沖縄県名護市辺野古沖の船転覆事故で、女子生徒(17)が犠牲となった同志社国際高校(京都府京田辺市)が過去の研修旅行のしおりに、米軍普天間飛行場の辺野古移設に対する抗議活動への参加を呼びかける文章を掲載していたことが明らかになった。辺野古周辺などでは激しい抗議活動が続き、これまでに死亡事故も発生。活動への参加呼びかけは教育の政治的中立性とともに、生徒の安全性を脅かす恐れもあり、有識者からは「非常識だ」などの指摘が相次いだ。
「考えられない。学校教育の政治的中立性という問題はあるが、それ以前に非常識だ」。教育評論家の藤岡信勝氏は憤りを隠さず、「親に説明していたのか。私立高校といえども公教育の性格を持っている。何をやってもいいわけではない」と指摘した。
同校の研修旅行では平成27年から平和学習のコースの一つとして、辺野古の移設工事の現場見学を実施。30年に、転覆事故で死亡した抗議団体「ヘリ基地反対協議会」メンバーで牧師の金井創(はじめ)さん(71)に礼拝を依頼したことがきっかけで、令和5年から金井さんが船長を務める抗議船などを使って海から見学する形になった。