今回の高市早苗総理とトランプ米大統領との首脳会談は、日米同盟に亀裂を生むことも、ペルシャ湾への艦船派遣を強いられることもなく終わった。その意味で成功したと言っていい。
その背景には、高市総理が年明け早々に解散総選挙を断行して大勝したことがあったことは間違いない。トランプ大統領は、首脳会談や晩餐(ばんさん)会で高市総理が先の総選挙で大勝したことを称讃した。
もし、高市総理が新年度予算の年度内成立を優先させ、解散しないまま政権基盤の弱い総理としてホワイトハウスを訪れたとしたら、トランプ大統領の対応も異なったものになっただろう。
それを考えると、一部マスコミや野党から「自己都合解散だ」と非難された解散総選挙は、実は国益に大いに資するものであったと評価されるべきであろう。
高市総理が、総選挙の大勝とそれがトランプ大統領との首脳会談に与える効果を読み切って解散を断行したとしたら、高市総理の政治センスに非凡なものを感じる。
練りに練られた言葉の意味
高市総理の政治センスを示すものがもう一つある。それは、首脳会談冒頭に高市総理が語った「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだと思っています。そのため、私は諸外国に働きかけ、しっかりと応援をしたいと思っています」という言葉だ。
高市総理は、政府専用機で寝ないで考えたと語っているが、確かに練りに練られた発言だ。
この言葉に対しては、各方面から批判的な意見が示され、中には、イラン攻撃が国際法違反であることを明確に指摘すべきであったのに、それをしないだけでなく、トランプ大統領にこびへつらうとは国辱ものだという激しいものもある。