閉校の中学校「最初で最後の学園祭」 卒業生が企画した懐かしの給食と“最後の授業” 岐阜・恵那市

2026年3月23日 19:41
少子化によって母校が統合されることになり、閉校に。そんな日を前に、卒業生たちを中心に特別な1日がつくり上げられました。
 3月21日、岐阜県恵那市立明智中学校で開かれた学園祭。

 これが、母校で過ごす最後の日です。

「悲しいというか、懐かしかったなって」(卒業生)
「最後にいい思い出になったのでよかった」(卒業生)

 卒業生たちを中心に作られた“思い出の1日”です。

「明智から胸を張っていくぞというような、希望になるような1日にしたい」(卒業生)

 “最初で最後の学園祭”を追いました。
 

3月末に閉校する明智中学校の最後の卒業生

岐阜県恵那市は5つの中学校を統合
「明智中学校、最後の卒業生に卒業証書を手渡しました」(中村光代 校長)

 全校生徒87人で、少子化の影響で3月末に閉校します。

 5つの中学校が統合され、恵那市南部では1校のみに。

「帰ってくる母校がなくなるのは、すごく悲しい」(卒業生)
「みんなで集まれる場所がなくなってしまうのは結構悲しい」(卒業生)
 

閉校を前に企画した“最初で最後の学園祭”

卒業生が学校を使ってイベント企画
 “最後の日”を、どう残すのか――。

 イベントの実行委員の多くは、明智中の卒業生。

 中心となっているのは、1993年の卒業生・藤田みのりさん(47)です。

 企画したのは、思い出の詰まった学校を使ったイベントです。

「タイトルは、“最初で最後の学園祭”。寂しいだけで終わらないような、町の人の思い出にも残り、恵那南中に通う子どもたちが前を向いて、明智から胸を張っていくぞというような、希望となるような1日にしたい」(藤田みのりさん)
 

ソフト麺や揚げパンなど“懐かしの給食”を用意

久しぶりの味に、弾む思い出話
 “最初で最後の学園祭”当日の21日。

「天気も晴れだし、準備万端にしてきたので、きょうは楽しむだけです」(藤田さん)

 準備したのは、ソフト麺や揚げパンなど“懐かしの給食”です。

 学校には、多くの人が――。

 久しぶりの味に、思い出話も弾みます。

「私たちの世代は揚げパンがなかった。おいしかったです」(卒業生)

Q.おそろいのジャージを着ているが?

「明智中学校のジャージです。高校の終わりに、みんなでここ来て先生に会っていたから、それはなくなる」(卒業生)

「帰ってきても何もないんだよ。誰もいない。悲しいよね」(卒業生)

 スタートからわずか30分。

「たくさんの人が来てうれしい。400食があっという間になくなりました」(藤田さん)
 

学園祭に参加した卒業生たち

恩師による“最後の授業”も
 体育館で始まったのは――。

 恩師による“最後の授業”。

 担当の原田将伍先生は、2020年度から2024年度まで体育の授業を担当していました。

 もう一度、“あの頃”の時間が戻ります。

「原田先生の体育の授業が楽しくて、中学生のころに体育教師を目指した。楽しく明智中を締めくくれたと思う」(卒業生)

「明智中最高!」(卒業生)
 

「最初で最後の学園祭」を企画した藤田みのりさん

「新しい道へ進む第一歩に」
 そして1日の終わりが、近づきます。

 夕方からはキャンプファイヤーや音楽ライブ、そして花火。

 母校での思い出を残そうと、この日のために準備を続けてきました。

「閉校は寂しいですが、新しい道へ進む第一歩だと思えば、いいスタートが切れたのではないか。いい1日になってよかった」(藤田さん)

 ここで過ごした時間は、それぞれの心の中に残り続けます。
 

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