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100年の酒 【槍弓】/Novel by なぁぎ

100年の酒 【槍弓】

1,497 character(s)2 mins

ちょっと前にツイッターで回ってきた変わった酒の飲み方が槍弓変換したらエロすぎたのでやった。反省も後悔もしていない。
でも思ったよりエロくならなかったのでそういう意味で反省はしている。
タイトルはこのお酒の原料になる植物の別名から引っ張ってきました。

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その日は、季節を先取りしたらしい太陽が猛威を振るい、自販機の清涼飲料が夕暮れには売り切れるような、そんな日だった。

変わった酒の楽しみ方を教わったからやってみたいとアーチャーを言いくるめて10分。
万が一ベッドを汚したら朝が怖いと食卓の椅子に座らせ、暴れないようにと後ろ手に縛る。この時点で何をするかと暴れたが、新しい飲み方に付き合うといったのはオマエだろうと黙らせた。
仰け反らせた褐色の喉仏の上に、僅かにピンクがかった一口分の岩塩を乗せ、口には鮮やかな緑色のライムを一切れ銜えさせる。
怒りなのか羞恥なのか呼吸が乱れているが、口にものを銜えているせいで文句どころか息も出来ないので普段より鼻息が荒い。服を脱いですら居ない、いつも通りの格好であるにもかかわらずにその姿はある種倒錯的で、オレは無意識に生唾を飲み込んだ。
体勢が苦しいのか屈辱を感じているのか、オレを睨む目尻が赤いのが尚更扇情的で、手にした火酒を口にしてもいないのに身体の芯が熱くなる。目にうっすら張った水の膜は、オレに食べられる予兆に酔っているんだろう?
でもまだ早い。そんな目でオレを煽っても、まだ誘惑には乗ってやれない。まずは酒を楽しむのが先なのだから。

固く握りしめられた拳をほぐすように、指先で羽のように撫でる。二、三回撫でてやると、強張っていた拳が、指先が僅かに解け、それにつられるように体の緊張も若干緩まる。いい子だ、と耳元で囁いてやれば、がたりと椅子が揺れた。ろくに触ってもいないのに敏感に反応し始めた身体が愛しくてたまらない。何度も何十回も愛してやった調教の成果が見えて楽しくなる。
褐色の肌が段々と朱に染まり始め、熱で塩が溶けてしまうんじゃないかと馬鹿なことを考えながら、何か言いたげな視線を寄越す目尻にそっと口づけた。キリッと此方を睨み付けていた目尻が一瞬ふわりと柔らかくなる。その様にこちらも微笑み返し、黒い目隠しでその目を覆った。
目で人を煽るような、我慢できないはしたない奴は躾けないとな。
そう告げると、流石に抗議したいのかアーチャーが暴れるが、太股のきわどいところを撫でてやるとそれだけで身体を震わせて大人しくなる。
椅子に座らされ後ろ手に拘束され、仰け反る褐色の首。その喉仏に盛った桃色の大粒の岩塩が暴れた拍子で少しこぼれ、鎖骨の辺りに溜まっている。銜えたライムグリーンを縁取る唇の紅に、僅かに額に落ちている白い髪。黒い目隠しに覆われたその下の瞳は鋼色で、眦は朱に染まっているのだろうことが見ずとも分かる。
この光景だけで酔いそうだ。
とは言え、ここまで仕上げたものを喰わないという選択肢は無い。
喉仏の塩を舌先で舐め、火酒を口に含む。しょっぱさの中に僅かに甘みのある岩塩は、その南国産の酒とよく馴染んだ。口内の酒を飲み込まずにそのまま鮮やかなライムを囓れば、爽やかな酸味と香りが加わる。そのまま一息に口内の酒を飲み干せば食道を度数の高い酒が焼いていくのを感じた。
ああ、これはなかなかのものだ。
「オマエにも飲ませてやるな、アーチャー」
耳元で囁き、その膝の上に伸し掛かる。塩と一緒に薄い皮膚を舐め上げ、とは別の汗の塩分も全て火酒に混ぜ込めば、いやいやというように頭が振られた。
そんな頭を両手で固定し、口に銜えたライムを全て奪い取る。
「っあ、ランサーっっ」
何か言おうとした唇を己のそれで塞ぎ、極上の酒を流し込む。

喉仏が上下して、僅かに残っていた桃色の結晶が、屈服するように音も無くこぼれ落ちる。
後はただ、水音だけが響いていた。

Comments

  • なぁぎAuthor

    りば汐泊様> それは私も気になっております>ソルティドッグ あとはカクテルだとブルドッグもありますね。そしてブルドッグソースはアウトなのかセーフなのか謎は尽きません。

    June 30, 2014
  • りば汐泊

    なぁぎ様>なるほど、納得しました。 ところで、酒からの連想ですが、ランサーはソルティドッグを飲めるんでしょうか。だれかネタにしてみませんか。

    June 30, 2014
  • なぁぎAuthor

    りば汐泊様 >普通に塩舐めてライムを囓って飲む、ならそれはポピュラーな飲み方だと思うのですが、この回ってきたやつはそれを 相手の身体に 乗せて(銜えさせて)飲む、っていうところまで指定してるんですよ。ボディショットとかいうそうで。

    June 29, 2014
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