利用経費等)は、システム移行をモダン化と併せて行うことで低く抑えることができる。
しかし、モダン化まで至らず、見積りの中にオーバースペックなサーバーや不要リソースが含まれている等、クラウドに適さない見積りが散見される。
これらの課題に対し、本書では職員が主体的に事業者と協力してランニングコストを最適化できるように、ガバメントクラウド移行時の見積り最適化に向けたアプローチを提供する。
1.2 本書の位置づけ
本書は、国の行政機関及び地方公共団体の情報システムをガバメントクラウドへ移行する過程において、「適切なクラウド利用」によるコスト最適化の実現を図るための役割を担うものである。
本書は、システムをガバメントクラウドに移行する際の見積り等で活用されることを想定しており、システムの運用中に継続的にランニングコストを最適化していくためのガイドは「継続的運用経費最適化(FinOps)ガイド」を参照すること。
1.3 想定する読者
- 国の行政機関におけるPMO、PJMO
- 国の行政機関以外の行政機関におけるPMO、PJMO
- 地方公共団体の情報政策担当課長、情報システム担当職員、標準準拠システムの担当課の職員
- ガバメントクラウド上の情報システムを管理(支援・補助)する立場にある事業者
1.4 想定するシステム構成
- ガバメントクラウドで想定する移行パターンのうちR1(Replatform)の段階にあるシステムを対象とする。
1.5 補足資料
- ランニングコストの削減を検討するために、事業者に提供を求める情報は「コスト最適化のアプローチ実施時に収集すべき情報の一覧」を参照すること。
コスト最適化のアプローチ実施時に収集すべき情報の一覧(第1.0版) .xlsx
- クラウド利用経費の見積りを各CSPが提供するカリキュレーター(見積りサービス)上で確認する手順・観点は「見積りの確認観点」を参照すること。