リビングから「満開の桜」が眺められるなんて!「お隣さん」の借景を最大限に生かしたモダンな和の家
春は数種類の桜がグラデーションを描き、1年を通じて季節の変化と共に色とりどりの花を咲かせる。緑豊かな隣地の借景を気に入り、オーナーはこの敷地の購入を決めたといいます。 【写真集】この住まいの写真をもっと見る!部屋の中から満開の桜を楽しむ和モダンの家
伝統を現代に解釈した都市住宅
オーナーが建築家の早草睦惠さんに求めたことは、借景を最大限に生かすのはもちろんのこと、「モダンな和の空間」であり、「表面を仕上げて隠してしまうのではなく、“素”の形を表現してほしい」という既成概念にとらわれないことでした。
借景を生かすL字形の大開口と入れ子状の間取り
求める部屋数や機能を収めるには3階建てにする必要があり、室内に借景を取り込むためにも、フレキシブルなプランが可能な鉄骨造を採用しました。 眺めのよい2階にリビングダイニングをレイアウトし、借景に対してL字形に連続する開口を設けています。 キッチンは、L字形のリビングダイニングの内側に入れ子状のようにして配置。そうすることによって、リビングダイニングが室内でありながら外の景色とつながる中間領域のような場所となっています。 この家に使われた素材は、無垢材の木や手すき和紙、ほどよいつや感のイタリア漆喰など。繊細な自然素材にこだわる一方で、あえて鉄骨の柱や梁を見せたり、ラフなモルタル仕上げを選ぶなどして素材のバランスを巧みにコントロールしました。 柔らかな自然素材と力強い工業的な素材を融合させることにより、現代の暮らしに合った新しい“和”の住まいが生まれました。