エクシリア2のせいでメンタルが終わってる
私、最近メンタルが終わってるんですよ。
いろいろ理由は考えられます。単純にプライベートのこととか、季節性とか、給料を下ろした日に財布を落としたとか……そして数ある理由のなかに、おそらく最近遊んだ『テイルズ オブ エクシリア2』も含まれてます。
いや、エクシリア2が素晴らしいゲームであることには間違いありません。でも、エグすぎた。ちょうどメンタルが落ち込んでる時期に遊ぶには、内容が苛烈すぎた。傷口に塩を刷り込むようなことをしてしまった。
私は、エクシリア2のせいでメンタルが終わってます。
そして今回は、「これはすごいゲームだ」と驚嘆しながらも、段々とメンタルがおかしくなっていった私の内面をお届けできればと思います。すごいゲームですが、メンタルが終わるゲームです。よろしくお願いします。
思いは片道切符
エクシリア2と言えば、やはりこの時限式で発生する選択肢。
ストーリーの重要な場面で、「さぁ、キミならどうする?」とでも言わんばかりに選択を迫ってくる。正直、私はゲームを遊んでいても、そこまで「主人公=自分」みたいな気持ちにはならないタイプなのですが……エクシリア2は時限式選択肢のせいで、かなり「自分事」に感じる。
つまり、私は本気でルドガーの気持ちに乗り移って、「兄さんを……兄さんを殺せるワケがないじゃないか!!」と思いながら、L1ボタンを押している自分がいた。でも、私の思いは報われなかった。
なし崩し的に、分史世界の兄さんを殺してしまうルドガー。
「兄さんを殺せるわけない!」と思ってたのに……思ってたはずなのに……冷静に考えると、この時点で結構ひどい仕打ちを受けていると思う。
そもそも、お兄ちゃんが優しすぎるのだ。
こんなに良いお兄ちゃんがいたら、問答無用で好きになってしまう。もしこのゲームが「ルドガー=自分」を誘導しているのだとしたら、私はまんまと「お兄ちゃん……好きだ……」と思い始めている。
そのせいもあってか、お兄ちゃんに関する選択肢だけは、いつも本気で選んでしまう。なんつーか、こう、ボタンを押すときに“力”が入る。画面に「R1 兄さんのはずない!」と表示されていたら、私も「兄さんの……兄さんのはずがないッ!!」と思いながら、妙に力んだままR1を押してしまう。
エクシリア2の選択肢には、そういう「魔力」がある。
いや、兄さんに魔力があるのか? どっちもか?
その男、ゼロのスタート
会社の面接には落ち、兄さんは指名手配され、列車の事故に巻き込まれ……もう踏んだり蹴ったりなのに、さらに多額の借金まで背負わされた。
そんな姿を見かねたエルから、「ルドガーって幸薄いよね」などと心無い言葉を浴びせられる。もう幸が薄いとかいうレベルではない。ロクなイベントが起らねえ。桃鉄だったら誰かが哀れんで徳政令カードを使ってくれるくらいの不幸体質である。ルドガーにはキングボンビーがついている。
おまけに、「借金を背負ったせいで電車が使えず、街の移動すらできなくなる」という二次被害まで発生する。あぁ、これは健康で文化的な最低限度の生活を奪われた人間の気持ちになれるRPGなのかな? 少女のために人権を奪われる覚悟はあるかってことなのかな?
ハハハ、もうこんな状態だと、エルくらいしか癒しがないよ……「パパのと同じくらいおいしー!」と言いながらご飯を食べてくれるところなんて、まるで本当の娘みたいじゃないか……これワシの娘じゃないか……?
実際のところ、「ルドガー=自分」の刷り込みがどんどん効いてくるせいで、エルにまで娘みたいな愛着が湧いてくる。ユリウスは本当に俺のお兄ちゃんだし、エルは本当に俺の娘なんだと思う。
あぁ、子どもが生まれたらこんな気持ちになるのかな……パパ、借金いっぱい背負っちゃってゴメンね……パパってば、借金ありすぎて電車にも乗れなくってさ……ハハハ……あれ? めっちゃクズ親では?
ムーンブレイク・メッセンジャー
このゲーム、エグくないですか? pic.twitter.com/gc8Ma9jP34
— ジスロマック (@yomooog) February 20, 2026
エクシリア2の主な目的となってくる、「分史世界」の破壊。
精霊アスカの存在により、数十万人分の食糧生産力を賄っていた分史世界のエレンピオス……そのアスカをルドガーたちが解放してしまったことで、ありえたかもしれないエレンピオスの未来は可能性は絶たれていく。あのー、エグすぎます。
そもそも、「時空の因子(タイムファクター)」を破壊すれば、分史世界ごと消滅してしまう。可能性だけでなく、世界そのものを壊す。そしてパラレルワールドにだって、生きている人間がいる。つまりこの世界を壊すことは、それすなわち数十億人を殺すということ。世界の殺人に他ならない。
わぁい、正史を存続させるためにありえたかもしれない未来を破壊するゲームだ! ボク、正史を存続させるためにありえたかもしれない未来を破壊するゲーム大好き!! ……と、人類最後のマスターだった自分がはしゃぎ出しそうになるのですが、やっぱり背負う業と責任がデカすぎると思う。
ルドガーたちが正しい世界の人間だからといって、一方的に間違った世界を滅ぼしてもいいの? そこに暮らしてる人だっているのに? そこで幸福に生きている人間だっているのに?
一方的に滅ぼしていいはずがない……いいはずがないけど、分史世界を滅ぼさなければ、正史世界も滅んでしまう。なにこの地獄みたいな世界観。わたくし、完全にCosmos in the Lostbeltの顔つきになってきましたわよ。
だから見ててください!
— ジスロマック (@yomooog) February 18, 2026
俺の!変身!! pic.twitter.com/CAMlxkq1Xz
さらに、分史世界を破壊するための力として「骸殻」への変身能力を獲得した……いや、流石にライダーだよね? DXクルスニクドライバーだよね?
とにかく、シナリオのエグさもそうだけど、エクシリア2は全体的に水が合う。正史を存続させるためにありえたかもしれない未来を破壊するところも好きだし、明らかに仮面ライダーなところも、ドンピシャで趣味が合う。オレ、毎週ニチアサリアタイしてるからね!!
だから、なんか段々「面白い時のニチアサ」みたいな味に感じてくる。やたら気合いの入ったアクションシーンとか、もう坂本浩一が撮ってるとしか思えなくなってくる。絶対坂本監督回だってこれ(↓)。
坂本浩一が撮ってる? pic.twitter.com/zd86bYeX0F
— ジスロマック (@yomooog) February 12, 2026
ダイブアウト
ストーリー中盤から登場する、「分史世界のミラ」。
彼女はもう、存在自体がエクシリア2のエグさを物語ってるようなキャラだと思うんですけど……そもそも、「パラレルワールドのメインキャラが出てくる」って時点で、結構すごいことをしてる気がする。
生い立ちや境遇が異なるから、もちろん性格も違う。
精霊の主として「人間らしさ」を捨てたのが正史ミラだとすれば、ミュゼの存在からいたからか「人間らしさ」が残っているのが分史ミラ。分史ミラはなんとも人間味溢れる性格をしており、妙に愛嬌がある。
だから、個人的には「あぁ、こんなにいいキャラしてるのに、この世界を壊せば彼女も……」と、内心落ち込みかけていた……が。なんの弾みか、分史世界のミラが、そのまま正史世界にやってきてしまう。そして、なんとルドガーたちのパーティに加入してくる。こんなことが許されていいのか?
しかも、彼女のキャラクターエピソードでは、まるで「私がテイルズオブエクシリア2のメインヒロインでござい」とでも言わんばかりの正妻ヅラを見せてくる。別にルドガーはそういうキャラじゃないのに、なぜか分史ミラにだけは古典的なラッキースケベをかましたりする。
ここで、私の脳裏にひとつの推理が浮かんでくる。
まぁ、「エルのパパ=ルドガー」は散々匂わされているので、ほぼ確定だとしよう。では、ルドガーの嫁は一体誰なんだ? 借金督促のために電話をかけてくるアイツだけはないはず。そしてレイアやエリーゼもありえない。
だとすれば……もう、残されているのは分史ミラなのでは?
ルドガーに対するメインヒロインムーブもさることながら、なんとなくエルとも「母と娘」を思わせるような疑似家族関係を築いてきている。そのせいで、心なしかエルとミラの髪色が似てるようにも見えてくる。
エル、お前……まさかルドガーと分史ミラの子どもなのか……?
真相はともかく、そのくらい分史ミラの「正妻感」がすごい。
冷静に考えると、彼女は「ルドガーにとってのヒロイン枠がいないエクシリア2の正妻枠を補う」とか「設定上、ミラ本人を出すとバランスが崩壊するけど、終盤までミラが一切出てこないのはゲーム的にヤバいのをどうにかする」といった、あらゆるメタ要件を満たせるウルトラCな存在だと思う。
それこそ、本当にアルトリア・ペンドラゴンに対するアルトリア・キャスターみたいなものだと思う。「割と本家を食いかねない」という意味でも、かなりアルキャス的な存在感。ワシ分史ミラめっちゃ好きやねん。
分史ミラ、萌えキャラすぎ? pic.twitter.com/nktHO385Ku
— ジスロマック (@yomooog) February 26, 2026
星の光を追いかけて
これ過去イチしんどい分史世界なんですけど pic.twitter.com/0NduP7mYEd
— ジスロマック (@yomooog) February 24, 2026
そんなキャラクターエピソードのなかで、特に印象に残っているのが、レイアの「if~ありえた未来~」というお話。
ここで登場するのは、分史世界のアグリア。
前作では、レイアに怨嗟をぶつけながら死んでいった彼女が、「もしも、あの時レイアの手が届いていたら」という前提をもって、生存している状態で現れる。しかも、レイアとは仲良くなっているらしい。
これはきっと、レイアが夢見ていた世界。
アグリアを救えて、彼女と分かり合えた理想の世界。
みんな幸せな、「ハッピーなif」なのだ。
ここで、ひとつの疑問が浮かんでくる。
この分史世界、本当に消す必要ありますか?
ここは、現実よりも幸せな世界だ。
アグリアは生きていて、レイアにも唯一無二の親友がいる。それでも消さなくちゃいけないの? どうして? 望んでいた世界なのに? こんなにも救いに満ちた世界なのに、アグリアのいない正史に帰らなきゃいけないの?
しかし、消さなくてはいけない。
分史世界は、壊さなくてはいけない。
どんなに幸せでも、それは「間違った世界」なのだから。
去っていくアグリアと、壊れていく分史世界を見つめるレイア。幸せな「間違い」を壊して、辛く苦しい「現実」へと帰っていく。現実には、記者としても上手くいかず、アグリアの手を掴めなかった自分が待っていた。
もう、「分史世界」という設定のえげつなさを、これでもかと突きつけてくるキャラクターエピソードだった。本当の世界じゃないからといって、なにもかも唾棄すべきものではない。現実よりも、ずっと幸せな世界だってある。だけど、それでも、間違っている以上は消さなくちゃいけない。
私は、一応前作をプレイしてから、エクシリア2を遊び始めているのですが……前作を遊んでたときは、そもそも「アグリア」というキャラに対して、なんの感慨も湧いてなかったんですよ。
それどころか、「なんでこんなチンピラに坂本真綾を……?」「ミラ役のオーディションで沢城みゆきと最後まで戦ってたのか……?」と謎に勘ぐってしまうくらいには、キャラのしょっぱさに対するキャストの豪華さも疑問だった。でも、エクシリア2ですごい逆転を見せてきた。
もう普通に「あぁ、アグリアの声優が坂本真綾でよかった!!」と思うくらい、アグリアがいいキャラになっている。最初からここまで見越したうえでのキャスティングだったんだ……無駄な要素なんて何もないんだ……いや、うん、エクシリア2マジックってすごいですよね。
実際のところ、エクシリア2は「前作要素の使い方」がめちゃくちゃ上手いと思う。「使う」というか、「前作の話をあえて破壊することで、よりエグくしてる」みたいなトリッキー調理なんだけど……あの前作から、この続編が出てきていること自体が未だに信じられない。
はるかなるいえじ
次から次へと、地獄みたいな設定の分史世界が繰り出されていく。
そのなかで出てきた、「オーディンの分史世界」がゴリゴリにSFしてて、思い出深い。この世界では、すべての人類がデータ化され、ひとつの文明と約42万人の生体データがストレージに保存されている。オーディンはそのデータを守り続け、カナンの道標を狙う人間たちを撃退している。
そして、オーディンとの戦闘前に、データ化された人間たちの声を聞かされる。この世界の人間も、必死に生きていた。間違った世界かもしれないけど、それでも誇りを持って生きていた。そう伝えるかのように。
「データになるのはこわいけど、
パパとママといっしょだからガマンするね」
「がんばったら、またお外であそべるようになるんだって!」
「このデータを見つけた方々にお願いします」
「どうか子どもたちに再び未来を与えてやってください……」
こんなん……どうしろと?
こんなんどうしろと!?
しかも、この世界(カナンの道標)を狙って、別の分史世界の人間もやってくるらしい。つまり、分史世界同士で潰し合っている。そこで暮らしている人々はお構いなしに、その数100万近い分史世界が、願いを叶えるためにお互いの世界を壊し合っているらしい。
生き残れるのは、どれかひとつの世界だけ。
願いを叶えるためなら、人間はどこまでも残酷になれる。
もう……このゲームは……詰んでいるのでは……?
そんな残酷さを象徴するかのようなシーンが、「正史のルルと分史のルルが出会ったら、分史側が消滅する」というくだり。正史世界において、同じものは同時に存在することができない。間違った存在は、正しい存在を前にした時、ただ修正されるしかない。善悪じゃなく、そこには正誤しかない。
正しいものが、一方的に間違ったものを消していく。
その傲慢さとか、無情さとか、時として正しさが悪になりかねないことを描き続けているのが、エクシリア2の好きなところです。どれほど陳腐な王国でも、語られなかった脇役にも意味はある……じゃないけど。
うん? 待てよ?
ということは、分史ミラは……?
ガラスの幸福
わかってはいた。
内心、「分史ミラはなぁなぁでパーティーに参加しているけど、正史ミラが帰ってきたらどうなるんだ?」と、思ってはいた。そして彼女の力が必要だけど、正史のミラは復活できない。その理由は、分史ミラの存在だった。
こんな……こんなことってあるかよ……!!
ひとつ分の陽だまりにふたつはちょっと入れてないやんけ!!!
半ば自暴自棄になった分史ミラは、「私を殺せばいいのよ」と言い出す。自分は、間違った世界のミラだから。偽物のミラだから。そんな自分は、消えたって問題ない。そんなはず……ないじゃん!!
たしかに、分史ミラは本来の歴史にいちゃいけない存在なのかもしれない。でも、彼女だって「ミラ」だし、生きる権利はあるはずだ。本物とか偽物とか、そんな区別必要ないんだ。人間の本当の価値が、順番や真贋なんかで決まるはずがない。だから、殺すとかありえないよ! 生きてよ!!
あのー、泣きます…… pic.twitter.com/aFom5N2xuU
— ジスロマック (@yomooog) March 8, 2026
「あのさ、エルのミラって、ミラだよ」
「精霊のミラなんて会った時ないし」
「……慰めてくれてるの?」
「別に! エルはミラのスープとか好きだから、いってみただけ」
「スープ……これが終わったら、またつくってあげる」
でも、動き出した時計の針を進められるはずもなく、分史ミラはどんどん死へと向かっていく。そんな中で、エルの「あのさ、エルのミラって、ミラだよ」という言葉が……本当に泣けてくる。
前作のパーティーメンバーは、誰ひとりとして分史ミラのことを「ミラ」として扱っていない。ジュードの「ミラさん」呼びなんて、もう決定打みたいなものだ。彼らがすべて悪いとは言わないけど、それで分史ミラの自己肯定感が削られていき、どんどん自暴自棄になっている。
だけど、エルは「あのミラ」を知らない。
エルが好きなのは、「このミラ」なのだ。おいしいスープを作ってくれて、どうにも人間臭い、今ここにいるミラが、「エルにとってのミラ」。
きっと、父親がいなくなったエルにとって、分史ミラは「母親の代わり」みたいな存在だったのかもしれない。だから、分史ミラがいなくなったら、それはお母さんが死んじゃうってことなのかな。そんなの、悲しすぎる。
神様お願いします、これ以上エルから何も奪わないでください。エルの大切な人を奪わないでください。エルの好きなものを取らないであげてください。ミラのことを殺さないでください。お母さんが死んだら、みんな耐えられないです。お願いします、助けてください、赦してください。
泣いちゃうよこんなの pic.twitter.com/6O0Cm29797
— ジスロマック (@yomooog) March 8, 2026
「これ、とめてよっ!」
「大人気だね。ニセ者」
「ニセ者じゃないし!
ミラは……ミラだよ!」
ミラの剣を持って、リドウへ立ち向かうエル。
自分の場合、この時エルが握っている剣が「フェアーソード」という武器だったんです。これはテキスト欄に「世界で最も平等な剣」と書かれている武器で、この剣を不平等さの象徴みたいな分史ミラに持たせるとか、ちょっといくら何でも皮肉すぎるだろうと思っていました。
でも、エルがその剣を手にして、「(ミラは)ニセ者じゃないし!」と、リドウに斬りかかっていく。その瞬間に、「シーン」として完成しすぎてしまい、なんかもう感嘆の声を漏らしていました。エルにとってのミラは、ミラしかいない。世界が本当に平等なら、この剣も届くはず。
そしてやってくる、選択の瞬間。
画面に選択肢が表示されたとき、私はもう1秒くらいで「しっかりしろ!誰がエルのスープをつくるんだ!」を選び取っていた。もう、本当にその言葉が口から出たんじゃないかと思うくらい、一瞬でL1ボタンを押していた。
ミラの手を離したくはなかった。
私は、彼女とエルが一緒にいてほしかった。
ミラのスープを口にして、笑っているエルの姿をまた見たかった。
そしてミラ、あなたは幸せになるべきだ。
生まれたことが間違いなんて、そんな命ありはしない。偽物の人間なんていない。誰だって生きていいんだ。笑って、幸せになって、自分の存在に誇りを持つべきだ。ミラ、私は、あなたに幸せになってほしかった。
だから、ミラが落ちていく最後の瞬間、口にしたあの言葉が、幸せに満ちたものであってほしいと……私は、いまでも願っているのです。
「心配なんかしてない!」
「エルが心配なのは、違うミラだし!」
「ミラ……スープつくってくれるっていったのに……」
この分史ミラ周りのお話で、一番すごいなと思ったのが、「正史ミラが復活してから」なんです。当たり前ですが、ここは前作のメンバーにとっては「“あのミラ”が復活した」という歓喜の瞬間であり、今作のメンバーにとっては「“あのミラ”が消えた」という悲劇の瞬間。つまり、温度差が真逆。
帰ってきた正史ミラを前に大喜びのパーティーメンバーを見て、エルがブチぎれる。エルにとってのミラは消えたのに、お前らはなにを喜んでいるのか。当たり前なんですが、この描写から逃げなかったのがカッコいい。
私の好きなシナリオの方向性として、「キャラが嘘をついていない」というのがあります。つまり、「キャラの正直な気持ちに従っていったら、もうこういう展開にしかならないだろ」という、それが無茶苦茶な展開だとしても、人間の感情的には必然な流れが発生するお話が大好きなんです。
その点、ミラおかえりムードのなかで、ひとりだけブチぎれているエルは……本当に嘘をついていないと思う。この状況になったら、エルはキレるしかない。そうするしかない。パーティーメンバーとの溝が深まったとしても、とんでもない気まずさになったとしても、エルはそうするしかない。
つまり、「エルの感情」から逃げなかった。
正直ここって、メタ的にはいくらでも誤魔化せると思うんですよ。エルが塞ぎ込んで一時的に退場するとか……でも、誰しも思う「こんなん1と2のメンバーに溝しか生まれないじゃん」という問題から、全く逃げていない。
「ミラは、お前を守りたかったのだ」
「なんでそんなの!」
「わかるのだ。違うミラだが、
同じミラ=マクスウェルだから」
「彼女を犠牲にしたことは言い訳しない」
「エル。私は、お前に誓う。
もうひとりのミラの生を無駄にしないと」
さらに、その直後に正史ミラの誠実さとカッコよさを見せつけることで、正史ミラに集中しそうなヘイトも解消している。ここ、めちゃくちゃヘイト管理が上手いと思う。分史ミラに気持ちが向いていたところに、一発で「正史ミラってカッコいいやつだったよな……」と思い起こさせてくれる。
彼女は、エルにとっては知らないミラだけど、分史ミラの記憶を引き継いでいる。だから、「ミラ=マクスウェル」として、もうひとりのミラの思いも抱えて生きていく。偉大な精霊の主が、ひとりの少女のために誓いを捧げる。ここ、シナリオ的な“テクさ”も含め、個人的には屈指の名シーンです。
エクシリア2って、「ヘイト管理が上手い」ゲームなんですよ。
めちゃくちゃ攻めた展開を見せて、誰かにヘイトが集中しそうになったところで、達人技のようなヘイト管理を入れてくる。1と2のメンバーに溝があるのは間違いないけど、どちらか一方が嫌いになりすぎるようにはしない。
そこの配慮と攻めのバランスが、このゲームを「前作を凌駕しながら、前作を蔑ろにしない最高の続編」として成立させてるんだろうなと思います。
まぶしくて戻らない瞬間
分史ミラの話で心がメチャクチャになっていたところに、追い打ちをかけるかのごとく投入されたのが、ローエンのキャラクターエピソード。
前作では大ボスとして登場した、ラ・シュガルの王「ナハティガル」が、ローエンと袂を分かつことなく国を治めている……という、またしても「ありえたかもしれない未来」の分史世界が出てきた。
この世界は、明らかに救われている。
ナハティガルが道を踏み外すことはなく、ローエンも王の右腕として活躍し続けている。私は、何度でも思う。本当に分史世界は、壊さなくちゃいけないのだろうか? 誰も困らないじゃないか。これは平和な世界だ。それを壊して前に進めだなんて……ちょっと酷な話じゃないか?
「……貴様は、今のラ・シュガルをどう思う?」
「王が民を導き、民が王を支える──
健やかな国だと思います」
「もし儂が、それを壊そうとしたら
貴様はどうする?」
「……あなたを討ちます。私の命にかけて」
「ふっ……ふははははっ!」
「以前、儂の知るイルベルトにも同じ質問をしたのだがな
まったく同じ答えだったわ」
「本物か偽物かは知らぬが──
お前はローエン・J・イルベルトだろうよ」
「……ナハティガル
こんな形ですが、あなたともう一度
話すことができてよかった……」
ありえたかもしれない、王と家臣の姿。
いつまでも繁栄したかもしれない、ラ・シュガルの風景。
叶うことのなかった、2人による治世。
そんな世界に、「もう失われてしまった世界です」と区切りをつけて、また歩みだすローエン。これを「ありえたかもしれない」という希望的観測ではなく、「失われてしまった」という過去として受け止めているのが、実にローエンらしい。なんてカッコいいジジイなんだ……。
そもそも、前作の時点で「ローエンとナハティガルの関係」が結構好きだったんです。「道を違えた王と軍師」とか、いかにも大河ドラマ的で最高。
そして前作では、ついぞ叶うことのなかった「ナハティガルとの腹を割った話し合い」を、分史世界で果たすことができた……そう考えると、ローエンにとっては、幸せな出来事だったのかもしれない。レイアとアグリアの話に並んで、トップクラスに好きなキャラクターエピソードです。
パンク・バックトゥ・ファーザー
ついに現れた、エルのパパこと「ヴィクトル」。
その正体は、「分史世界の未来のルドガー」だった。
まぁ、流石にこれは「知ってた!!」って感じなんですが……それにあわせて、シレっと「エルを守るために、パーティーメンバーを皆殺しにしていた」という衝撃の事実も明かされた。
願いを叶えて、正史世界でエルと人生をやり直す。
たったそれだけの、ささやかな父の願い。
そのために、仲間を皆殺しにした。
もう戻れない。もう立ち止まれない。
これまで何度も突きつけられてきた「ありえたかもしれない未来」の可能性が、今度はルドガーに向けられる。パパとみんなが殺し合っているところを見て、エルは悲鳴をあげる。もう……どうしたらいいんですか?
エクシリア2って、本当にひどいことばっかり起きるゲームです。
最悪なことしか起こらないし、どんどん悲しくなってきます。でも、ひどいことが起れば起こるほどエクシリア2の話が面白くなっていくんですよ! 「しんどさ」と「面白さ」が完全に比例してるゲームなんですよ!!
すごいゲームやな、これ pic.twitter.com/HtUJpQY8Vc
— ジスロマック (@yomooog) March 12, 2026
最愛の父親が死にゆく姿を見て、エルは泣いていた。ヴィクトルはエルの頬を撫で、歌を口ずさみながら、分史世界と運命を共にする。ルドガーに、エルを託して。消えるヴィクトルの歌、エルの断末魔、壊れる分史世界。
この一連のシーンを見たとき、流石に「尋常じゃないゲームだな」と思いました。本当にシナリオがバシッと決まってるゲームって、だいたい「カットシーン」にまでその熱量が乗ってると思うのですが……エクシリア2は、シーン構成まで完璧にエグい。いつも、一番残酷に世界が壊れていく。
さらにここから、煮え湯を流し込むかのように「エルは分史世界の存在だから帰る場所がない」「骸殻はエルを代償にして発動していた」といった真実が開示され、余計に心がメチャクチャになっていく。ひどいことが起れば起こるほど面白いとは言ったけど、もうちょっと手加減してほしい。
しんどすぎて動悸がしてきた pic.twitter.com/gRqyzyN7sj
— ジスロマック (@yomooog) March 12, 2026
「……ちがう」
「こんなのちがう!」
「エルが食べたいパパのスープじゃない!」
「ちがう!ちがう!こんなのちがうっ!」
「パパは!エルのパパはっ!」
最近、よく「親はなぜ子どもを愛するのか」について考えている。
「親の愛」というものは、いつも不思議だ。
理由や根拠がなく、当たり前に最初から芽生えている。
あの子どもに向ける温かい目や、無償の愛みたいなものの正体が、私はよくわかっていない。でも、親が子に向ける愛の形に、私はものすごく弱い。
ドラマや漫画で、「親が子のことをどれだけ思っているか」というシーンが出てくるたびに、無条件で泣いてしまう。子を幸せを願える親は、立派な大人です。親が優しかったら、きっとその子も優しくなれるんだと思います。エルが優しいのは、きっとヴィクトルが優しかったからだと思います。
なんか、ずっと憧れてるんです。
私は、子に愛を注げる親になってみたいです。
根拠や理由がなくても、人に愛を注げる大人になりたいです。
ヴィクトルがエルのために戦っていたのも、お別れの瞬間に頬を撫でていたのも、歌を口ずさんでいたのも、全部エルを愛していたから。いつまでも、子の幸せを願っていたから。親は、子を愛してしまうものだから。エルが、何よりも大切だったから。そういう愛の形に、憧れます。
一切セリフないのに泣けてくるのホンマにすごいと思う pic.twitter.com/oJHZcmBgeV
— ジスロマック (@yomooog) March 12, 2026
ルドガーが、何度でもエルのためにスープを作ってあげるのも、そんな「無償の愛」を感じます。だから、ルドガーの目を通して、「どうして子はこんなにも愛しいのか」を理解していくようなゲームに感じます。
なんだかヘンな見方かもしれないけど……自分にとってエクシリア2は、「子を愛する親の気持ち」を、ちょっとずつ知っていくゲームでした。
親は、どうして優しいのか。
親は、どうして子の幸せを願うのか。
親は、どうして子どもを守ってくれるのか。
子どものころはなにも感じていなかったけど、親はこんなにも子に愛情を向けていたんだ。そして親の目線は、こんなにも強くて優しかったんだと、ルドガーとヴィクトルの視点をもって気づかされるゲームでした。
壊れる
エクシリア2は、メインストーリーがエグい。
もうそんなのわかりきっていることなのだけど、合間に挟まるキャラクターエピソードも、いちいちメンタルを削ってくる。個人的に、最も心をすり減らされたのは、アルヴィンのエピソードである。
前作では、何度も何度も仲間を裏切って、最後にはパーティーメンバーにすら半ば見放される……という、正真正銘の生き地獄を味わったアルヴィン。そんな彼が、続編ではちゃんと人間に向き合って、人として成長しようとしている。アルヴィンも、未来に向かって歩き始めたのだ。
だけど、過去は彼を許さなかった。
分史世界にて、どうしてもユルゲンスを裏切って、タイムファクターを破壊しなければいけなくなった。そんなアルヴィンに、ユルゲンスから「……裏切り者っ!!」という言葉が浴びせられる。変わろうとしたのに、結局、裏切り者になってしまった。人の心ないんか?
彼のキャラクターエピソードでは、「大人になろうともがくのに、子どもの自分から逃げられないアルヴィン」の姿が、これでもかと描かれている。
自分を裏切っていたユルゲンスに怒って、ゴミ箱を蹴飛ばして、子どものように拗ね始めるアルヴィン。ハハ、バカなやつ……やっぱりこいつはどこまで行ってもガキで、物に当たって感情を示すようなクズなんだ……お前なんか、どこまで行っても変われないんだ! 一生そのままなんだ!!
私が前作で一番好きなキャラは、アルヴィンでした。
もうアルヴィンだけで感想を書くくらいだったんですが……その最たる理由が、「アルヴィンに共感できるから」でした。大人のフリをしてる、ダメな子ども。そんな彼の気持ちが、私にはすごくわかる。
だから、こんな話を見せられたら、まるで自分が責められてるみたいだ。結局、変わろうとしても大人になれないんだって。子どものまま育った大人は、一生バカなままで救われないんだって、そう言われ続けてるみたいだ。
そして最後の分史世界では、とうとう「過去のアルヴィン」が現れる。ジュードたちを裏切った、あの頃の自分。現在の彼が最も見たくないであろう、情けなくて恥ずかしい子どものアルヴィン。
錯乱した過去のアルヴィンは、誤ってプレザを撃ち殺してしまう。こんなはずじゃなかった。消えろ。癇癪を起した子どものようにわめく。過去は消えない。許されない。どうやっても、裏切り者の自分から逃げられない。
大人になればなるほどに、心のなかにいる「子どもの自分」が、こちらをジッと見つめているような気がする。年齢を重ねて、僕は世界のことがわかってきた。立派な大人になったんだ。そう思った途端に、子どもの自分が足を引っ張ってくる。なにも成長していない自分が首を絞めようとしてくる。
もう消えてほしい。こっちを見ないでほしい。
早く大人になりたい。早く真っ当な人間になりたい。
いつになったら、僕は心まで大人になれるんだ。
そんなのわからない。
一生、子どものままなのかもしれない。
でも、なんとか必死に生きていくしかない。しがみついてでも、生きていくしかない。大人になろうとするのに子どものままの、羽がないのに飛ぼうとする鳥のようなアルヴィンの姿を見て、そんなことを思い続けていた。
やみおちスイッチ
「カナンの地なんて、行かなくていいよっ!」
「わかっているだろう。
すべての分史世界を消すにはオリジンに願うしか──」
「そんなの、みんなでなんとかしてよ!」
「エルもルドガーも関係ない!」
そもそもエクシリア2は、根幹の設定が理不尽だと思う。
最大の目的である「カナンの地に行く」こと自体、オリジンとマクスウェルとクロノスが人類に仕掛けたゲームでしかない。人類の欲望を見定めるために、「頑張れば願いが叶うよ!」というエサを垂らしてみた。結果、どんどん分史世界が膨れ上がっていった。精霊的には全部人類が悪いらしい。
前作のメンバーは、そんな理不尽にも抗おうとする。世界を救うために。それに対して、エルがまた怒る。「もうエルとルドガーには関係ない」と……いや、実際そうなのだ。エルもルドガーも、世界を救ってやる義理はない。お前らで勝手になんとかしろ。それはそう。
こことかもう、さっきも話していた「キャラの気持ちに嘘をついていない」の最たる例だと思うんです。世界を救おうとする前作のメンバーに対して、「そんなの、みんなでなんとかしてよ」って……エルの叫びとして、あまりにも悲痛だ。1と2のメンバーに決定的な溝があるところ、大好きです。
しかも、「カナンの地」へ行くための最後の試練として、クルスニク一族を生け贄に捧げて、橋をかける必要があるのだという。つまり、ルドガーかユリウスのどちらか一方を生け贄に捧げる必要がある。理不尽すぎない?
もう、最初から決めてました。
「兄さんを殺す」と「兄さんを守る」の選択肢があるのなら、私は絶対に後者を選ぶと。いや、むしろ、ルドガーだったらこうするはずだ。
私は、ここまでの旅を通して、「ルドガー」という人間の優しさを見てきた。お兄ちゃんのことが好きで、エルを守るために頑張っていて、破滅の未来に進んだヴィクトルでさえも……「家族を愛している」という根底は変わっていなかった。そんなルドガーが、お兄ちゃんを殺せるはずがない。
だから、ルドガーはそうすると思うんです。
そして、私はそんなルドガーの味方になりたい。
世界の命運がかかっていたとしても、お兄ちゃんを殺せない……そんな優しい人の味方に、私はなりたい。だから付き合ってくれよ、ルドガー。これは僕のわがままかもしれないけど、一緒に地獄まで行ってくれないか。
「……ああ、だが、これも」
「俺の望んだ世界……か」
みんな殺した。
みんなみんな、いなくなった。
残ったのは、血まみれのルドガーとお兄ちゃんだけ。
明らかにバッドエンドっぽい空気が漂っているけど、私にはこれが「グッドエンド」だと思えて仕方がない。ルドガーだったらこうする。ゲームの都合なんかで、彼の気持ちを踏みにじりたくない。キャラに嘘をつかせたくない。それに従い、「こうなるはず」という結果を導き出した。それだけ。
エクシリア2は、自由に選択肢を選べる。
自分の意思で、進むべき道を決めることができる。そして、この究極の二者択一で、「お兄ちゃんのためにみんなを殺す」という選択肢を取れるところが、プレイヤーに対して誠実だなと思う。このゲーム、常に嘘がない。
けれど、エクシリア2自体は終わっていない。
このエンディングを見たあとに、「警告」が出てきた。じゃあ何スか。僕の選択が間違ってたって言うんスか。仕方ないので、やり直してみる。
さようなら、私の英雄。
……はは、なんで泣いてんのかなぁ、俺……
あんなに頑張ってお兄ちゃんのこと助けたのに死んじゃって、めちゃくちゃ最悪なはずなのに、なんか涙が止まらなくなってきちゃった。お兄ちゃんのこと、大好きだったのになぁ。私のなかに、こんなにもたくさんの愛があったなんて、お別れの時にならなきゃ気づけなかったな。
ユリウスを殺す刹那、走馬灯のように、たくさんの思い出が駆け巡る。
壊れゆく分史世界のなかで、あの時のヴィクトルと同じように、ユリウスは歌を口ずさんでいた。時計は落下し、血の海に沈む。ユリウスの時計の針は、もう進まない。もう進むことはない。もうこの世界は、どこにもない。
こんなことって……こんなことってあるかよ!?
みんな愛のために生きてるんだろ!? ユリウスもヴィクトルも、愛する人がいて、守りたい人がいたんだろ!? そのために頑張ってたんだろ!? なんでこうなるんだよ!? なんでこんなことになるんだよ!?
このあたりから、いよいよ本格的に「現実の私」のメンタルが終わり始めてしまい、夜に眠れなくなったり、ご飯を食べている最中に涙が出てくるようになった。まぁ、いろいろ要因はあるのですが……エクシリア2がその一端を担っていたのは、間違いないと思います。
しんどすぎて現実に影響を与えてくるゲームというものは、たまにある。私は、そういう作品に会いたくてゲームを遊んでいるけど、クリティカルヒットが起きるとそれはそれで現実のメンタルが崩壊し始めるのだから、つくづく人間って難しい生き物だ。お兄ちゃんに会いたいよ。会いたいです。
アルヴィンが励ましてくれるのマジで泣いちゃうんだけど pic.twitter.com/ugtIOY7pZY
— ジスロマック (@yomooog) March 17, 2026
「不景気な顔するなって!
エルを助けに行くんだろ!」
「こういう時は、前見た方がいいんだって」
「いじけて下見てっと簡単に沈み込んじまう……
感情の泥沼にな」
「ひとりで背負い込むなよ、ルドガー」
「これは、俺たち全員の罪だ」
で、ユリウスがいなくなったあとに、アルヴィンが励ましてくれるところが、個人的なガチ号泣ポイントでした。こいつ、励まし方まで不器用なんだな……バカで哀れな男……でも、その不器用な優しさが染みてくる。
しかも、前作のラストで「自分より年下のエリーゼに励まされる」という信じられないほど情けないシーンが用意されていたアルヴィンが……今度は最後にルドガーのことを励ましてくれるんです。こんなの泣くしかない。
アルヴィン、強い大人になったね。
私、アルヴィンのおかげで、立ち直れる気がします。
アルヴィンのおかげで、お兄ちゃんの死を乗り越えられたよ。
あくまで家族、いつかまた会う日まで
ウ、ウオオオオオオオオオオオオオオ pic.twitter.com/TwPY6yWJ4o
— ジスロマック (@yomooog) March 20, 2026
あゆ…………ありがとう!!!!!!!!!!!!!
最終決戦で、完全なる変身を果たすルドガー。
自身をタイムファクター化させる、命がけの変身。
すべては、エルを守るために。
空だって飛べる気がする。ただひとり、きみのためなら……ルドガー、最後まで泣かせてくれる男だ。ルドガーと一緒に戦えて、本当によかった。
ついにやってきた、審判の瞬間。
エルを助けるか、すべての分史世界を滅ぼすか。
きっと、ルドガー本人の意思を尊重するなら……あぁ、わかってるんだ……こんなのエルを助けるべきだって、ルドガーは絶対にエルを助けるって、わかってるんだ……でも、でもぉ!! 僕はもう誰かが死ぬところを見たくない!! 僕は、僕はルドガーを死なせたくない!!
こいつはこんなに頑張ったんだぞ!!
いっぱい世界を壊して、家族もみんな殺されて、めちゃくちゃひどい目にあって……それで、最後まで自己犠牲とか、そんなのってないだろ! 僕は認めないからな!! 僕にはルドガーを殺せない!! 殺させやしない!!
だから、お前は、僕のために生きてくれ……せめて最後くらい、「お前に幸せになってほしい」という、僕の願いのために生きてくれないか……。
審判を生き延びたルドガーの前に現れたのは、「ラル・メル・マータ」という女性。そうか、これがルドガーの運命の相手なんだ。きっと、これからエルが生まれてくる。その運命を知ってか、ルドガーは涙を流していた。
そして、おそらくこれは「ヴィクトル」が生まれるまでの話……世界は、また運命を繰り返す。世界を壊し尽くして、また悲劇を繰り返すフェイト・リピーター。でも、ルドガーにとっては……出会えるはずのなかった最愛の人に巡り合えたのなら、これは幸せなエンディングなんじゃないか。
エクシリア2は、どのエンディングも間違いじゃないと思う。
どれも正解じゃないし、不正解でもない。どの分史世界にだって、どんな未来にだって、必ず価値があるように。だから、これも……美しい世界のあり方なんだと思う。なにより、あなたが生きてるなら、私は幸せです。
残されたU/永遠の相棒
ヒーローをヒーローたらしめるのは、「利他性」だという話を聞いたことがある。つまり、「自分のため」に戦うのではなく、守りたい人々や、愛する者のために戦うものこそが、ヒーローになれるのだと。
だから、自分を犠牲にして、エルを救う。
それこそが、唯一のハッピーエンドへの道。
うん、ルドガーって、最高にカッコいいヒーローなんだ。
ルドガーが消えるのは悲しいけれど、それがルドガーというヒーローのあり方だというのなら、私も悔いはない。巻き戻って、運命を変えよう。最後は、どうかルドガー自身の手で……未来を選び取ってほしい。
もう、ルドガーの顔は見えない。
泣いているのかも、笑っているのかも、エルのことをどう見ているのかも、わからない。その仮面で、なにもかもを覆い隠していた。
そして、ルドガーもまた、エルに「歌」を口ずさみながら消えていく。最終決戦の前に解放されたエピソードによると、クルスニク一族に伝わるあの歌は、「愛」の歌……原始的には、大切な存在に捧げる歌だったらしい。
だから、ヴィクトルも、ユリウスも、ルドガーも、最後にはいちばん大切な人に、「愛の歌」を口ずさんで消えていく。エクシリア2のテーマが何なのかと言えば、私は「愛」だと思います。友愛、親愛、兄弟愛、親子愛……様々な「愛」の形が世界を滅ぼして、愛する人を守ろうとする。
これは、愛に生きた人間のゲームだと思います。
愛する人のために、戦い続けた人間たちの物語だと思います。
エクシリア2が傑作なのは、愛の形を描き尽くしたからだと思います。
最後に、大人になったエルへ。
私は、エルが立派に育っていくことを、
心から願っています。
エルがこれからどんな大人になって、
どんな風に暮らしていくのか、私にはわかりません。
けれど、あなたの相棒であり、
親であるルドガーの目線を通して、
私は愛の形を知りました。
みんな、あなたのことを愛していました。
だから、エルの未来は、きっと希望に満ちています。
みんな、そう願っていたはずです。
そしていつまでも、あなたの幸せを願い続けています。
エル、私は、あなたのことが大好きです。
感動!!君も泣け
え!? あんなにいい感じに締めたのに、まだ記事の続きが!?
そうです。
私は、どうしてもエクシリア2に言いたいことがあります。
このゲーム………
猫
が
デ
カ
す
ぎ
る
!!
どでーん。
うおっ……で、でかっ…………
でぶーん。
ふ、太すぎ……太すぎっ…………
ずしーん。
あぁっ……ああっ……デカい、デカいデカいデカいデカいデカいデカいデカいデカいデカいデカいデカいデカいデカいデカいデカい!!!
猫
が
デ
カ
す
ぎ
る
!!
以上です。
このゲーム、猫がデカすぎます。
デカい猫を見たい方、エクシリア2を遊ぶのをオススメします。
非常に、猫がデカいです。



エクシリア2プレイお疲れ様でした。エクシリアを楽しくプレイされているのをみてる時から、2もやっていただきたいなと思っていたので、レポ読めてうれしいです。 臨場感のある文章にプレイ当時を思い出して、少し泣きそうになりました。 新品で出回っておらずもう中古でしか手に入らないのですが、書…
まずプレイお疲れ様でした。 1をプレイされている時に2の反応が見たすぎてフォローさせていただきました。 自分の初見時を思い出すような反応の数々で、見ていてとても楽しめました。 (心は壊れたようですが) ありがとうございました。
目次のタイトルが特撮だらけじゃねぇか!w