「燃料が底をつく」ガソリン補助金の影で物流に激震 軽油高騰と在庫不足でタンク空の危機…運送業界が直面 使命感の限界 広島
■物流現場では「燃料確保」に危機感 政府によるガソリン補助金の支給が始まり、店頭価格の抑制に期待がかかっていますが、私たちの暮らしを支える物流の現場では、値下げどころか「燃料の確保」そのものが危ぶまれる異例の事態に陥っています。 【画像で見る】「燃料が底をつく」と危機感を募らせる物流会社の従業員 ガソリン補助金の影で物流現場は 広島県廿日市市では、19日、政府の補助金支給スタートを受け、値下げに踏み切る店舗も出てきました。 末川徹記者 「廿日市市のガソリンスタンドでは、先週と比べ20円下がっています」 給油した人 「(これ以上)下がらないと思うが、200円台にさえいかなければいい」 家計への負担を和らげる兆しが見え始めた一方で、物流の最前線では悲鳴が上がっていました。 ■給油所「インタンク」に燃料が届かぬ異常事態 東広島市の運送会社に勤める「せとうち物流事業協同組合」の梶さおりさんは、かつてない危機感を募らせています。 トラックの燃料となる軽油価格が30円近く跳ね上がり、1リットル178円台に達したためです。 この施設では、元売り会社から直接燃料を仕入れる自前の給油所「インタンク」を備えています。市場より安く抑えられるのが利点ですが、40キロリットル入るタンクの在庫は一時、5キロリットルまで減少しました。 せとうち物流事業協同組合 梶さおりさん 「次のローリー車を頼んで、あす午前中に来るのが通常だが、いまは来てもらえない」 イラン情勢の悪化により元売り側も在庫確保が難しく、配送が追いついていないといいます。加盟する25の運送会社には「タンクが空になる可能性がある」と異例の通達が出されました。 ■燃料の食いが現場に影響も… せとうち物流事業協同組合 梶さおりさん 「中古で古い年式の車両を使う会社もある。燃費が悪い。小さい会社ほどキツい状況」 物流の根幹を支える大型車両。その知られざる燃費の現実を、広島県トラック協会の幹部が明かしました。 広島県トラック協会 呉支部 元吉茂事務長 「(この鋼材を運ぶ大型トレーラーは)1リットル1キロしか走らない。400リットル入っても、400キロしか走れない。東京までの800キロは、途中で(給油を)つながないといけない」
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