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大崎甘奈「プロデューサーさんと同じだよ」/Novel by しーつーぶい

大崎甘奈「プロデューサーさんと同じだよ」

3,993 character(s)7 mins

好きな人と同じところがあると嬉しくなっちゃう甘奈のお話です。

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夜の事務所


甘奈「プロデューサーさん。まだ帰らないの? もう8時過ぎてるよ?」

P「ああ。もう少ししたら帰るよ」

甘奈「あんまり無理しちゃダメだよ?」

P「わかってる。明日は休みだから、すっきり片付けてから帰りたいだけだよ」

甘奈「ならいいけど……」

P「甘奈も明日はオフだろう? ゆっくり羽を伸ばしてくれ」

甘奈「うん。ありがと……じゃあ、お先に失礼します」

P「おう。お疲れ様」


ガチャ、バタン


P「……さて、もうひと頑張りだな」

P「釘を刺されちゃったことだし、さくっと終わらせて俺も帰ろう」






チュンチュン


P「………」

P「………」


P「寝落ちして朝まで寝てしまった……」

P「結局微妙に仕事残ってるし、いっそ全部終わらせてから帰るか」

P「こんなの甘奈に見られたら怒られちゃうな。ははっ」


甘奈「おはよう、プロデューサーさん☆」


P「………」

甘奈「よかったね。大好きな事務所で眠れて」

P「……甘奈。なんでここに。今日はオフのはずじゃ」

甘奈「プロデューサーさんと同じだよ。休日出勤ってやつ☆」

P「………」

P「い、いや~うっかりしてたな! もう朝か! じゃあ俺はこの辺で失礼するよ! 甘奈も自主練はほどほどにして休みの日はしっかり休むんだぞ!」スタスタ

P(とにかく、ここは気まずくなる前にこの場を去って――)


甘奈「プロデューサーさん」

P「………」ビクッ

甘奈「そんなに急がなくたっていいんじゃないかな? 今日はお休みなんでしょ?」

P「あ、ああ。でも」

甘奈「座ってよ☆」

P「………はい」



甘奈「はい、どーぞ♪ 卵焼きだよ」

P「いい匂いがすると思ったら……作ってくれたのか」

甘奈「まだまだおかずあるからね。どうせ昨日の夜も何も食べてないんでしょ? だったらせめて、朝ごはんくらいはちゃんと食べてくださいっ」

P「すまん……」

甘奈「謝るんじゃなくて、もっと他に言うことあると思うんだけどな~」

P「………」

P「いただきます!」

甘奈「めしあがれ☆」


P「がつがつ」モグモグ

甘奈「おいしい?」

P「うん。すごくおいしいよ」

甘奈「よかった~。プロデューサーさん、前に甘すぎないのが好きって言ってたから、そこ意識してみたんだ」

P「流石だな。甘奈はきっと、できた奥さんになるだろうな」

甘奈「えっへへ~☆」

P「もぐもぐ」

甘奈「………誰の奥さんになるの?」

P「ごほっごほっ!!」

甘奈「わわっ、大丈夫!? お茶お茶」

P「あ、ああ。ありがとう……」

甘奈「えへへ、ちょっと悪いこと言っちゃった」

P「自覚あるのなら控えてくれ……とは言えないな。今日の俺じゃ」

甘奈「そうだよ。忘れ物取りに来たら、プロデューサーさんがスーツのままソファーで寝てるんだもん。びっくりして寝顔撮っちゃった」

P「自主練に来たんじゃなかったのか」

甘奈「誰かさんと違って、オフの日はしっかり羽を伸ばそうと思ったからねー」

P「う……じゃあ休日出勤っていうのは」

甘奈「休日に出勤してるのはホントだし」

P「『勤』ではなくないか?」

甘奈「あ、確かに。そうかも」

P「ははっ」

甘奈「えへへ」

P「俺の寝顔撮ったのか?」

甘奈「えへへ」

P「消してくれないか?」

甘奈「えっへへ☆」





P「ごちそうさまでした」

甘奈「お粗末様でした」

P「洗い物は俺がやるよ」

甘奈「いいよ、甘奈がやるから」

P「そういうわけにもいかないよ」

甘奈「いいってば。それより、プロデューサーさんはお仕事片付けたいんでしょ?」

P「……やっぱり聞こえてたか」

甘奈「ばっちり。……あとちょっとなんだよね?」

P「ああ。それは本当だ。昨日甘奈と別れた時点であとちょっとで、そのちょっとを終わらせる前に寝落ちしただけ」

甘奈「それ、よっぽど疲れてる証拠じゃないかな~」

P「すまん……」

甘奈「あはは。なんか今日のプロデューサーさん、謝ってばっかりだね」

P「すまん……あ」

甘奈「まあ、仕方なかったってことでいいんじゃないかな☆」

甘奈「というわけで、プロデューサーさんはお仕事! 甘奈は洗い物兼プロデューサーさんの監視! これで決まりっ」

P「ありがとう」

甘奈「あ、でもその前にシャワーだけ浴びてきたら?」

P「シャワー……」

P「……ごめん。俺、汗臭いよな……」シュン

甘奈「あ、いやそうじゃないって! シャワー浴びたほうがすっきりすると思っただけで」

P「もうおっさんだからな、俺も」

甘奈「それに、甘奈は嫌いな匂いじゃないし」

P「え?」

甘奈「あ」

P「………」

甘奈「………」

P「シャワー、行ってきます」

甘奈「ごゆっくりどうぞ」




P「………」カタカタ

甘奈「………」ジーー

P「………」カタカタカタ

甘奈「………」ジーーー

P「……甘奈」

甘奈「ん?」

P「なんでずっと見てるんだ?」

甘奈「監視するって言ったじゃん」

P「いや……それはわかるんだが。本当に片時も逃さず見続ける必要はないんじゃないか」

甘奈「まあ、そうなんだけど……なんか、新鮮だなーって」

P「新鮮?」

甘奈「今のプロデューサーさん、スーツじゃないし、髪型もぼさっとしてるし。いつもと全然違うから」

P「シャワー浴びたときに着替えたし、ワックスもつけてないからな」

甘奈「なんだか、日曜日のパパって感じ」

P「ははっ。日曜日のパパか。じゃあ甘奈は、パパを手伝ってくれる娘さんかな」

甘奈「娘かぁ」

P「不満そうだな」

甘奈「甘奈ポイントが貯まる別の回答があるんだけどな~」

P「ちなみに、甘奈的にはどっちがいいかな。普段の俺と今の俺」

甘奈「プロデューサーさんはどっちでもかっこいいよ」

P「そ、そうか……」

甘奈「照れてる?」

P「ご、ごほん! ほら、俺はもう心配いらないから、甘奈も好きなことしてていいぞ!」

甘奈「もうしてるから大丈夫♪」

Comments

  • 嗚呼

    いいオチ

    July 8, 2022
  • ドコ

    恋愛つよつよ甘奈と半分好意に気づいてるシャニPは癌に効いた(事後報告)

    May 17, 2022
  • パピコ

    甘奈の返しが全体的に強すぎる。好きになっちゃうよ、そりゃあ

    May 17, 2022
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